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公開番号2024082396
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-20
出願番号2022196211
出願日2022-12-08
発明の名称表面材
出願人日本バイリーン株式会社
代理人
主分類B32B 27/12 20060101AFI20240613BHJP(積層体)
要約【課題】
プリントを備える主面を触った際に人が覚える凹凸感が十分なものであり、触感に満足できる表面材の提供を課題とする。
【解決手段】
布帛と、樹脂および粒子を含み構成されているプリントとを備えており、前記布帛の少なくとも一方の主面に、部分的に前記プリントが存在している表面材において、プリントの存在態様と、当該プリントを備える主面を触った際に人が覚える凹凸感との間に相関関係があることを見出した。表面材の主面上における隣接するプリント部分同士の間隔が、283μmより大きく752μm未満である箇所を有することによって、当該プリントを備える主面を触った際に人が覚える凹凸感が十分なものであり、触感に満足できる表面材を実現できる。
【選択図】 図4
特許請求の範囲【請求項1】
布帛と、樹脂および粒子を含み構成されているプリントとを備えており、
前記布帛の少なくとも一方の主面に、部分的に前記プリントが存在している、下記の構成を満足する点aと点bが存在する表面材。

1.前記部分的に存在している任意のプリントの輪郭における任意の一点(点a)を中心として、半径283μmの内円と半径752μmの外円を作図した際に、前記内円と前記外円で形成された円環における前記内円上と前記外円上を除いた領域内に、樹脂および粒子を含み構成されているプリントの輪郭が存在している、
2.前記点aと、前記領域内に存在するプリントの輪郭における任意の一点(点b)とを結ぶ線分Aを作成した際に、前記線分Aはその両端以外で前記プリントと交わることも、接することもない。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
布帛と、樹脂および粒子を含み構成されているプリントとを備えており、
前記布帛の少なくとも一方の主面に、部分的に前記プリントが複数存在している、下記の構成を満足する点a´と点b´が存在する表面材。

1.前記部分的に存在している任意のプリントの輪郭における任意の一点(点a´)と、前記任意のプリントに隣接して存在している、別の任意のプリントの輪郭における任意の一点(点b´)とを結ぶ線分A´を作成した際に、前記線分A´はその両端以外で前記プリントと交わることも、接することもない。
2.長さが283μmより大きく752μm未満の前記線分A´を作成可能である。
【請求項3】
布帛と、樹脂および粒子を含み構成されているプリントとを備えており、
前記布帛の少なくとも一方の主面に、部分的に前記プリントが存在している、表面材であって、
表面材のプリントが存在している主面における、表面試験機(KES-FB4)で測定した表面粗さ(SMD)が14.06より高い、
表面材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は自動車などの内装を構成可能な、表面材に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
自動車などの内装を構成可能な表面材として、従来から、布帛(例えば、繊維ウェブ、不織布、織物、編物など)と、樹脂および粒子を含み構成されているプリントとを備えており、前記布帛の少なくとも一方の主面に前記プリントを備える表面材が使用されている。そして、当該表面材を意図した形状に成形して、内装を調製することが行われている。
【0003】
このような表面材として、例えば、特開2015-104848(特許文献1)や特開2016-147466(特許文献2)などに開示された表面材が知られている。そして、このようなプリントを備える表面材によって、色彩に富む意匠性を備えた内装を実現できる。更に、部分的にプリントが存在していることによって柄を表現でき、より意匠性に富む表面材を提供できる。
【0004】
また、近年では自動車などの内装にも触感の向上が求められている。本願出願人はこれまで、上述した構成を備える表面材について、プリントに含まれている中空粒子の平均粒子径の大きさと触感とが関係性を有するという知見を見出した。そして、当該知見のもと、国際公開WO2018/212245号(特許文献3)にも記載している通り、プリントに含まれる中空粒子の平均粒子径を最適化することで、触感に優れる内装を実現できる表面材を提案した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2015-104848
特開2016-147466
国際公開WO2018/212245号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本願出願人は、上述したような従来技術にかかる表面材、つまり、布帛の少なくとも一方の主面に、部分的に樹脂および粒子を含み構成されているプリントを備える表面材について検討した。しかしながら、従来技術にかかる表面材は、当該プリントを備える主面を触った際に人が覚える凹凸感に劣ることがあり、なお触感に満足できない表面材となることがあった。その結果、成形して触感に満足できる内装を実現できないことがあった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第一の本発明は「布帛と、樹脂および粒子を含み構成されているプリントとを備えており、
前記布帛の少なくとも一方の主面に、部分的に前記プリントが存在している、下記の構成を満足する点aと点bが存在する表面材。

1.前記部分的に存在している任意のプリントの輪郭における任意の一点(点a)を中心として、半径283μmの内円と半径752μmの外円を作図した際に、前記内円と前記外円で形成された円環における前記内円上と前記外円上を除いた領域内に、樹脂および粒子を含み構成されているプリントの輪郭が存在している、
2.前記点aと、前記領域内に存在するプリントの輪郭における任意の一点(点b)とを結ぶ線分Aを作成した際に、前記線分Aはその両端以外で前記プリントと交わることも、接することもない。」である。
【0008】
第二の本発明は「布帛と、樹脂および粒子を含み構成されているプリントとを備えており、
前記布帛の少なくとも一方の主面に、部分的に前記プリントが複数存在している、下記の構成を満足する点a´と点b´が存在する表面材。

1.前記部分的に存在している任意のプリントの輪郭における任意の一点(点a´)と、前記任意のプリントに隣接して存在している、別の任意のプリントの輪郭における任意の一点(点b´)とを結ぶ線分A´を作成した際に、前記線分A´はその両端以外で前記プリントと交わることも、接することもない。
2.長さが283μmより大きく752μm未満の前記線分A´を作成可能である。」である。
【0009】
第三の本発明は「布帛と、樹脂および粒子を含み構成されているプリントとを備えており、
前記布帛の少なくとも一方の主面に、部分的に前記プリントが存在している、表面材であって、
表面材のプリントが存在している主面における、表面試験機(KES-FB4)で測定した表面粗さ(SMD)が14.06より高い、
表面材。」である。
【発明の効果】
【0010】
本願出願人が検討を続けた結果「布帛と、樹脂および粒子を含み構成されているプリントとを備えており、前記布帛の少なくとも一方の主面に、部分的に前記プリントが存在している」表面材において、プリントの存在態様と、当該プリントを備える主面を触った際に人が覚える凹凸感との間に相関関係があることを見出した。
(【0011】以降は省略されています)

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