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公開番号2025006006
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023106512
出願日2023-06-28
発明の名称内袋付容器詰め飲料の製造方法
出願人アサヒビール株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A23L 2/00 20060101AFI20250109BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】内袋内の酸素濃度を十分に低下させ且つ短時間で充填可能な、内袋付容器詰め飲料の製造方法を提供する。
【解決手段】この内袋付容器詰め飲料の製造方法は、内袋30と外装容器20とを含む内袋付容器10の内袋30に飲料Dが充填された内袋付容器詰め飲料を製造する方法であって、内袋30内から酸素Xgを吸引する酸素吸引工程Axと、酸素吸引工程Axの後に、内袋30内に飲料Dを充填する飲料充填工程Fdと、を含む。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
内袋と外装容器とを含む内袋付容器の内袋に飲料が充填された内袋付容器詰め飲料を製造する方法であって、
前記内袋内から酸素を吸引する酸素吸引工程と、
前記酸素吸引工程の後に、前記内袋内に飲料を充填する飲料充填工程と、を含む、
ことを特徴とする内袋付容器詰め飲料の製造方法。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
前記酸素吸引工程の後に、前記内袋内に不活性ガスを流入させてカウンタープレッシャを内袋内にかける内袋内圧力印可工程を含み、
前記飲料充填工程において、前記内袋内の不活性ガスを排出しながら前記内袋内に飲料を充填する、請求項1に記載の内袋付容器詰め飲料の製造方法。
【請求項3】
前記飲料は、二酸化炭素を含有する飲料であり、
前記不活性ガスは、二酸化炭素である、請求項2に記載の内袋付容器詰め飲料の製造方法。
【請求項4】
前記酸素吸引工程の後に、前記内袋と前記外装容器との間にガスを流入させてカウンタープレッシャを前記外装容器内にかける外装容器内圧力印可工程を含み、
前記飲料充填工程において、前記内袋と前記外装容器との間のガスを排出しながら前記内袋内に飲料を充填する、請求項1に記載の内袋付容器詰め飲料の製造方法。
【請求項5】
前記ガスは、空気である、請求項4に記載の内袋付容器詰め飲料の製造方法。
【請求項6】
製造後の前記飲料中の溶存酸素量が、150μg/l以下である、請求項1に記載の内袋付容器詰め飲料の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、内袋と外装容器とを含む内袋付容器の内袋に飲料が充填された内袋付容器詰め飲料の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、ビール等の飲料を輸送、保管するための容器として、金属製の樽が多く用いられている。従来の樽を用いた飲料注出方式は、樽内に二酸化炭素を流入させて飲料に圧力をかけることで飲料を樽から注出する。
これに対し、近年では、KeyKeg(Lightweight Containers社製)に代表されるような内袋付容器も利用されており、内袋付容器の開発も進められている(例えば特許文献1参照)。
この種の内袋付容器では、外装容器と飲料が充填された内袋との間に空気を流入させて、内袋に周囲から圧力をかけることで飲料を注出する。そのため、内袋付容器を用いた飲料注出方式によれば、注出用の二酸化炭素が不要であること、外装容器の洗浄が不要であること、などの利点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-187495号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、この種の内袋付容器の内袋に飲料を充填する場合、例えば、事前に内袋と外装容器との間に空気を入れて外装容器内の圧力を高めた後に、内袋を開放することで内袋内の空気(酸素)を排気できる。その後、一定の圧力となるように、内袋と外装容器との間の空気を排出しながら内袋内に飲料を充填する。
しかしながら、上記の飲料充填方法では、一度の排気工程のみによっては、内袋内の空気(酸素)を十分に排出できず、内袋内に充填した飲料の品質が劣化する懸念がある。また、上記の飲料充填方法において、内袋内の空気(酸素)を、飲料の品質保持に十分な酸素濃度まで低下させようとすれば、2~3回程度、同様の排気工程を行う必要があり、内袋内への飲料の充填に時間がかかるという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、内袋内の酸素濃度を十分に低下させ且つ短時間で内袋内に飲料を充填可能な、内袋付容器詰め飲料の製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らが鋭意検討した結果、内袋内に飲料を充填する前に、内袋内から空気を吸引することで、短時間で内袋内の酸素濃度を低下可能なことを見出した。
すなわち、上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る内袋付容器詰め飲料の製造方法は、内袋と外装容器とを含む内袋付容器の内袋に飲料が充填された内袋付容器詰め飲料を製造する方法であって、前記内袋内から酸素を吸引する酸素吸引工程と、前記酸素吸引工程の後に、前記内袋内に飲料を充填する飲料充填工程と、を含む。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、短時間で溶存酸素量の少ない内袋付容器詰め飲料を製造できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一態様に係る内袋付容器詰め飲料の製造方法に用いる、内袋付容器の一実施形態を説明する模式的断面図であり、同図(a)は内袋付容器全体を示し、(b)は外装容器、(c)は内袋、(d)は充填用蓋をそれぞれ軸線に沿った断面にて示している。
本発明の一態様に係る内袋付容器詰め飲料の製造方法の第一実施形態を説明する図(a)~(e)である。
本発明の一態様に係る内袋付容器詰め飲料の製造方法の第二実施形態を説明する図(a)~(e)である。
比較例1に係る内袋付容器詰め飲料の製造方法を説明する図(a)~(e)である。
比較例2に係る内袋付容器詰め飲料の製造方法を説明する図(a)~(d)である。
比較例3に係る内袋付容器詰め飲料の製造方法を説明する図(a)~(e)である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。なお、図面は模式的なものである。そのため、厚みと平面寸法との関係、比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。
また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記の実施形態に特定するものではない。
【0010】
[内袋付容器]
まず、各実施形態の内袋付容器詰め飲料の製造に用いる内袋付容器の一実施形態について図1を参照しつつ説明する。
図1(a)に示すように、本実施形態の内袋付容器10は、外装容器20と、外装容器20の内部に収容される内袋30と、充填に用いられ、外装容器20および内袋30の上部開口を覆うように装着される充填用蓋40と、を含んで構成される。内袋付容器10の容量としては、例えば、3L、5Lの他、8L、10L等の容量を設定できる。
(【0011】以降は省略されています)

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