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公開番号
2025081186
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-27
出願番号
2023205690
出願日
2023-11-15
発明の名称
黒ニンニク加工品及びその製造方法
出願人
個人
代理人
主分類
A23L
19/00 20160101AFI20250520BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】経口摂取時に指先の汚れが殆どない手軽な黒ニンニクの摂取を可能とする黒ニンニク加工品、及びその製造方法を提供する。
【解決手段】外皮内に、複数個の生ニンニク片を内包した外皮付き生ニンニクを、所定温度管理された加熱容器内において所定時間加熱して発酵熟成させて外皮付き黒ニンニクを得る工程と、外皮付き黒ニンニクから複数個のニンニク片を取り出し、各外皮付き黒ニンニク片の外皮を取り除いて皮無し黒ニンニク片を得る工程と、皮無し黒ニンニク片を潰圧混錬して黒ニンニク混錬体を得る工程と、黒ニンニク混錬体を所定粒径に造粒して黒ニンニク粒体としたのち、表面に粒ゴマをまぶして粒ゴマ付き黒ニンニク粒体を得る工程と、粒ゴマ付き黒ニンニク粒体を煎り器で煎って、粒ゴマから滲出した油分を該粒ゴマ付き黒ニンニク粒体の表面に付着させて油性薄被膜としたのち、所定の養生期間だけ養生して黒ニンニク加工品を得る工程とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
所定の大きさの粒状に成形された黒ニンニク(9)の表面に粒ゴマ(8)が付着されていることを特徴とする黒ニンニク加工品。
続きを表示(約 670 文字)
【請求項2】
請求項1において、
上記黒ニンニク(9)の表面が、上記粒ゴマ(8)から滲出した油分によって覆われていることを特徴とする黒ニンニク加工品。
【請求項3】
所定の大きさの粒状に成形された黒ニンニク(9)の表面に可食粉体(13)が付着されていることを特徴とする黒ニンニク加工品。
【請求項4】
外皮(2a)内に、複数個の外皮付き生ニンニク片(4)を内包した外皮付き生ニンニク(2)を、所定温度に温度管理された加熱容器内において所定時間加熱して発酵熟成させて外皮付き黒ニンニク(3)を得る第1工程と、
上記外皮付き黒ニンニク(3)から複数個の外皮付き黒ニンニク片(4)を取り出すとともに、該各外皮付き黒ニンニク片(4)の外皮(4a)を取り除いて皮無し黒ニンニク片(5)を得る第2工程と、
上記皮無し黒ニンニク片(5)を潰圧混錬して黒ニンニク混錬体(6)を得る第3工程と、
上記黒ニンニク混錬体(6)を所定粒径に造粒して黒ニンニク粒体(7)としたのち、該黒ニンニク粒体(7)の表面に粒ゴマ(8)をまぶして粒ゴマ付き黒ニンニク粒体(9)を得る第4工程と、
上記粒ゴマ付き黒ニンニク粒体(9)を煎り器(12)で煎って、上記粒ゴマ(8)から滲出した油分を該粒ゴマ付き黒ニンニク粒体(9)の表面に付着させて油性薄被膜(11)としたのち、所定の養生期間だけ養生して黒ニンニク加工品(10)を得る第5工程と、
を備えたことを特徴とする黒ニンニク加工品の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本願発明は、生ニンニクを発酵熟成させて得られる黒ニンニクを用いた黒ニンニク加工品及びその製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
黒ニンニクには、抗がん作用、抗ウィルス作用、抗菌作用、疲労回復作用、コレステロール抑制作用等の効用があることが広く知られている。
【0003】
このため、従来から、黒ニンニクの製造方法に関しては、多くの提案がなされている(例えば、特許文献1、特許文献2を参照)が、その内容はほぼ同じであって、所定量の外皮付き生ニンニクを、所定温度(約70℃)に温度管理された発酵熟成器内に入れて所定期間(1月程度)加熱して発酵熟成させることで、黒ニンニクを得るというものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-65943号公報
特開2020-178591号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、このようにして作られた黒ニンニクは、外皮付きで且つ生ニンニク時と同様の形体を略保っているものの、色は黒色で、しかも軟粘状態となっている。このため、黒ニンニクの経口摂取を欲する者が黒ニンニクを指先で摘まんで口に運ぶ際、指先に黒色の軟粘物が付着して黒く汚れることが懸念される。この結果、例えば若い女性などの指先が黒く汚れることを嫌う者は、この黒ニンニクを食すること自体に抵抗を感じ、食することを敬遠する傾向があった。即ち、抗がん作用、抗ウィルス作用などの優れた効用を持つ黒ニンニクでありながら、これを手軽に摂取できないという問題があった。
【0006】
一方、黒ニンニクは、その効用が高い分、これを摂取し過ぎると下痢等の副作用が生じる恐れがあることから、健康保持の観点から一日当たりの適正な摂取量は、黒ニンニク片で1~3個程度とされる。
【0007】
しかし、このように摂取量が黒ニンニク片の数で示された場合、実際には、例え同一の生ニンニクから作られた黒ニンニク片であっても各片間において大きさのバラツキが比較的大きく、例えば、黒ニンニク片を2個摂取した場合でも、これが大きい黒ニンニク片である場合には、小さい黒ニンニク片の5個に相当するということもある。
【0008】
また黒ニンニク片の大きさと重さの関係については、一般的に大サイズの黒ニンニク片の重さは39g、中サイズの黒ニンニク片の重さは14g、小サイズの黒ニンニク片の重さは5gであるとする研究資料もある。この研究資料からすると、大サイズの黒ニンニク片の重さは小サイズの黒ニンニク片の重さの8倍ほどにもなる。
【0009】
これらのことから、黒ニンニクの適正な摂取量を、黒ニンニク片の数とか、黒ニンニク片の大きさで決めた場合には、黒ニンニクの定量摂取が難しく、適正摂取量の管理が行えないという問題があり、特に日中の行動範囲が広く体調維持に気を遣う若い世代が黒ニンニクの摂取を躊躇する一因にもなっている。
【0010】
そこで本願発明は、上記の如き問題点に鑑み、経口摂取時における指先の汚れが殆どない手軽な黒ニンニクの摂取を可能とするとともに、黒ニンニクの適正摂取量の管理を可能とする黒ニンニク加工品、及びその製造方法を提案することを目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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