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公開番号2024180684
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2024185870,2021159099
出願日2024-10-22,2021-09-29
発明の名称逆止弁および冷凍サイクルシステム
出願人株式会社鷺宮製作所
代理人個人,個人,個人
主分類F16K 15/02 20060101AFI20241219BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】弁体の開閉移動を円滑化することができる逆止弁および冷凍サイクルシステムを提供する。
【解決手段】逆止弁1が、外管部2と、弁本体3と、弁体4と、を備え、弁本体3は、弁体4を支持する筒状の弁ホルダ5と、弁座部6と、弁口7と、を有し、弁体4は、弁ホルダ5内において、弁座部6に着座する弁閉位置と、弁座部6から離れた弁開位置P1と、の間を軸方向に移動自在に設けられ、弁ホルダ5には、筒状の周面を貫通して外管部2の内部と弁口7とを連通する連通孔21が設けられ、弁体4の外周面と弁ホルダ5の内周面とは、互いに接触する接触部と、互いに接触せずに離隔した非接触部と、を介して摺接するように構成されていることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
軸方向に延びる筒状の外管部と、前記外管部に内蔵される弁本体と、前記弁本体に設けられる弁体と、を備えた逆止弁であって、
前記弁本体は、前記弁体を支持する筒状の弁ホルダと、前記弁体が着座可能な弁座部と、前記弁座部に着座した前記弁体により閉じられる弁口と、前記弁ホルダに固定されて前記弁体の開度を規制する弁ストッパーと、を有し、
前記弁体は、前記弁ホルダ内において、前記弁座部に着座する弁閉位置と、前記弁ストッパーに当接する弁全開位置と、の間を軸方向に移動自在に設けられ、
前記弁ホルダには、筒状の周面を貫通して前記外管部の内部と前記弁口とを連通する連通孔が設けられ、
前記弁体の外周面と前記弁ホルダの内周面とは、互いに接触する接触部と、互いに接触せずに離隔した非接触部と、を介して摺接するように構成されており、
前記弁ホルダ内には前記弁体を弁閉方向に付勢する如何なる弾性部材も設けられていないことを特徴とする逆止弁。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
軸方向に延びる筒状の外管部と、前記外管部に内蔵される弁本体と、前記弁本体に設けられる弁体と、を備えた逆止弁であって、
前記弁本体は、前記弁体を支持する筒状の弁ホルダと、前記弁体が着座可能な弁座部と、前記弁座部に着座した前記弁体により閉じられる弁口と、前記弁ホルダに固定されて前記弁体の開度を規制する弁ストッパーと、を有し、
前記弁体は、前記弁ホルダ内において、前記弁座部に着座する弁閉位置と、前記弁ストッパーに当接する弁全開位置と、の間を軸方向に移動自在に設けられ、
前記弁ホルダには、筒状の周面を貫通して前記外管部の内部と前記弁口とを連通する連通孔が設けられ、
前記弁体の外周面と前記弁ホルダの内周面とは、互いに接触する接触部と、互いに接触せずに離隔した非接触部と、を介して摺接するように構成されており、
前記弁体は、前記弁閉位置と前記弁全開位置との間において、他の部材に接触しない状態をとりうることを特徴とする逆止弁。
【請求項3】
前記非接触部は、前記弁体の外周面と前記弁ホルダの内周面との少なくとも一方に形成された複数の溝により構成され、当該複数の溝は、前記弁体の中心軸に対して線対称となる位置に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の逆止弁。
【請求項4】
前記複数の溝は、互いに等しい大きさに形成されていることを特徴とする請求項3に記載の逆止弁。
【請求項5】
前記複数の溝は、各々、前記弁体の前記中心軸に沿った弁体軸方向に延在するように形成され、前記弁体軸方向に交差する断面の断面形状が前記弁体軸方向に一定である、又は前記断面形状が前記弁体軸方向に徐々に変化することを特徴とする請求項3又は4に記載の逆止弁。
【請求項6】
前記非接触部は、前記弁体の外周面に形成された溝であり、前記弁体が前記弁座部から前記弁全開位置まで離れた弁全開時に前記溝と前記連通孔とが連通することを特徴とする請求項1~5のうち何れか一項に記載の逆止弁。
【請求項7】
前記弁体の一次側端面には、前記弁座に着座するシール面を有し、
前記シール面の内周縁は前記弁口の内径よりも大きく、
前記弁体の外周縁と前記シール面の内周縁の相互間の部位は、前記弁体の軸方向について他の部位よりも薄肉のリング状の部位であることを特徴とする請求項1または2に記載の逆止弁。
【請求項8】
前記弁体の弁開側端面と前記弁ストッパーの弁座側端面とは、互いに接触する軸方向接触部と、互いに接触せずに離隔した軸方向非接触部と、を介して接離するように構成されていることを特徴とする請求項1~7のうち何れか一項に記載の逆止弁。
