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公開番号2024080194
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-13
出願番号2022193177
出願日2022-12-01
発明の名称積層フィルム
出願人株式会社日本触媒
代理人個人
主分類B32B 27/30 20060101AFI20240606BHJP(積層体)
要約【課題】新規な基材を提供する。
【解決手段】基材を、樹脂(A)を含む基材層(A)上に、アミノ基を有するポリマー(B)を含有する層(B)が形成された基材とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
樹脂(A)を含む基材層(A)上に、アミノ基を有するポリマー(B)を含有する層(B)が形成された基材。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
前記樹脂(A)が、アクリル樹脂(A1)を含む、請求項1記載の基材。
【請求項3】
前記アクリル樹脂(A1)が、主鎖に環構造を有するアクリル樹脂(A1-1)を含む、請求項2記載の基材。
【請求項4】
前記主鎖に環構造を有するアクリル樹脂(A1-1)が、環構造を1~50質量%の割合で有する、請求項3記載の基材。
【請求項5】
前記主鎖に環構造を有するアクリル樹脂(A1-1)が、N-置換マレイミド単量体由来の構造、グルタルイミド構造及びラクトン環構造から選択された少なくとも1つの環構造を0質量%超25質量%以下の割合で有する、請求項4記載の基材。
【請求項6】
前記樹脂(A)が、更にポリカーボネート樹脂(A2)を含む、請求項2記載の基材。
【請求項7】
前記主鎖に環構造を有するアクリル樹脂(A1-1)が、N-置換マレイミド単量体由来の構造、グルタルイミド構造及びラクトン環構造から選択された少なくとも1つの環構造を有し、
前記樹脂(A)が、更にポリカーボネート樹脂(A2)を含み、
前記主鎖に環構造を有するアクリル樹脂(A1-1)とポリカーボネート樹脂(A2)との質量比(前者/後者(質量比))が、5/95~95/5である、請求項3記載の基材。
【請求項8】
前記ポリマー(B)が、ポリアルキレンイミン及びイミノアルキレン骨格を有するアクリルポリマーから選択された少なくとも1種を含む、請求項1又は2記載の基材。
【請求項9】
前記ポリマー(B)が、イミノアルキレン骨格を有するアクリルポリマーを含む、請求項8記載の基材。
【請求項10】
前記基材層(A)と前記層(B)との厚み比が、1/0.001~1/0.1である、請求項1又は2記載の基材。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層フィルム等に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1(特開2014-162860号公報)には、熱可塑性樹脂フィルム上に水性塗料からなる塗膜が形成されてなる積層フィルムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-162860号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、新規な基材(例えば、表面層を形成するための基材)等を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者の検討によれば、上記特許文献1のように、基材(基材フィルム)上に表面層(塗布液等により形成される層(塗膜)等)を形成する際、十分な密着性(例えば、基材に対する密着性)で表面層を形成できない場合や、表面層を形成するための塗液(塗布液、コーティング液)により基材が浸食される場合があることがわかった。
【0006】
このような中、本発明者は、樹脂[アクリル樹脂(例えば、主鎖に環構造を有するアクリル樹脂等)等]を含む基材層上に、特定のポリマーを含有する特定の層(中間層)を形成することで、基材層上(中間層上)に表面層を形成(中間層を介して表面層を形成)しても、十分な密着性で表面層を形成したり、基材層の浸食を効率よく抑制(ないし防止)したりできること、特に、表面層を塗液(例えば、有機溶媒を含む塗布液)により形成しても、十分な密着性での表面層の形成と効率よい基材の浸食の抑制とを両立できること等を見出し、本発明を完成した。
【0007】
すなわち、本発明は、以下の発明等に関する。
[1]
樹脂(A)を含む基材層(A)上に、アミノ基を有するポリマー(B)を含有する層(B)が形成された基材。
