TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025007917
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023109646
出願日2023-07-03
発明の名称黒酢含有酸性液状調味料の製造方法
出願人キユーピー株式会社
代理人個人,個人
主分類A23L 27/00 20160101AFI20250109BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】黒酢の芳醇な香りおよび深みのある味わいが感じられる黒酢含有酸性液状調味料の提供。
【解決手段】本発明は、少なくとも黒酢を含有する酸性液状調味料の製造方法であって、
黒酢と、アミノ酸類と、オリゴ糖類とを混合して、黒酢調味液を得る工程であって、
前記オリゴ糖類の配合量が、前記黒酢100質量部に対して5質量部以上120質量部以下であり、
前記アミノ酸類の配合量が、前記オリゴ糖類100質量部に対して、1.0質量部以上60質量部以下である、調製工程と、
前記黒酢調味液を加熱する工程であって、
加熱条件が、加熱最高温度A(℃)、および加熱温度(℃)と60℃以上での加熱時間(分)の積の総和を加熱総量Sとした場合、以下の条件:
(i)60≦A<100
(ii)400≦S<6000
を満たす、加熱工程と、
を含むことを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも黒酢を含有する酸性液状調味料の製造方法であって、
黒酢と、アミノ酸類と、オリゴ糖類とを混合して、黒酢調味液を得る工程であって、
前記オリゴ糖類の配合量が、前記黒酢100質量部に対して5質量部以上120質量部以下であり、
前記アミノ酸類の配合量が、前記オリゴ糖類100質量部に対して、1.0質量部以上60質量部以下である、調製工程と、
前記黒酢調味液を加熱する工程であって、
加熱条件が、加熱最高温度A(℃)、および加熱温度(℃)と60℃以上での加熱時間(分)の積の総和を加熱総量Sとした場合、以下の条件:
(i)60≦A<100
(ii)400≦S<6000
を満たす、加熱工程と、
を含むことを特徴とする、
黒酢含有酸性液状調味料の製造方法。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
前記オリゴ糖類の配合量が、前記黒酢100質量部に対して10質量部以上100質量部以下であり、
前記アミノ化合物の配合量が、前記オリゴ糖類100質量部に対して、3.0質量部以上55質量部以下である、
請求項1に記載の黒酢含有酸性液状調味料の製造方法。
【請求項3】
前記加熱条件が、加熱最高温度A(℃)、および加熱温度(℃)と60℃以上での加熱時間(分)の積の総和を加熱総量Sとした場合、以下の条件:
(i)65≦A≦97
(ii)800≦S≦5000
を満たすことを特徴とする、
請求項1に記載の黒酢含有酸性液状調味料の製造方法。
【請求項4】
前記加熱済の黒酢調味液と、他の原料とを混合して、酸性液状調味料を得る工程を含むことを特徴とする、
請求項1~3のいずれか一項に記載の黒酢含有酸性液状調味料の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、黒酢含有酸性液状調味料の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、食酢は酸性液状調味料の原料として利用されている。食酢は、食酢品質表示基準では、醸造酢と合成酢に大別され、醸造酢としては、黒酢等の穀物酢やりんご酢等の果実酢が挙げられる。近年、食酢が健康に良い食材の一つとして注目されており、果実酢を配合した飲料が市販されている。
【0003】
また、黒酢は独特の風味を有することから、その風味を生かした調味料の開発が進められている。しかし、黒酢には、独特の強い酸味(酢かど)があるため、風味のバランスに優れた調味料を製造することは容易ではなかった。このような技術的な課題に対して、例えば、特許文献1では、黒酢、醤油及び昆布のだし汁を含有することにより、黒酢本来の味覚や香りを残したまま、酸味や塩かどをやわらげるとともに、発酵臭、化学薬品臭、ムレ臭等の不快臭を強くマスキングした、マイルドなぽん酢醤油が提案されている。特許文献2では、酢かど抑制のため、塩基性アミノ酸またはその塩を、黒酢を含有する調味料に添加する方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2004-49104号公報
特開2008-73007号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、これまで、黒酢含有調味料において、黒酢由来の酸味や不快臭の抑制は検討されているが、黒酢の風味の増強・改善を目的とした検討は十分に行われていなかった。
