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公開番号
2025072053
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-09
出願番号
2023182547
出願日
2023-10-24
発明の名称
ビニルエーテル基を有する(メタ)アクリル酸エステルの製造方法
出願人
株式会社日本触媒
代理人
弁理士法人WisePlus
主分類
C07C
67/03 20060101AFI20250430BHJP(有機化学)
要約
【課題】エステル交換反応によりビニルエーテル基を有する(メタ)アクリル酸エステルを製造する際に、効率的に気相部での重合を防止するための方法を提供する。
【解決手段】本発明は、原料(メタ)アクリル酸エステル、水酸基含有ビニルエーテル化合物、触媒、N-ニトロソアミン(塩)、及び、水を含む原料溶液を用いて、エステル交換反応によりビニルエーテル基を有する(メタ)アクリル酸エステルを得る工程を含むビニルエーテル基を有する(メタ)アクリル酸エステルの製造方法であって、該原料溶液中、水の質量割合が1500ppm以上、5質量%以下であり、かつ、N-ニトロソアミン(塩)に対する水のモル比が40以上、1100以下であることを特徴とするビニルエーテル基を有する(メタ)アクリル酸エステルの製造方法である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
原料(メタ)アクリル酸エステル、水酸基含有ビニルエーテル化合物、触媒、N-ニトロソアミン(塩)、及び、水を含む原料溶液を用いて、エステル交換反応によりビニルエーテル基を有する(メタ)アクリル酸エステルを得る工程を含むビニルエーテル基を有する(メタ)アクリル酸エステルの製造方法であって、
該原料溶液中、水の質量割合が1500ppm以上、5質量%以下であり、かつ、
N-ニトロソアミン(塩)に対する水のモル比が40以上、1100以下であることを特徴とするビニルエーテル基を有する(メタ)アクリル酸エステルの製造方法。
続きを表示(約 270 文字)
【請求項2】
前記水酸基含有ビニルエーテル化合物は、ジエチレングリコールモノビニルエーテルであり、
前記ビニルエーテル基を有する(メタ)アクリル酸エステルは、(メタ)アクリル酸2-(2-ビニロキシエトキシ)エチルであることを特徴とする請求項1に記載のビニルエーテル基を有する(メタ)アクリル酸エステルの製造方法。
【請求項3】
前記N-ニトロソアミン(塩)は、N-ニトロソフェニルヒドロキシルアミン(塩)であることを特徴とする請求項1又は2に記載のビニルエーテル基を有する(メタ)アクリル酸エステルの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビニルエーテル基を有する(メタ)アクリル酸エステルの製造方法に関する。より詳しくは、各種工業製品の原料として用いられるビニルエーテル基を有する(メタ)アクリル酸エステルの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
ビニルエーテル基を有する(メタ)アクリル酸エステルは、ラジカル重合性二重結合を含む(メタ)アクリロイル基を有し、熱、光、紫外線等により容易に重合可能な易重合性化合物であることから、重合体のモノマーとして非常に有用であり、各種の製造方法が検討されている。その反応プロセスの一つとして、原料(メタ)アクリル酸エステルと水酸基含有ビニルエーテル化合物とをエステル交換反応させてビニルエーテル基を有する(メタ)アクリル酸エステルを製造するプロセスが知られている。この反応プロセスでは、原料、目的生成物共に易重合性化合物であることから、それらの重合を防止するための種々の方法が検討されている。
【0003】
例えば、アクリル酸エステル又はメタクリル酸エステルに、N-ニトロソアミン類を添加することで、アクリル酸エステル又はメタクリル酸エステルがポップコーン重合するのを防止することが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
また例えば、(メタ)アクリル酸エステルと水酸基含有エーテル化合物とを含む反応原料からエーテル基を有する(メタ)アクリル酸エステルを製造する方法であって、該製造方法は、該反応原料を、特定のN-ニトロソフェニルヒドロキシルアミン塩、亜リン酸エステル及び/又はチオエーテル、並びに、一次酸化防止剤の存在下に反応させる工程を含むことを特徴とする製造方法が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開昭49-125315号公報
特開2012-197236号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述したN-ニトロソアミン類は、それ自体が重合防止効果を有する訳ではなく、反応時の熱や酸等による分解生成物が、特に反応系気相部において重合防止効果を発揮する。ここで、特許文献2に記載の発明では、反応終了時までに分解されるN-ニトロソアミン類は全体量の3割程度であり、多くが分解されずに系内に残存するため、効率性、経済性の観点で課題があった。
【0007】
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、エステル交換反応によりビニルエーテル基を有する(メタ)アクリル酸エステルを製造する際に、効率的に気相部での重合を防止するための方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、エステル交換反応によりビニルエーテル基を有する(メタ)アクリル酸エステルを製造する際に、効率的に気相部での重合を防止するための方法について種々検討を行い、N-ニトロソアミン(塩)の分解率に着目した。そして、本発明者が、原料(メタ)アクリル酸エステル、水酸基含有ビニルエーテル化合物、触媒、N-ニトロソアミン(塩)、及び、水を含む原料溶液を用いて、エステル交換反応によりビニルエーテル基を有する(メタ)アクリル酸エステルを得るビニルエーテル基を有する(メタ)アクリル酸エステルの製造方法において、該原料溶液中の水の質量割合を1500ppm以上、5質量%以下とし、かつ、N-ニトロソアミン(塩)に対する水のモル比を40以上、1100以下としたところ、N-ニトロソアミン(塩)の分解率を高いものとすることができ、気相部での重合をより効率的に防止できることを見出し、上記課題を見事に解決することができることに想到し、本発明に到達したものである。
【0009】
すなわち本発明(1)は、原料(メタ)アクリル酸エステル、水酸基含有ビニルエーテル化合物、触媒、N-ニトロソアミン(塩)、及び、水を含む原料溶液を用いて、エステル交換反応によりビニルエーテル基を有する(メタ)アクリル酸エステルを得る工程を含むビニルエーテル基を有する(メタ)アクリル酸エステルの製造方法であって、該原料溶液中、水の質量割合が1500ppm以上、5質量%以下であり、かつ、N-ニトロソアミン(塩)に対する水のモル比が40以上、1100以下であることを特徴とするビニルエーテル基を有する(メタ)アクリル酸エステルの製造方法である。
【0010】
本発明(2)は、上記水酸基含有ビニルエーテル化合物は、ジエチレングリコールモノビニルエーテルであり、上記ビニルエーテル基を有する(メタ)アクリル酸エステルは、(メタ)アクリル酸2-(2-ビニロキシエトキシ)エチルであることを特徴とする本発明(1)のビニルエーテル基を有する(メタ)アクリル酸エステルの製造方法である。
(【0011】以降は省略されています)
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