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公開番号2024150382
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-23
出願番号2023072756
出願日2023-04-10
発明の名称柑橘系炭酸飲料水
出願人個人
代理人
主分類A23L 2/52 20060101AFI20241016BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】健康機能を有するβ-ヒドロキシ酪酸を含む炭酸飲料水を提供する。
【解決手段】炭酸塩または重炭酸塩とβ-ヒドロキシ酪酸を有効成分とする柑橘系炭酸飲料水。好ましくは、重炭酸塩は炭酸水素ナトリウム(重曹)、炭酸水素カリウムまたは炭酸水素アンモニウムであり、炭酸塩は炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウムまたは炭酸アンモニウムである。血中のケトン体を有意に増加させることができる。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
炭酸塩または重炭酸塩とβ-ヒドロキシ酪酸を有効成分とする柑橘系炭酸飲料水。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
上記の重炭酸塩は炭酸水素ナトリウム(重曹)である。
【請求項3】
上記の重炭酸塩は炭酸水素カリウムまたは炭酸水素アンモニウムであってもよい。
【請求項4】
上記の炭酸塩は炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウムまたは炭酸アンモニウムであってもよい。
【請求項5】
上記β-ヒドロキシ酪酸はDL-β-ヒドロキシ酪酸(ラセミ体)である。
【請求項6】
上記β-ヒドロキシ酪酸はD-β-ヒドロキシ酪酸(D体)である。
【請求項7】
上記β-ヒドロキシ酪酸はL-β-ヒドロキシ酪酸(L体)である。
【請求項8】
炭酸水素ナトリウムとDL-β-ヒドロキシ酪酸(ラセミ体)を有効成分とする柑橘系炭酸飲料水。
【請求項9】
炭酸水素ナトリウムとD-β-ヒドロキシ酪酸(D体)を有効成分とする柑橘系炭酸飲料水。
【請求項10】
炭酸水素ナトリウムとL-β-ヒドロキシ酪酸(L体)を有効成分とする柑橘系炭酸飲料水。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【】
本発明は、β-ヒドロキシ酪酸と炭酸または重炭酸塩を有効成分とする柑橘系炭酸飲料水に関する。
【背景技術】
【0001】
生活習慣病の拡大とともに、アンチエイジング効果のある分子への関心が高まっている。β-ヒドロキシ酪酸(
β


ydroxy

utyrate:以下、BHBという)はアンチエイジング効果のある生体内の分子として認知されつつある(特許文献1-2)。
続きを表示(約 2,300 文字)【0002】
BHBはエネルギー基質として作用する。さらに種々の受容体(HCAR2やGPR43など)を活性化して健康効果を誘導するから、BHBを含むサプリメントとしての実用化が待たれる(非特許文献1-4)。
【0003】
本発明は、BHBと炭酸塩または重炭酸塩を有効成分とする柑橘系炭酸飲料水を発明し、日本で初めてBHBのサプリメントを実用化する。
【参考文献】
【0004】
特許番号 特許第7223193号(P7223193)
公開番号 特開2018-80175(P2018-80175A)
【0005】
Wang L,Chen P,Xiao W.β-hydroxybutyrate as an Anti-Aging Metabolite.Nutrients.2021 Sep 28;13(10):3420.
Dmitrieva-Posocco O,et al.β-Hydroxybutyrate suppresses colorectal cancer.Nature.2022 May;605(7908):160-165.
Chen Y,et al.β-Hydroxybutyrate protects from alcohol-induced liver injury via a Hcar2-cAMP dependent pathway.J Hepatol.2018 Sep;69(3):687-696.
Sharma R,Ramanathan A.The Aging Metabolome-Biomarkers to Hub Metabolites.Proteomics.2020 Mar;20(5-6):e1800407.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
BHBをサプリメントとするためには二つの方法がある。BHBのフリーの酸を用いる方法と、BHBのナトリウム塩を用いる方法である。日本ではBHBのナトリウム塩は食品添加物に指定されていないため、サプリメントには使えない(特許文献1-2)。
【0007】
本発明では、食品添加物に指定されているBHBのフリーの酸を用いる。課題はBHBの酸っぱ過ぎる風味にある。本発明はBHBに炭酸水素ナトリウムを添加して、BHBの酸っぱさを和らげ、柑橘系炭酸飲料水とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)炭酸塩または重炭酸塩とβ-ヒドロキシ酪酸を有効成分とする柑橘系炭酸飲料水。
(2)上記の重炭酸塩は炭酸水素ナトリウム(重曹)である。
(3)上記の重炭酸塩は炭酸水素カリウムまたは炭酸水素アンモニウムであってもよい。
(4)上記の炭酸塩は炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウムまたは炭酸アンモニウムであってもよい。
(5)上記β-ヒドロキシ酪酸はDL-β-ヒドロキシ酪酸(ラセミ体)である。
(6)上記β-ヒドロキシ酪酸はD-β-ヒドロキシ酪酸(D体)である。
(7) 上記β-ヒドロキシ酪酸はL-β-ヒドロキシ酪酸(L体)である。
(8)炭酸水素ナトリウムとDL-β-ヒドロキシ酪酸(ラセミ体)を有効成分とする柑橘系炭酸飲料水。
(9)炭酸水素ナトリウムとD-β-ヒドロキシ酪酸(D体)を有効成分とする柑橘系炭酸飲料水。
(10)炭酸水素ナトリウムとL-β-ヒドロキシ酪酸(L体)を有効成分とする柑橘系炭酸飲料水。
(11)血中のケトン体を有意に増加させることができる、炭酸水素ナトリウムとDL-β-ヒドロキシ酪酸(ラセミ体)を有効成分とする柑橘系炭酸飲料水。
(12)血中のケトン体を有意に増加させることができる、炭酸水素ナトリウムとD-β-ヒドロキシ酪酸(D体)を有効成分とする柑橘系炭酸飲料水。
(13)血中のケトン体を有意に増加させることができる、炭酸水素ナトリウムとL-β-ヒドロキシ酪酸(L体)を有効成分とする柑橘系炭酸飲料水。
【発明の効果】
【0009】
柑橘系炭酸飲料水を摂取することによってBHBを摂取することができる。これによりBHBの健康効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
BHBはエネルギー基質及び受容体リガンドとしての作用があることを示す。
BHBのHCAR2活性化の濃度依存性について示す。
通常のBHBはラセミ体であることを示す。
BHBにはD体(DBHB)とL体(LBHB)があることを示す。
柑橘系炭酸飲料水の基本メカニズムを示す。
柑橘系炭酸飲料水に含まれるDBHB(D体)によって血中のケトン体濃度増加することを示す(実施例1)。
柑橘系炭酸飲料水に含まれるBHB(ラセミ体)によって血中のケトン体濃度増加することを示す(実施例2)。
DBHB(D体)の酸っぱさはNaHCO

の添加で和らぐことを示す(実施例3)。
DBHB(ラセミ体)の酸っぱさはNaHCO

の添加で和らぐことを示す(実施例4)。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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