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公開番号2025091439
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023206568
出願日2023-12-07
発明の名称糖化抑制剤
出願人日本メナード化粧品株式会社
代理人
主分類A23L 33/105 20160101AFI20250612BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】本発明の目的は、日常的に摂取可能な、効果的かつ安全性の高い、食品由来の優れた糖化抑制剤を提供することである。
【解決手段】バコパモニエラを含有することを特徴とする糖化抑制剤を提供する。バコパモニエラは、優れた糖化物生成抑制作用と糖化物分解促進作用を示すことから、糖化抑制作用を有する食品、化粧品、医薬部外品、医薬品として利用できる。さらに、バコパモニエラとノブドウの組み合わせは、極めて優れた糖化物生成抑制作用と糖化物分解促進作用を示すことから、糖化抑制作用を有する食品、化粧品、医薬部外品、医薬品として利用できる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
バコパモニエラを含有することを特徴とする糖化抑制剤。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
糖化抑制が、糖化物生成抑制であることを特徴とする請求項1記載の糖化抑制剤。
【請求項3】
糖化抑制が、糖化物分解促進であることを特徴とする請求項1記載の糖化抑制剤。
【請求項4】
ノブドウを含有することを特徴とする請求項1~3記載の糖化抑制剤。
【請求項5】
請求項1~3の何れか1項記載の糖化抑制剤を含有することを特徴とする糖化抑制用食品組成物。
【請求項6】
請求項4記載の糖化抑制剤を含有することを特徴とする糖化抑制用食品組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、バコパモニエラを含有することを特徴とする糖化抑制剤に関する。より詳しくは、バコパモニエラの糖化物生成抑制、糖化物分解促進に基づく糖化抑制剤に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
糖化は、メイラード反応とも呼ばれ、アミノ酸やタンパク質とグルコースなどの還元糖とが非酵素的に結合する反応のことである。糖化においては、複雑な反応系を経て最終糖化産物;Advanced Glycation End Products(AGEs)と呼ばれる様々な構造の糖化物が生成する。特に、生体内で多くの割合を占めるタンパク質であるコラーゲンが糖化を受けると、架橋が形成され、皮膚や関節、骨など様々な組織に悪影響を及ぼす。また、体内における糖化物の蓄積は、糖尿病合併症、神経障害、アルツハイマー病、脂肪肝炎、サルコペニア、歯周病など、多くの疾病と関連することが示されている(非特許文献1)。
【0003】
皮膚において、コラーゲンやエラスチンは主に真皮層に存在し、皮膚の弾力維持に寄与している。皮膚における糖化は、AGEsの蓄積や、コラーゲン、エラスチンの架橋を引き起こし、皮膚弾力低下の原因となる(非特許文献2)。糖化による皮膚への悪影響を防ぎ、魅力的な外見を保つためには、糖化を抑制することが重要である。
【0004】
変形性関節症は、関節軟骨の変性や破壊が起こる疾患である。変形性関節症の患者数は極めて多く、高齢者が要介護や要支援となる要因の上位を占める。関節軟骨は、主にコラーゲンやプロテオグリカンにより構成される。軟骨における糖化は、コラーゲンやプロテオグリカンへのAGEsの蓄積、さらには軟骨の変性や破壊を引き起こし、変形性関節症の原因となる(非特許文献3、4)。変形性関節症は、関節の痛みや腫れを伴い、生活の質や健康寿命に影響を及ぼす。従って、変形性関節症を防ぎ、関節の健康を維持するためには、糖化を抑制することが重要である。
【0005】
骨は、主にミネラル成分と、コラーゲンからなる。加齢や女性ホルモン低下による骨密度の低下に伴い、骨強度が低下し、骨折のリスクが高まるが、骨密度に加え「骨質」の低下も骨強度に関与すると言われている。骨のコラーゲンが糖化し、AGEsにより架橋が形成されると、脆くなり、「骨質」の低下をもたらす(非特許文献5)。つまり、糖化の抑制は「骨質」を改善し、骨強度低下の予防や改善につながると考えられる。
【0006】
糖化反応においては、糖化物が生成し、タンパク質の変性を引き起こすことに加え、生成した糖化物がさらなる悪影響を引き起こす。従って、生体内の糖化による悪影響を減らすためには、糖化物の生成を抑制し、糖化物の分解を促進することが好ましいと考えられる。
【0007】
糖化物の分解に関し、酸化蛋白分解酵素;Oxidized Protein Hydrolase(OPH)の関与が知られている。OPHは、セリンプロテアーゼの一種でN末端アシルアミノ基を遊離する酵素であり、アシルアミノアシルペプチドヒドロラーゼ(APEH)とも呼ばれる。OPHは、糖化や酸化により変性したタンパク質の分解作用を有することが知られ、糖尿病やアルツハイマー病など、変性タンパク質の蓄積によって引き起こされる疾病の治療戦略として注目されている(非特許文献6)。従って、OPHの産生を高めることは、糖化物の分解を促進し、変性タンパク質による生体への悪影響を減少させることにつながると考えられる。
【0008】
生体内には糖とタンパク質が共存し、長い年月をかけて糖化反応や糖化物の蓄積が起こると考えられることから、日常的に摂取できる食品素材による糖化抑制が望ましい。このような観点から、これまでに、糖化抑制作用を有する食品素材として、沙棘(特許文献1)、コーヒー豆(特許文献2)、栗渋皮抽出物(特許文献3)などが提案されているが、さらに効果的な食品由来の糖化抑制剤の開発が求められている。
【0009】
本発明者らは、様々な食品素材を用いて検討を行った結果、バコパモニエラに優れた糖化物生成抑制作用と、糖化物分解促進作用を見出した。さらに、バコパモニエラとノブドウの組み合わせにより、糖化物生成抑制作用及び糖化物分解促進作用が顕著に高まることを見出した。バコパモニエラに関する従来技術として、誘導性一酸化窒素合成酵素阻害作用(特許文献4)、抗けいれん作用、抗うつ・抗不安作用、抗菌作用(非特許文献7)が知られている。しかしながら、バコパモニエラによる糖化抑制作用については全く知られておらず、さらにバコパモニエラとノブドウの組み合わせによる糖化抑制作用についても全く知られていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特願2003-4918号公報
特願2015-525245号公報
特願2011-35271号公報
特願2006-155273号公報
【非特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

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