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公開番号2025004476
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-15
出願番号2023104189
出願日2023-06-26
発明の名称ポペット弁
出願人SMC株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類F16K 1/36 20060101AFI20250107BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】ポペット弁において、パッキンを弁ロッドに、切換弁の動作時に該パッキンが弁ロッドから脱落することがないよう確実に装着する。
【解決手段】弁ロッド11のパッキン装着部17に形成されたパッキン装着面27に、リング状のパッキン26を、該パッキン26の一方の側面26dを前記パッキン装着面27に当接させると共に、該パッキン26の内周部26aを前記パッキン装着面27の内径端に形成されたパッキン支持溝29内に嵌合させた状態で、前記パッキン26の外周部26bを、前記パッキン装着部17に取り付けらたパッキン押え部材30と前記パッキン装着面27との間に抱持させることにより、装着する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
内部に流路を有する弁ハウジングと、該弁ハウジングの内部に変位自在に収容された弁ロッドとを有し、前記弁ロッドに取り付けたリング状のパッキンを、前記弁ハウジングに前記流路の開口部を取り囲むように形成されたリング状の弁シート部に離接させることにより、前記流路を開閉するポペット弁において、
前記弁ロッドは、円柱状をしたパッキン装着部を有し、該パッキン装着部の前記弁シート部に向き合う端面に、前記弁ロッドの中心軸を取り囲む環状のパッキン装着面が形成され、
前記パッキンは、内周部及び外周部と、前記弁シート部に接離する第1側面及び反対側の第2側面とを有し、前記第2側面を前記パッキン装着面に当接させた状態で、前記内周部を前記パッキン装着面の内径端に形成されたパッキン支持溝内に嵌合させると共に、前記外周部を、前記パッキン装着部に取り付けられたパッキン押え部材と前記パッキン装着面との間に抱持させることにより、前記パッキン装着面に装着されている、
ことを特徴とするポペット弁。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
前記パッキン押え部材は、前記パッキン装着部に取り付けるための本体部と、該本体部の筒状をした先端部から内向きに屈曲する環状の係止部とを有し、前記先端部は前記パッキンの外周部を覆い、前記係止部は、前記パッキンの前記第1側面に前記外周部寄りの位置で当接し、それにより、前記先端部及び係止部と前記パッキン装着面との間に前記パッキンの外周部が抱持されていることを特徴とする請求項1に記載のポペット弁。
【請求項3】
前記パッキン押え部材の前記係止部には、複数の切欠が放射方向に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のポペット弁。
【請求項4】
前記パッキン支持溝は、前記弁ロッドに形成された環状の溝形成部と前記パッキン装着面との間に形成され、前記溝形成部の外径は前記パッキン装着部の外径より小さく、前記溝形成部の外周端は、前記パッキン押え部材の前記係止部の内周端と対向し、前記溝形成部の外周端と前記係止部の内周端との間に、前記パッキンが前記弁シート部に接離する際に該弁シート部が介在する環状の空間部が形成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のポペット弁。
【請求項5】
前記パッキン装着部の外周に前記パッキン押え部材の本体部を取り付けるための凹段部が形成され、該凹段部の段差を前記本体部の厚みと等しくすることにより、前記パッキン装着部の外周面と前記パッキン押え部材の本体部の外周面とを同一円柱面上に位置させたことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のポペット弁。
【請求項6】
前記パッキン装着部の外周に前記パッキン押え部材の本体部を取り付けるための凹段部が形成され、該凹段部の段差を前記本体部の厚みと等しくすることにより、前記パッキン装着部の外周面と前記パッキン押え部材の本体部の外周面とを同一円柱面上に位置させたことを特徴とする請求項4に記載のポペット弁。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、弁ロッドに取り付けたシール部材(パッキン)を、弁ハウジングに流路の開口を取り囲むように形成された弁シート部に離接させることにより、前記流路を開閉するポペット弁に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
