TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025001565
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-08
出願番号2023101240
出願日2023-06-20
発明の名称車両の制御装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類F16H 61/02 20060101AFI20241225BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】エンジン始動後の走行ポジションへの初回の切替え時に、係合装置の係合遅れを抑制することができる車両の制御装置を提供する。
【解決手段】エンジンの始動後、且つ、シフトポジションの非走行ポジションから走行ポジションへの初回の切替え前である場合には、一時的に、切替バルブが元圧を係合圧制御バルブに供給する第1状態へ切り替えられる。これにより、エンジンの停止状態時に係合装置の油圧の元圧を係合圧制御バルブへ供給する油路に溜まったエアが第1状態への切替えによって排出され、係合装置の初回係合時の油圧や元圧の低下を抑制することができる。よって、エンジン始動後の走行ポジションへの初回の切替え時に、係合装置の係合遅れを抑制することができる。加えて、走行ポジションへの初回の切替え前において、係合装置の解放状態が維持されるように係合圧制御バルブが制御されるので、動力伝達装置の非走行ポジションが維持される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
エンジンと、係合装置を介して前記エンジンの動力を駆動輪へ伝達する動力伝達装置と、を備えた車両の、制御装置であって、
前記車両は、前記エンジンの運転状態で発生させられる油圧を元圧として前記係合装置を解放状態と係合状態との間で切り替える調圧された係合圧を前記係合装置に出力する係合圧制御バルブと、前記元圧を前記係合圧制御バルブに供給する第1状態と前記元圧の前記係合圧制御バルブへの供給を遮断する第2状態とに切り替えられる切替バルブと、を更に備えており、
前記動力伝達装置のシフトポジションを前記動力伝達装置における動力伝達が可能とされた走行ポジションとするときには、前記切替バルブを前記第1状態へ切り替える一方で、前記シフトポジションを前記動力伝達装置における動力伝達が遮断された非走行ポジションとするときには、前記切替バルブを前記第2状態へ切り替えるものであり、
前記エンジンの始動後、且つ、前記シフトポジションの前記非走行ポジションから前記走行ポジションへの初回の切替え前である場合には、一時的に、前記切替バルブを前記第1状態へ切り替えると共に、前記係合装置の解放状態が維持されるように前記係合圧制御バルブを制御することを特徴とする車両の制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、係合装置を介してエンジンの動力を駆動輪へ伝達する動力伝達装置を備えた車両の制御装置に関するものである。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
エンジンと、係合装置を介して前記エンジンの動力を駆動輪へ伝達する動力伝達装置と、を備えた車両の制御装置が良く知られている。例えば、特許文献1に記載された車両の制御装置がそれである。この特許文献1には、動力伝達装置のシフトポジションが動力伝達装置における動力伝達が遮断された非走行ポジションとされるときには、係合装置の油圧が抜かれて係合が解かれ、ニュートラル状態が保たれることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-84160号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、エンジンが停止状態とされると、係合装置の油圧の元圧が発生させられない為、係合装置の油圧を出力する係合圧制御バルブ等を含む油圧制御回路内からオイルが抜けてしまう。一方で、シフトポジションが非走行ポジションであるときには、油圧制御回路においてエンジンの始動後もオイルが供給(充填)されない、油路例えば元圧を係合圧制御バルブへ供給する油路が存在する場合がある。この場合、シフトポジションが非走行ポジションから動力伝達装置における動力伝達が可能とされた走行ポジションへ切り替えられる際に、オイルの供給が遅れて元圧が低下する可能性がある。元圧が所定値よりも低下すると、係合装置の係合遅れが発生するおそれがある。このような現象は、長いエンジンの停止状態からのエンジン始動後の走行ポジションへの初回の切替え時に発生し易い。
