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公開番号
2025008213
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-20
出願番号
2023110177
出願日
2023-07-04
発明の名称
蒸着フィルム、多層構造体、成形体
出願人
三菱ケミカル株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B32B
27/28 20060101AFI20250109BHJP(積層体)
要約
【課題】バリア性に優れ、金属との相互作用が強くなる、EVOHを含む層を有する蒸着フィルム、これを含む多層構造体、成形体を提供する。
【解決手段】エチレン-ビニルアルコール系共重合体を含む層を有する基材フィルムと、金属蒸着層とを備え、前記基材フィルムが一軸延伸フィルムであり、前記エチレン-ビニルアルコール系共重合体が、単一のエチレン単位含有量を有し、エチレン含有量が32モル%未満である、蒸着フィルム。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
エチレン-ビニルアルコール系共重合体を含む層を有する基材フィルムと、前記基材フィルムに積層される金属蒸着層とを備える蒸着フィルムであって、
前記基材フィルムが一軸延伸フィルムであり、
前記エチレン-ビニルアルコール系共重合体が、単一のエチレン単位含有量を有し、かつ、エチレン含有量が32モル%未満である、蒸着フィルム。
続きを表示(約 300 文字)
【請求項2】
前記基材フィルムが、延伸倍率3倍以上の一軸延伸フィルムである請求項1記載の蒸着フィルム。
【請求項3】
基材フィルムが、更に熱可塑性樹脂を含む層を有する多層フィルムである請求項1又は2記載の蒸着フィルム。
【請求項4】
金属蒸着層が、アルミニウム、金、銀、銅、チタン、ニッケル、クロム、スズ、及びインジウムからなる群から選択される少なくとも1つからなる請求項1又は2記載の蒸着フィルム。
【請求項5】
請求項1又は2記載の蒸着フィルムを含む、多層構造体。
【請求項6】
請求項1又は2記載の蒸着フィルムを含む、成形体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、蒸着フィルム、多層構造体、成形体に関し、更に詳しくは、バリア性に優れ、金属との相互作用に強い蒸着フィルム及びこれを含む多層構造体、成形体に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)
【0002】
エチレン-ビニルアルコール系共重合体(以下、「EVOH」と称することがある)は、高分子側鎖に存在する水酸基同士の水素結合のため、非常に強い分子間力を有する。それゆえに、結晶性が高く、また、非晶部分においても分子間力が高いため、EVOHを用いたフィルムは、気体分子等が通過しにくく、優れたガスバリア性を示す。そのため、EVOHは、食品包装等の幅広い分野において、フィルムや容器等の多層構造体にガスバリア性を付与するためのガスバリア層として用いられている。
【0003】
例えば、特許文献1の実施例には、エチレン含有量が32モル%のEVOHからなる延伸フィルムに対しアルミを蒸着させた蒸着多層フィルムが開示されている(特許文献1:段落[0040]等)。
また、特許文献2の実施例には、エチレン含有量が32モル%のEVOHからなる二軸延伸フィルムに対しアルミニウムを蒸着させた蒸着多層フィルムが開示されている(特許文献2:段落[0143]、表1等)。
そして、特許文献3の実施例には、エチレン単位含有量が異なる2種のEVOHを用いた一軸延伸した多層フィルムにアルミニウムを蒸着させた蒸着多層フィルムが開示されている(特許文献3:段落[0084]等)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-290108号公報
特開2016-028886号公報
国際公開第2021/210606号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1では、エチレン含有量が32モル%のEVOHの延伸フィルムを用いていることから、バリア性が不十分となりやすく改善の余地があった。
また、特許文献2では、エチレン含有量が32モル%のEVOHを用いた二軸延伸フィルムを用いていることから、バリア性が不十分となりやすく改善の余地があった。
更に、特許文献3では、EVOHを用いた一軸延伸フィルムを用いているものの、エチレン単位含有量が異なる2種のEVOHを用いているため、バリア性が不十分となりやすく改善の余地があった。
【0006】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、バリア性、特に酸素バリア性に優れ、しかも、金属との相互作用が強くなる(言い換えると、耐熱性に優れる)、EVOHを含む層を有する蒸着フィルム、これを含む多層構造体、成形体を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、単一のエチレン含有量を有し、かつ、エチレン含有量が32モル%未満であるEVOHを含む一軸延伸の基材フィルムに、金属蒸着層を積層することにより、バリア性及び金属との相互作用を改善できることを見出した。
【0008】
すなわち、本発明は、以下の態様を有する。
[1] エチレン-ビニルアルコール系共重合体を含む層を有する基材フィルムと、前記基材フィルムに積層される金属蒸着層とを備える蒸着フィルムであって、前記基材フィルムが一軸延伸フィルムであり、前記エチレン-ビニルアルコール系共重合体が、単一のエチレン単位含有量を有し、かつ、エチレン含有量が32モル%未満である、蒸着フィルム。
[2] 前記基材フィルムが、延伸倍率3倍以上の一軸延伸フィルムである[1]記載の蒸着フィルム。
[3] 基材フィルムが、更に熱可塑性樹脂を含む層を有する多層フィルムである[1]又は[2]記載の蒸着フィルム。
[4] 金属蒸着層が、アルミニウム、金、銀、銅、チタン、ニッケル、クロム、スズ、及びインジウムからなる群から選択される少なくとも1つからなる[1]~[3]のいずれかに記載の蒸着フィルム。
[5] [1]~[4]のいずれかに記載の蒸着フィルムを含む、多層構造体。
[6] [1]~[4]のいずれかに記載の蒸着フィルムを含む、成形体。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、単一のエチレン単位含有量を有し、かつ、エチレン含有量が32モル%未満であるEVOHを含む一軸延伸の基材フィルムに、金属蒸着層が積層されていることにより、バリア性に優れるとともに金属との相互作用が強い(耐熱性に優れる)蒸着フィルムとすることができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明を実施するための形態の例に基づいて本発明を説明する。但し、本発明が、次に説明する実施形態に限定されるものではない。
(【0011】以降は省略されています)
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