【0006】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、黒酢の芳醇な香りおよび深みのある味わいが感じられる黒酢含有酸性液状調味料を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者等は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、驚くべきことに、少なくとも黒酢を含有する酸性液状調味料の製造方法において、黒酢に対してアミノ酸類およびオリゴ糖類をそれぞれ特定の割合で混合して黒酢調味液を得た後、当該黒酢調味液を特定の加熱条件で加熱することによって、上記課題を解決できることを知見した。本発明者等は、当該知見に基づいて、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明によれば、以下が提供される。
[1] 少なくとも黒酢を含有する酸性液状調味料の製造方法であって、
黒酢と、アミノ酸類と、オリゴ糖類とを混合して、黒酢調味液を得る工程であって、
前記オリゴ糖類の配合量が、前記黒酢100質量部に対して5質量部以上120質量部以下であり、
前記アミノ酸類の配合量が、前記オリゴ糖類100質量部に対して、1.0質量部以上60質量部以下である、調製工程と、
前記黒酢調味液を加熱する工程であって、
加熱条件が、加熱最高温度A(℃)、および加熱温度(℃)と60℃以上での加熱時間(分)の積の総和を加熱総量Sとした場合、以下の条件:
(i)60≦A<100
(ii)400≦S<6000
を満たす、加熱工程と、
を含むことを特徴とする、
黒酢含有酸性液状調味料の製造方法。
[2] 前記オリゴ糖類の配合量が、前記黒酢100質量部に対して10質量部以上100質量部以下であり、
前記アミノ化合物の配合量が、前記オリゴ糖類100質量部に対して、3.0質量部以上55質量部以下である、
[1]に記載の黒酢含有酸性液状調味料の製造方法。
[3] 前記加熱条件が、加熱最高温度A(℃)、および加熱温度(℃)と60℃以上での加熱時間(分)の積の総和を加熱総量Sとした場合、以下の条件:
(i)65≦A≦97
(ii)800≦S≦5000
を満たすことを特徴とする、
[1]または[2]に記載の黒酢含有酸性液状調味料の製造方法。
[4] 前記加熱済の黒酢調味液と、他の原料とを混合して、酸性液状調味料を得る工程を含むことを特徴とする、
[1]~[3]のいずれかに記載の黒酢含有酸性液状調味料の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、黒酢の芳醇な香りおよび深みのある味わいが感じられる黒酢含有酸性液状調味料を提供することができる。このような黒酢含有酸性液状調味料は消費者の食欲を惹起することができ、黒酢含有酸性液状調味料のさらなる市場拡大が期待できる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<黒酢含有酸性液状調味料>
本発明の黒酢含有酸性液状調味料は、食酢の一部または全部に黒酢を用いた、pH4.6未満の液状調味料であり、例えば、分離液状ドレッシング、乳化液状ドレッシング、ノンオイルドレッシング等のドレッシング、ポン酢、たれ、食酢調味料等が挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
燻製米。
2か月前
個人
機能性建骨米。
2か月前
個人
柑橘系炭酸飲料水
3か月前
株式会社東洋新薬
組成物
2か月前
池田食研株式会社
発酵物
16日前
株式会社東洋新薬
経口組成物
20日前
池田食研株式会社
免疫賦活剤
12日前
個人
青果物のカービング方法
13日前
不二製油株式会社
栄養組成物
2か月前
株式会社東洋新薬
経口組成物
1か月前
池田食研株式会社
免疫賦活剤
12日前
不二製油株式会社
卵凝固促進剤
2か月前
キッコーマン株式会社
粉末醤油
今日
長谷川香料株式会社
香味改善剤
12日前
ダイニチ工業株式会社
焙煎装置
21日前
株式会社発明工房
焙煎器
21日前
竹下産業株式会社
乾燥機
1か月前
明星食品株式会社
麺塊剥離方法
2か月前
個人
野菜果実海藻ジュース飲料
2か月前
日澱化學株式会社
チーズ様食品
2か月前
池田食研株式会社
ポリアミン粉末
27日前
株式会社ニッピ
気分状態の改善剤
3か月前
個人
ブライン液の製造方法
今日
サンノプコ株式会社
消泡剤
1か月前
池田食研株式会社
風味付与増強剤
2か月前
株式会社ティムコ
お好み焼の製造方法
今日
明星食品株式会社
乾燥麺塊の製造方法
19日前
個人
健康、緑黄丼の具 レトルトパック
2か月前
池田食研株式会社
バレリアン含有組成物
12日前
個人
調味料及び調味料の製造方法
2か月前
株式会社海心
マイクロ波調理用加工食品
16日前
不二製油株式会社
卵ソース用増粘促進剤
2か月前
松谷化学工業株式会社
新規の澱粉分解物
3か月前
SoPros株式会社
毛細血管形状改善剤
16日前
太陽化学株式会社
疼痛改善用組成物
19日前
鹿児島県
緑茶飲料成型物の製造方法
1か月前
続きを見る