【0005】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、エンジン始動後の走行ポジションへの初回の切替え時に、係合装置の係合遅れを抑制することができる車両の制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明の要旨とするところは、(a)エンジンと、係合装置を介して前記エンジンの動力を駆動輪へ伝達する動力伝達装置と、を備えた車両の、制御装置であって、(b)前記車両は、前記エンジンの運転状態で発生させられる油圧を元圧として前記係合装置を解放状態と係合状態との間で切り替える調圧された係合圧を前記係合装置に出力する係合圧制御バルブと、前記元圧を前記係合圧制御バルブに供給する第1状態と前記元圧の前記係合圧制御バルブへの供給を遮断する第2状態とに切り替えられる切替バルブと、を更に備えており、(c)前記動力伝達装置のシフトポジションを前記動力伝達装置における動力伝達が可能とされた走行ポジションとするときには、前記切替バルブを前記第1状態へ切り替える一方で、前記シフトポジションを前記動力伝達装置における動力伝達が遮断された非走行ポジションとするときには、前記切替バルブを前記第2状態へ切り替えるものであり、(d)前記エンジンの始動後、且つ、前記シフトポジションの前記非走行ポジションから前記走行ポジションへの初回の切替え前である場合には、一時的に、前記切替バルブを前記第1状態へ切り替えると共に、前記係合装置の解放状態が維持されるように前記係合圧制御バルブを制御することにある。
【発明の効果】
【0007】
前記第1の発明によれば、エンジンの始動後、且つ、シフトポジションの非走行ポジションから走行ポジションへの初回の切替え前である場合には、一時的に、切替バルブが元圧を係合圧制御バルブに供給する第1状態へ切り替えられる。これにより、エンジンの停止状態時に係合装置の油圧の元圧を係合圧制御バルブへ供給する油路に溜まったエアが第1状態への切替えによって排出され、係合装置の初回係合時の油圧や元圧の低下を抑制することができる。よって、エンジン始動後の走行ポジションへの初回の切替え時に、係合装置の係合遅れを抑制することができる。加えて、走行ポジションへの初回の切替え前において、係合装置の解放状態が維持されるように係合圧制御バルブが制御されるので、動力伝達装置の非走行ポジションが維持される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明が適用される車両の概略構成を説明する図であると共に、車両における各種制御の為の制御機能及び制御系統の要部を説明する図である。
油圧制御回路の一部を示す図である。
電子制御装置の制御作動の要部を説明するフローチャートであり、エンジン始動後の走行レンジへの初回の切替え時に係合装置の係合遅れを抑制する為の制御作動を説明するフローチャートである。
本発明が適用される別の実施態様を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。
【実施例】
【0010】
図1は、本発明が適用される車両10の概略構成を説明する図であると共に、車両10における各種制御の為の制御機能及び制御系統の要部を説明する図である。図1において、車両10は、動力源として機能するエンジン12と、駆動輪14と、エンジン12と駆動輪14との間の動力伝達経路に設けられた動力伝達装置16と、を備えている。エンジン12は、公知の内燃機関であって、後述する電子制御装置90によって、車両10に備えられたエンジン制御装置50が制御されることにより制御される。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
保持機
2か月前
個人
免震留具
1か月前
個人
振り子式免震装置
2か月前
株式会社フジキン
配管
4か月前
個人
ネジの緩み防止装置
2か月前
藤井電工株式会社
フック
2か月前
個人
緩み防止ナット
3か月前
株式会社テイエルブイ
自動弁
2か月前
カヤバ株式会社
緩衝器
1日前
株式会社テイエルブイ
排気弁
3か月前
カヤバ株式会社
緩衝器
1日前
カヤバ株式会社
緩衝器
1か月前
株式会社不二工機
電動弁
4か月前
スズキ株式会社
防振装置
4か月前
横浜ゴム株式会社
管継手
4か月前
株式会社不二工機
電動弁
2か月前
株式会社三五
ドライブシャフト
4か月前
個人
配管用エルボカバー
3か月前
日動電工株式会社
保持具
2か月前
矢崎化工株式会社
連結具
1日前
株式会社キッツ
逆止め弁
3か月前
株式会社不二工機
電磁弁
3か月前
株式会社フジキン
バルブ
3か月前
未来工業株式会社
固定体
1か月前
株式会社ナベル
直動機構
1か月前
株式会社トヨックス
可撓管
1か月前
個人
クラッチシェル保護板
4か月前
株式会社PILLAR
継手
17日前
株式会社テイエルブイ
自動弁装置
3日前
井関農機株式会社
作業車両
29日前
鹿島建設株式会社
摩擦ダンパ
2か月前
株式会社ニフコ
ダンパー装置
24日前
NTN株式会社
玉軸受
1か月前
日本精工株式会社
密封型転がり軸受
2か月前
因幡電機産業株式会社
取付具
1か月前
日本精工株式会社
転がり軸受
29日前
続きを見る