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公開番号
2025077505
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-19
出願番号
2023189750
出願日
2023-11-07
発明の名称
筋力低下抑制剤
出願人
日本メナード化粧品株式会社
代理人
主分類
A23L
33/135 20160101AFI20250512BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】本発明の目的は、白キクラゲを含有することを特徴とし、日常的に摂取可能な、効果的かつ安全性の高い、優れた筋力低下抑制剤を提供することである。
【解決手段】白キクラゲは、白筋合成促進作用に基づく優れた筋力低下抑制作用を示すことから、筋力低下抑制作用を有する食品、医薬部外品、医薬品として利用できる。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
白キクラゲを含有することを特徴とする筋力低下抑制剤。
続きを表示(約 170 文字)
【請求項2】
白キクラゲを含有することを特徴とする白筋合成促進剤。
【請求項3】
白キクラゲを含有することを特徴とする白筋型ミオシン重鎖産生促進剤。
【請求項4】
請求項1~3の何れか1項記載の剤を含有することを特徴とする筋力低下抑制用、白筋合成促進用又は白筋型ミオシン重鎖産生促進用食品組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、白キクラゲを含有することを特徴とする筋力低下抑制剤に関する。より詳しくは、白キクラゲの白筋合成促進作用に基づく筋力低下抑制剤の提供に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
骨格筋は、立つ、歩く、ものを持つ等の日常的な動作や身体の支持に必要不可欠な器官であり、健康的な日常生活を送るために、非常に重要な役割を担っている。しかし、加齢や疾病、怪我による身体機能の低下により、骨格筋が萎縮すると、筋力低下など、骨格筋の機能低下が生じる。この状態はサルコペニアと呼ばれ、対策を怠ると、移動機能の低下が顕在化し、ロコモティブシンドロームに発展する。高齢化が進む日本では、ロコモティブシンドロームは大きな社会問題となっている。
【0003】
筋力の低下を抑制するためには、骨格筋を構成する筋線維の肥大化が必要であり、その達成には運動が有効と考えられる(非特許文献1)。適切な運動によって筋力の低下を抑制することは、前述のサルコペニア、ロコモティブシンドロームの予防につながり、Quality of Life(QOL)を維持するために大変重要である。しかしながら、現代社会では生活習慣が不規則になりやすく、運動を定期的に継続することは容易ではない。さらに、加齢や疾病、怪我による身体機能低下の影響により、運動の実施自体が困難になる場合も少なくない。
【0004】
そこで、必ずしも運動を必要とすることなく、筋力の低下を抑制して骨格筋の機能を改善し、サルコペニアやロコモティブシンドロームを予防/改善する手段を提供することは、大きな社会的意義があると考えられる。
【0005】
骨格筋の筋線維は、収縮力と瞬発力に優れた白筋と、持久力に優れた赤筋に大別され、赤筋は加齢による変化が小さい一方で、白筋は加齢により直径が大きく減少することが知られている(非特許文献2)。したがって、筋力の低下を抑制し、骨格筋の機能を改善するためには、加齢で大幅に衰える白筋の合成を促進することが重要である。
【0006】
骨格筋の筋線維は主に、アクチン、ミオシンと呼ばれるタンパク質で構成される。中でも、ミオシン重鎖と呼ばれるタンパク質は、白筋と赤筋でそれぞれ異なるアイソフォームをもち、白筋と赤筋を特徴づける上で重要である。白筋型ミオシン重鎖は、Type II Myosin Heavy Chain(MyHC II)であり(非特許文献3)、骨格筋の収縮力及び収縮速度に大きく寄与する(非特許文献4)。また、立つ、座る、ものを持ち上げる等、日常生活でよく行われる無酸素性運動に使用される大変重要なタンパク質であり、MyHC IIが欠損すると、筋線維の数及び重量が減少することも報告されている(非特許文献5)。したがって、骨格筋においてMyHC IIの産生を促進し、白筋の合成を促進することは、筋線維を肥大化させ、筋力の低下を抑制する有益な方法と考えられる。
【0007】
このような観点から、筋線維を肥大化させる化合物の研究が進められており、そのひとつに、クレンブテロールがある。この化合物は、骨格筋細胞表面のβ2アドレナリン受容体に作用することで、骨格筋において白筋の合成を促進し、骨格筋全体を肥大化させることが報告されている(非特許文献6、7)。しかしながら、クレンブテロールはβ2アドレナリン受容体を刺激するため、心拍数の上昇、振戦、低カリウム血症など、多くの副作用を伴う可能性があり、長期間の投与は難しいと考えられている(非特許文献8)。
【0008】
そのため、安全性が高く、長期間摂取を継続することができる食品由来の筋力低下抑制剤の開発が必要である。これまでに、刺梨、アガリクス茸などを含有する筋芽細胞活性化剤(特許文献1)、アズキ豆抽出物を含有する筋細胞賦活剤(特許文献2)等が提案されているが、さらに効果的な食品由来の筋力低下抑制剤の提供が求められている。
【0009】
このような情勢に鑑み、本発明者らは、様々な食品を用いて試験を行った結果、シロキクラゲ科の担子菌門である白キクラゲに、優れた筋力低下抑制作用を見出した。白キクラゲは、コラーゲン生成促進作用(特許文献3)、血管新生阻害活性(特許文献4)、抗炎症作用(特許文献5)等を示すことが知られているが、白キクラゲを含有することを特徴とする筋力低下抑制剤は全く知られていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2008-156294号公報
特開2007-230965号公報
特開2006-131558号公報
特開2004-307453号公報
特開昭63-183537号公報
【非特許文献】
(【0011】以降は省略されています)
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