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公開番号2025008584
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2023110861
出願日2023-07-05
発明の名称車軸装置
出願人株式会社小松製作所
代理人弁理士法人志賀国際特許事務所
主分類F16H 57/04 20100101AFI20250109BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】オイルレベルの左右差を低減する。
【解決手段】車軸装置は、車体に設けられた車軸装置であって、駆動源からの回転動力を伝達する伝達軸と、前記伝達軸の回転により車体左右方向に沿う軸を中心に回転するギヤを含む差動装置と、前記差動装置を収容するとともに、前記差動装置を潤滑するための潤滑油を貯留するハウジングと、を備え、前記ハウジングは、前記ギヤの外周と対向する内壁に突起を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
車体に設けられた車軸装置であって、
駆動源からの回転動力を伝達する伝達軸と、
前記伝達軸の回転により車体左右方向に沿う軸を中心に回転するギヤを含む差動装置と、
前記差動装置を収容するとともに、前記差動装置を潤滑するための潤滑油を貯留するハウジングと、を備え、
前記ハウジングは、前記ギヤの外周と対向する内壁に突起を備える、
車軸装置。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
車体前後方向から見て、前記突起の外形の一部は、前記車体左右方向の中心と重なる、
請求項1に記載の車軸装置。
【請求項3】
前記車体前後方向から見て、前記突起の外形の一部は、前記ギヤの前記車体左右方向の外端と重なる、
請求項2に記載の車軸装置。
【請求項4】
前記車体前後方向に対して前下がりに前記車体を6度前傾させた場合に、前記突起の外形の一部は、前記潤滑油の液面と重なる、
請求項3に記載の車軸装置。
【請求項5】
車体前後方向から見て、前記突起の一部は、前記伝達軸と重なる、
請求項1から4の何れか一項に記載の車軸装置。
【請求項6】
前記ハウジングは、車体前後方向の前側に配置されたフロントハウジング、又は、前記車体前後方向の後側に配置されたリヤハウジングであり、
前記突起は、前記フロントハウジングの前側内壁、又は、前記リヤハウジングの後側内壁に設けられる、
請求項1から4の何れか一項に記載の車軸装置。
【請求項7】
前記突起の少なくとも一部は、前記潤滑油に浸る、
請求項1から4の何れか一項に記載の車軸装置。
【請求項8】
前記突起と前記ギヤとの隙間の大きさは、5mm以上10mm以下である、
請求項1から4の何れか一項に記載の車軸装置。
【請求項9】
車体前後方向から見て、前記突起の外形の一部は、前記ギヤの歯面側から背面側に向かうに従って車軸中心に近づくように傾斜する、
請求項1から4の何れか一項に記載の車軸装置。
【請求項10】
前記車体前後方向から見て、前記突起の外形の少なくとも一部は、前記ギヤの歯面側から背面側に向かうに従って車体上下方向の上側及び下側から前記車軸中心に近づくように傾斜する2つの辺と、車体左右中心線に沿う1つの辺と、を含む三角形の外形と重なる、
請求項9に記載の車軸装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車軸装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、キャリアの底部に貯留される潤滑油を一方のベアリングに供給する動力伝達装置の潤滑構造が開示されている。キャリアの内壁面には、回転するピニオンギヤによって掻き揚げられる潤滑油を一方のベアリングに供給する溝状の流路が形成される。流路の上方には、掻き揚げられた潤滑油を一方のベアリングに誘導するための突片が設けられる。
一方、エンジンからトランスミッションを通過した力を車輪に伝えるアクスルを含む車軸装置が知られている。車軸装置は、エンジンからの回転動力を伝達するドライブシャフトと、ドライブシャフトの回転により車体左右方向に沿う軸を中心に回転するベベルギヤを含む差動装置と、差動装置を収容するとともに、差動装置を潤滑するための潤滑油を貯留するハウジングと、を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-145409号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
車軸装置では、ベベルギヤの回転により、潤滑油の液面の高さ(以下「オイルレベル」ともいう。)に左右差が生じる場合がある。例えば、ベベルギヤの歯面側では、ベベルギヤの歯面とは反対側(背面側)よりもオイルレベルが高くなる。この場合、左右のブレーキの冷却能力に差が生じる。例えば、この差を無くすために、オイルレベルを低い側に合わせ、初期のオイルレベルを決定する場合がある。しかしこの場合、オイルレベルの左右差の分、オイルが無駄となり、オイルコストの増加、オイルの攪拌ロスとなり得る。そのため、オイルレベルの左右差を低減する上で改善の余地がある。
【0005】
そこで本発明は、オイルレベルの左右差を低減することができる車軸装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る車軸装置は、車体に設けられた車軸装置であって、駆動源からの回転動力を伝達する伝達軸と、前記伝達軸の回転により車体左右方向に沿う軸を中心に回転するギヤを含む差動装置と、前記差動装置を収容するとともに、前記差動装置を潤滑するための潤滑油を貯留するハウジングと、を備え、前記ハウジングは、前記ギヤの外周と対向する内壁に突起を備える。
【発明の効果】
【0007】
上記態様によれば、オイルレベルの左右差を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態に係る車軸装置を搭載した車両の斜視図。
実施形態に係る車軸装置を車体左右方向に沿う車軸中心を通る鉛直面で切断した断面の後面視であって、車両が停止している状態のオイルレベルを示す図。
実施形態に係る車軸装置を車体左右方向に沿う車軸中心を通る水平面で切断した断面の上面視であって、伝達軸の回転方向とギヤの回転方向とを示す図。
実施形態に係る車軸装置を車体左右方向に沿う車軸中心を通る鉛直面で切断した断面の後面視であって、ハウジングの内壁の突起を示す図。
実施形態に係るハウジングの内壁の突起を示す図であって、図3の一部を拡大して示す図。
実施形態に係るハウジングの内壁の突起を示す斜視図。
比較例に係る車軸装置を車体左右方向に沿う車軸中心を通る鉛直面で切断した断面の後面視であって、回転中のオイルレベルを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。実施形態においては、車軸装置として、ホイールローダ(車両の一例)に搭載された車軸装置を挙げて説明する。
【0010】
以下の説明において、例えば「平行」や「直交」、「中心」、「同軸」等の相対的又は絶対的な配置を示す表現は、厳密にそのような配置や状態を意味するのみならず、公差や同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している配置や状態をも含むものとする。以下の説明に用いる図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更して示す場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

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