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公開番号2024148360
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-18
出願番号2023061434
出願日2023-04-05
発明の名称冷蔵庫
出願人アクア株式会社
代理人個人,個人
主分類A23L 5/30 20160101AFI20241010BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】 十分な味覚風味を有し視覚的にも適正な食品を提供できる食品処理装置、及びその食品処理装置を備えた冷蔵庫を提供する。
【解決手段】 、食品Gを収納する収納室10と、収納室内10の気体を流動させる循環ファン20と、収納室10内を流動する気体を加熱または冷却する温度調整部22,30A,30B,32,112,114,116,120と、循環ファン20及び温度調整部を制御する制御部50と、を備え、制御部50が、循環ファン20を稼働させて、収納室10内に配置された食品Gを乾燥させる乾燥処理と、乾燥処理がなされた食品GがシートSで覆われた状態で配置された収納室10を所定の温度範囲内に維持する食品処理工程と、を行うように制御し、シートSに、食品Gに浸透させる物質が含まれている食品処理装置2、及び食品処理装置2を備えた冷蔵庫を提供する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
食品を収納する収納室と、
前記収納室内の気体を流動させる循環ファンと、
前記収納室内を流動する気体を加熱または冷却する温度調整部と、
前記循環ファン及び前記温度調整部を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部が、
前記循環ファンを稼働させて、前記収納室内に配置された食品を乾燥させる乾燥処理と、
前記乾燥処理がなされた食品がシートで覆われた状態で配置された前記収納室を所定の温度範囲内に維持する食品処理工程と、
を行うように制御し、
前記シートに、食品に浸透させる物質が含まれていることを特徴とする食品処理装置。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
前記所定の温度範囲が、-1℃以上10℃以下の範囲であることを特徴とする請求項1に記載の食品処理装置。
【請求項3】
前記食品処理工程において、前記シートで覆われた食品を密封状態で収納する樹脂製の部材が、前記収納室内に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の食品処理装置。
【請求項4】
前記温度調整部が、
前記収納室内を流動する気体に冷気を加える冷気供給機構と、
前記収納室内を流動する気体を加熱するヒータと、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の食品処理装置。
【請求項5】
前記収納室内に配置された食品に光を照射する光源を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の食品処理装置。
【請求項6】
前記食品処理工程において、燻液に浸された前記シートが用いられることを特徴とする請求項1に記載の食品処理装置。
【請求項7】
前記食品処理工程において、調味料を含む液体に浸された前記シート、または調味料の粉末が付けられた前記シートが用いられることを特徴とする請求項1に記載の食品処理装置。
【請求項8】
前記食品処理工程において、タンパク質分解酵素を含む液体に浸された前記シート、または前記タンパク質分解酵素の粉末が付けられた前記シートが用いられることを特徴とする請求項1に記載の食品処理装置。
【請求項9】
請求項1から8の何れか1項に記載の食品処理装置を備え
庫内を循環する気体を冷却する蒸発器を通過した気体を前記収納室内を流動する気体に加えて冷却を行うことを特徴とする冷蔵庫。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、食品に味覚風味を付与する食品処理装置、及びその食品処理装置を備えた冷蔵庫に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
食品に味覚風味を付与する処理について、例えば、燻液や香辛料が付着したシートで食品を包んで味覚風味を付与する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平7-327592号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、燻液や香辛料が付着したシートで食品を包むだけでは、十分な量の燻液や香辛料が食品に浸透する前に、細菌により食品の腐敗が始まる虞がある、また、例えば食品が肉の場合、肉に含まれるミオグロビンが空気中の酸素に触れてオキシミオグロビンとなり、鮮やかな赤へと変わるが、食品がシートで包まれると酸素との接触が減少して、肉が黒ずんだ色を呈する虞がある。このように黒ずんだ状態の肉に燻液を浸透させた場合、燻液の色にも起因して、肉が腐敗したような視覚的に不適切な状態となる。
【0005】
よって、本発明の目的は、上記の課題を解決するものであり、十分な味覚風味を有し視覚的にも適正な食品を提供できる食品処理装置、及びその食品処理装置を備えた冷蔵庫を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するため、本発明の第1の態様は、
食品を収納する収納室と、
前記収納室内の気体を流動させる循環ファンと、
前記収納室内を流動する気体を加熱または冷却する温度調整部と、
前記循環ファン及び前記温度調整部を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部が、
前記循環ファンを稼働させて、前記収納室内に配置された食品を乾燥させる乾燥処理と、
前記乾燥処理がなされた食品がシートで覆われた状態で配置された前記収納室を所定の温度範囲内に維持する食品処理工程と、
を行うように制御し、
前記シートに、食品に浸透させる物質が含まれている食品処理装置である。
【0007】
本態様によれば、乾燥処理により、食品は空気中の酸素と触れて適正な色となる。食品の表面に薄い酸化皮膜が形成されるので、更なる過剰な酸化を防いで、適正な色を保つことができる、これととともに、表面の細菌を除いて腐敗を抑制できる。更に、食品処理工程において、食品に浸透させる物質が含まれたシートで包まれた食品を、適正な温度で保持することにより、食品を腐敗させることなく、シートに含まれる物質を食品に浸透させて、食品に十分な味覚風味を付与することができる。また、タンパク質を含む食品では、その間に食品を熟成させることもできる。
【0008】
以上のように、本態様によれば、十分な味覚風味を有し視覚的にも適正な食品を提供できる食品処理装置を提供することができる。なお、「味覚風味」の「味覚」は、人が舌で感じる味であり、「風味」は、嗅覚により得られる香りと、舌が食物に接して得られる感覚とを含むものである。また、食品がシートで覆われた状態は、食品がシートに包まれた場合だけでなく、食品がシートから構成された袋の中に収納されている場合等も含まれる。また、肉、魚、野菜、果物をはじめとする任意の食品を食品処理装置で処理することができるが、特にタンパク質を含む肉や魚において有効である。
【0009】
本発明の第2の態様は、第1の態様において、
前記所定の温度範囲が、-1℃以上10℃以下の範囲である食品処理装置である。
【0010】
本態様によれば、食品に浸透させる物質が含まれたシートで包まれた食品を、-1℃以上10℃以下の温度範囲で保持することにより、確実に、食品を腐敗させることなく、シートに含まれる物質を食品に浸透させて、食品に十分な味覚風味を付与することができる。また、タンパク質を含む食品では、この温度範囲により、食品Gの熟成も促進される。
(【0011】以降は省略されています)

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