この種のポペット弁の例として、特許文献1には、弁ステム(弁ロッド)のシール部材を、ゴムライニングにより形成したもの(図1参照)と、パッキンにより形成したもの(図4参照)とが開示されている。
【0003】
このうち、シール部材をゴムライニングにより形成したポペット弁においては、弁ロッドに前記シール部材を形成するためのライニング加工やライニング加工後の仕上げ加工等を施さなければならないため、製造に手間がかかってコストも高いという問題がある。
これに対し、シール部材をパッキンにより形成したポペット弁の場合には、弁ロッドにライニング加工やライニング加工後の仕上げ加工等を施す必要がないため、製造が容易で安価であるという利点を有する。
ところが、後者のようにシール部材をパッキンで形成した場合、特許文献1の図4に示すように、弁ロッドにパッキン装着する場合、前記弁ロッドにパッキン装着溝を形成し、このパッキン装着溝に前記リング状のパッキンの内周側だけを嵌め込んで装着しているため、ポペット弁の動作時に前記パッキンが前記パッキン装着溝から脱落するおそれがあった。
【0004】
前記パッキンの脱落を確実に防止するには、例えば図12に示すように、弁ロッド60にパッキン61の内周部及び外周部の両方を収容可能なパッキン装着溝62を形成するのが好ましいが、このようなパッキン装着溝62を弁ロッド60に切削加工で形成するのは困難であり、仮にこのようなパッキン装着溝62を形成することができたとしても、その中にリング状のパッキン61を装着することも困難である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2006-46414号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の技術的課題は、パッキンからなるシール部材を有するポペット弁において、前記パッキンを弁ロッドに、ポペット弁の動作時に該パッキンが弁ロッドから脱落することがないよう確実に装着することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するため、本発明のポペット弁は、内部に流路を有する弁ハウジングと、該弁ハウジングの内部に変位自在に収容された弁ロッドとを有し、前記弁ロッドに取り付けたリング状のパッキンを、前記弁ハウジングに前記流路の開口部を取り囲むように形成されたリング状の弁シート部に離接させることにより、前記流路を開閉するポペット式切換弁において、前記弁ロッドは、円柱状をしたパッキン装着部を有し、該パッキン装着部の前記弁シート部に向き合う端面に、前記弁ロッドの中心軸を取り囲む環状のパッキン装着面が形成され、前記パッキンは、内周部及び外周部と、前記弁シート部に接離する第1側面及び反対側の第2側面とを有し、前記第2側面を前記パッキン装着面に当接させた状態で、前記内周部を前記パッキン装着面の内径端に形成されたパッキン支持溝内に嵌合させると共に、前記外周部を、前記パッキン装着部に取り付けられたパッキン押え部材と前記パッキン装着面との間に抱持させることにより、前記パッキン装着面に装着されていることを特徴とする。
【0008】
本発明において、前記パッキン押え部材は、前記パッキン装着部に取り付けるための本体部と、該本体部の筒状をした先端部から内向きに屈曲する環状の係止部とを有し、前記先端部は前記パッキンの外周部を覆い、前記係止部は、前記パッキンの前記第1側面に前記外周部寄りの位置で当接し、それにより、前記先端部及び係止部と前記パッキン装着面との間に前記パッキンの外周部が抱持されていることが好ましい。
この場合、前記パッキン押え部材の前記係止部には、複数の切欠が放射方向に形成されていてもよい。
【0009】
また、本発明において、前記パッキン支持溝は、前記弁ロッドに形成された環状の溝形成部と前記パッキン装着面との間に形成され、前記溝形成部の外径は前記パッキン装着部の外径より小さく、前記溝形成部の外周端は、前記パッキン押え部材の前記係止部の内周端と対向し、前記溝形成部の外周端と前記係止部の内周端との間に、前記パッキンが前記弁シート部に接離する際に該弁シート部が介在する環状の空間部が形成されていることが好ましい。
【0010】
本発明において、前記パッキン装着部の外周に前記パッキン押え部材の本体部を取り付けるための凹段部が形成され、該凹段部の段差を前記本体部の厚みと等しくすることにより、前記パッキン装着部の外周面と前記パッキン押え部材の本体部の外周面とを同一円柱面上に位置させることができる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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