[2]
前記樹脂(A)が、アクリル樹脂(A1)を含む、[1]記載の基材。
[3]
前記アクリル樹脂(A1)が、主鎖に環構造を有するアクリル樹脂(A1-1)を含む、[2]記載の基材。
[4]
前記主鎖に環構造を有するアクリル樹脂(A1-1)が、環構造を1~50質量%の割合で有する、[3]記載の基材。
[5]
前記主鎖に環構造を有するアクリル樹脂(A1-1)が、N-置換マレイミド単量体由来の構造、グルタルイミド構造及びラクトン環構造から選択された少なくとも1つの環構造を0質量%超25質量%以下の割合で有する、[4]記載の基材。
[6]
前記樹脂(A)が、更にポリカーボネート樹脂(A2)を含む、[2]記載の基材。
[7]
前記主鎖に環構造を有するアクリル樹脂(A1-1)が、N-置換マレイミド単量体由来の構造、グルタルイミド構造及びラクトン環構造から選択された少なくとも1つの環構造を有し、
前記樹脂(A)が、更にポリカーボネート樹脂(A2)を含み、
前記主鎖に環構造を有するアクリル樹脂(A1-1)とポリカーボネート樹脂(A2)との質量比(前者/後者(質量比))が、5/95~95/5である、[3]記載の基材。
[8]
前記ポリマー(B)が、ポリアルキレンイミン及びイミノアルキレン骨格を有するアクリルポリマーから選択された少なくとも1種を含む、[1]又は[2]記載の基材。
[9]
前記ポリマー(B)が、イミノアルキレン骨格を有するアクリルポリマーを含む、[8]記載の基材。
[10]
前記基材層(A)と前記層(B)との厚み比が、1/0.001~1/0.1である、[1]又は[2]記載の基材。
[11]
樹脂(A)を含む基材層(A)と、
前記基材層(A)上に形成され、アミノ基を有するポリマー(B)を含有する層(B)と、
前記層(B)上に形成された表面層(C)とを含む積層フィルム。
[12]
前記ポリマー(B)が、ポリアルキレンイミン及びイミノアルキレン骨格を有するアクリルポリマーから選択された少なくとも1種である、[11]記載の積層フィルム。
[13]
前記ポリマー(B)が、イミノアルキレン骨格を有するアクリルポリマーである、[12]記載の積層フィルム。
[14]
前記表面層(C)が、架橋ないし硬化した樹脂を含む、[11]記載の積層フィルム。
[15]
前記表面層(C)が、有機溶媒(有機溶媒由来の成分)を50質量ppm以上含む、[11]記載の積層フィルム。
[16]
樹脂(A)を含む基材層(A)と、
前記基材層(A)上に形成され、アミノ基を有するポリマー(B)を含有する層(B)と、
前記層(B)上に形成された表面層(C)とを含む積層フィルムを製造する方法であって、
前記基材層(A)上に、前記層(B)が形成された基材の前記層(B)に、前記表面層(C)の形成成分を含む塗布液を塗布する塗布工程を含む、積層体の製造方法。
[17]
前記塗布液が、有機溶媒を含む[16]記載の方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、新規な基材を提供しうる。このような基材は、樹脂を含む基材層と、この基材層上に形成された特定のポリマーを含む層(中間層)とで構成されており、基材層上に、表面層を形成するための基材等として使用しうる。
このような新規な基材の一態様によれば、中間層を介して表面層を形成することで、十分な(高い、優れた)密着性にて表面層を形成しうる。
また、このような基材の他の態様によれば、中間層を介して表面層を形成することで、表面層の形成のために塗液(又は塗布液、例えば、有機溶媒を含む塗布液)を使用しても、基材層の浸食を効率よく抑制ないし防止しつつ、表面層を形成しうる。
さらに、このような基材のさらに他の態様によれば、中間層を介して表面層を形成することで、表面層の形成のために塗液(又は塗布液、例えば、有機溶媒を含む塗布液)を使用しても、十分な(高い、優れた)密着性と、基材層の浸食の効率よい抑制ないし防止とを両立しつつ、表面層を形成しうる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
・基材
本発明の基材は、基材層(層(A)等ということがある)と、この基材上に形成された、アミノ基を有するポリマー(ポリマー(B)等ということがある)を含有する層(層(B)等ということがある)とで構成されている。
【0010】
<基材層>
基材層は、樹脂(樹脂(A)等ということがある)を含む(樹脂(A)で構成されている)。すなわち、基材層は、樹脂(A)を構成成分とする樹脂基材(基材層)である。
(【0011】以降は省略されています)

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