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公開番号2024046008
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-03
出願番号2022151136
出願日2022-09-22
発明の名称治具
出願人大同特殊鋼株式会社
代理人個人,個人
主分類B66C 1/34 20060101AFI20240327BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】鉄鋼スラグ等の高温溶融体を貯留する鍋の側面の下部に設けられた吊元へ、より簡単にフックを装着することできる治具の提供。
【解決手段】内部に高温溶融体を貯留し、第1クレーンにつながる第1フックによって釣り上げた後、その側面の下部に設けられた縦穴を有する吊元を第2クレーンにつながる第2フックを用いて上方へ移動させることによって傾けると、前記高温溶融体を内部から排出することができる金属製の鍋における、前記吊元に取り付け、前記第2フックを掛けることができる治具であって、前記吊元が有する前記縦穴を貫通するように配置するリング状の本体部と、前記鍋を第1フックによって釣り上げたときに前記本体部が垂れ下がらないように、前記本体部につながり、前記本体部から前記鍋の前記側面または底面へ向かって伸びる棒状の第1ストッパーと、を有する治具。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
内部に高温溶融体を貯留し、第1クレーンにつながる第1フックによって釣り上げた後、その側面の下部に設けられた縦穴を有する吊元を第2クレーンにつながる第2フックを用いて上方へ移動させることによって傾けると、前記高温溶融体を内部から排出することができる金属製の鍋における、前記吊元に取り付け、前記第2フックを掛けることができる治具であって、
前記吊元が有する前記縦穴を貫通するように配置するリング状の本体部と、
前記鍋を第1フックによって釣り上げたときに前記本体部が垂れ下がらないように、前記本体部につながり、前記本体部から前記鍋の前記側面または底面へ向かって伸びる棒状の第1ストッパーと、
を有する治具。
続きを表示(約 280 文字)【請求項2】
前記第2フックを掛け、前記第2クレーンを用いて上方へ前記第2フックを移動させて前記鍋を傾けたときに、前記第1ストッパーに前記鍋の側面または底面から応力が加わらない、請求項1に記載の治具。
【請求項3】
前記鍋を床へ置いたときに、前記第1ストッパーが前記鍋の側面および底面に接しないように、前記本体部につながり、前記本体部から前記床まで伸びる棒状の第2ストッパーをさらに有する、請求項1または2に記載の治具。
【請求項4】
前記高温溶融体が鉄鋼スラグであり、前記鍋がスラグパンである、請求項1または2に記載の治具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は治具に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、鉄鋼スラグ等の高温溶融体を回収する方法が提案されている。
【0003】
例えば特許文献1には、溶融製鋼スラグを滓鍋に受滓し、140℃~400℃の温度になるまで冷却固化した後、該滓鍋を転倒させて、密閉室内にあらかじめ配置しておいた、スラグ回収容器上に載置することにより、該滓鍋中の製鋼スラグを粉化落下させることを特徴とする製鋼スラグの回収方法が記載されている。そして、このような回収方法は密閉容器内で自然落下させるので粉塵の発生等が全くなく、また、放置するだけで滓鍋から落下するので従来のように滓鍋からの抜出し処理等の人手が不要で、さらに得られた製鋼スラグは散水等がないため、含水しない乾燥したものが得られ、製鋼時の造滓材として再利用できる等多くの効果を有するものであると記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実開昭58-39715号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、鉄鋼スラグ等の高温溶融体を貯留する鍋の側面の下部に設けられた吊元へ、より簡単にフックを装着することを可能とする治具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は以下の(1)~(4)である。
(1)内部に高温溶融体を貯留し、第1クレーンにつながる第1フックによって釣り上げた後、その側面の下部に設けられた縦穴を有する吊元を第2クレーンにつながる第2フックを用いて上方へ移動させることによって傾けると、前記高温溶融体を内部から排出することができる金属製の鍋における、前記吊元に取り付け、前記第2フックを掛けることができる治具であって、
前記吊元が有する前記縦穴を貫通するように配置するリング状の本体部と、
前記鍋を第1フックによって釣り上げたときに前記本体部が垂れ下がらないように、前記本体部につながり、前記本体部から前記鍋の前記側面または底面へ向かって伸びる棒状の第1ストッパーと、
を有する治具。
(2)前記第2フックを掛け、前記第2クレーンを用いて上方へ前記第2フックを移動させて前記鍋を傾けたときに、前記第1ストッパーに前記鍋の側面または底面から応力が加わらない、上記(1)に記載の治具。
(3)前記鍋を床へ置いたときに、前記第1ストッパーが前記鍋の側面および底面に接しないように、前記本体部につながり、前記本体部から前記床まで伸びる棒状の第2ストッパーをさらに有する、上記(1)または(2)に記載の治具。
(4)前記高温溶融体が鉄鋼スラグであり、前記鍋がスラグパンである、上記(1)または(2)に記載の治具。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、鉄鋼スラグ等の高温溶融体を貯留する鍋の側面の下部に設けられた吊元へ、より簡単にフックを装着することを可能とする治具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本発明の治具1を用いず、従来通りに、スラグパンが有する吊元へ第2フックを掛けた状態を示す概略側面図である。
図2は、本発明の治具1を用いず、従来通りに、第1クレーンにつながる第1フックによってスラグパンを釣り上げた状態において第2クレーンを操作して第2フックを上へ移動させて、スラグパンを傾けた状態を示す概略側面図である。
図3は、本発明の治具を例示する概略斜視図である。
図4は、本発明の治具が有する本体部のみをスラグパンの吊元へ装着した場合を示す概略側面図である。
図5は、本発明の治具をスラグパンの吊元へ装着した場合を示す概略側面図である。
図6は、本発明の治具へ第2フックを掛け、第2クレーンを用いて上方へ第2フックを移動させてスラグパンを傾けた状態を示す概略側面図である。
図7は、第2ストッパーを有する好適態様である本発明の治具を吊元が有する縦穴に取り付けた状態を示す概略側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明について説明する。
本発明は、内部に高温溶融体を貯留し、第1クレーンにつながる第1フックによって釣り上げた後、その側面の下部に設けられた縦穴を有する吊元を第2クレーンにつながる第2フックを用いて上方へ移動させることによって傾けると、前記高温溶融体を内部から排出することができる金属製の鍋における、前記吊元に取り付け、前記第2フックを掛けることができる治具であって、前記吊元が有する前記縦穴を貫通するように配置するリング状の本体部と、前記鍋を第1フックによって釣り上げたときに前記本体部が垂れ下がらないように、前記本体部につながり、前記本体部から前記鍋の前記側面または底面へ向かって伸びる棒状の第1ストッパーと、を有する治具である。
このような治具を、以下では「本発明の治具」ともいう。
【0010】
本発明の治具は、鉄鋼スラグのような高温溶融体を貯留する金属製の鍋に取り付けて用いる。
ここで高温溶融体として鉄鋼スラグが挙げられる。
また、このような金属製の鍋として、鉄鋼スラグを貯留するスラグパンが挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)

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