【請求項9】
前記弁ストッパーは、C形止め輪であることを特徴とする請求項8に記載の逆止弁。
【請求項10】
前記弁体には、前記弁体の中心軸に沿った弁体軸方向に所定深さまで延在する、貫通しない肉抜き穴が形成されていることを特徴とする請求項1~9のうち何れか一項に記載の逆止弁。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、逆止弁および冷凍サイクルシステムに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、逆止弁として、外管の内部に設けられる弁本体と、弁本体の内部に設けられる弁体と、を備え、弁本体は、弁口を構成する弁座部と、弁体を移動自在に収容する筒状の弁ホルダ(弁ケース)と、を有したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この逆止弁において、弁ホルダには、外管の内部と弁口とを連通する連通孔が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-200552号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、特許文献1に記載されたような従来の逆止弁は、冷凍サイクルシステムにおける冷媒の流路の途中に設置されて使用される。このような冷媒の多くには潤滑用に冷凍機油が含有されているが、弁体の外周面と弁ホルダの内周面との間に冷凍機油が存在すると、その表面張力によって弁体の移動抵抗が生じることがある。このとき、弁体の外周面と弁ホルダの内周面との接触面積が大きいほど移動抵抗も大きくなり、弁体の開閉に支障をきたす可能性がある。
【0005】
本発明の目的は、弁体の開閉移動を円滑化することができる逆止弁および冷凍サイクルシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の逆止弁は、軸方向に延びる筒状の外管部と、前記外管部に内蔵される弁本体と、前記弁本体に設けられる弁体と、を備えた逆止弁であって、前記弁本体は、前記弁体を支持する筒状の弁ホルダと、前記弁体が着座可能な弁座部と、前記弁座部に着座した前記弁体により閉じられる弁口と、前記弁ホルダに固定されて前記弁体の開度を規制する弁ストッパーと、を有し、前記弁体は、前記弁ホルダ内において、前記弁座部に着座する弁閉位置と、前記弁ストッパーに当接する弁全開位置と、の間を軸方向に移動自在に設けられ、前記弁ホルダには、筒状の周面を貫通して前記外管部の内部と前記弁口とを連通する連通孔が設けられ、前記弁体の外周面と前記弁ホルダの内周面とは、互いに接触する接触部と、互いに接触せずに離隔した非接触部と、を介して摺接するように構成されており、前記弁ホルダ内には前記弁体を弁閉方向に付勢する如何なる弾性部材も設けられていないことを特徴とする。
また、逆止弁は、軸方向に延びる筒状の外管部と、前記外管部に内蔵される弁本体と、前記弁本体に設けられる弁体と、を備えた逆止弁であって、前記弁本体は、前記弁体を支持する筒状の弁ホルダと、前記弁体が着座可能な弁座部と、前記弁座部に着座した前記弁体により閉じられる弁口と、前記弁ホルダに固定されて前記弁体の開度を規制する弁ストッパーと、を有し、前記弁体は、前記弁ホルダ内において、前記弁座部に着座する弁閉位置と、前記弁ストッパーに当接する弁全開位置と、の間を軸方向に移動自在に設けられ、前記弁ホルダには、筒状の周面を貫通して前記外管部の内部と前記弁口とを連通する連通孔が設けられ、前記弁体の外周面と前記弁ホルダの内周面とは、互いに接触する接触部と、互いに接触せずに離隔した非接触部と、を介して摺接するように構成されており、前記弁体は、前記弁閉位置と前記弁全開位置との間において、他の部材に接触しない状態をとりうることを特徴とする。
【0007】
このような本発明によれば、弁体の外周面と弁ホルダの内周面との相互間に非接触部を設けることで接触部における接触面積が小さく抑えられている。これにより、弁体の外周面と弁ホルダの内周面との間に冷凍機油が存在したとしても、その冷凍機油の表面張力による移動抵抗を低減し、弁体の外周面が弁ホルダの内周面に張り付くことはなく、弁体の開閉移動を円滑化することができる。
【0008】
この際、前記非接触部は、前記弁体の外周面と前記弁ホルダの内周面との少なくとも一方に形成された複数の溝により構成され、当該複数の溝は、前記弁体の中心軸に対して線対称となる位置に設けられていることが好ましい。この構成によれば、複数の溝により非接触部が効果的に構成され、それら複数の溝が弁体の中心軸に対して線対称となる位置に設けられて移動抵抗が中心軸回りに均一に分散されるので、弁体の開閉移動を一層円滑化することができる。また、非接触部として弁体に溝を設けることにより弁体が軽くなり弁開に要する圧力差が小さくなるので、弁開し易くすることもできる。
【0009】
さらに、前記複数の溝は、互いに等しい大きさに形成されていることが好ましい。この構成によれば、弁体における中心軸回りの重量分布が均一化されるので、弁体の開閉移動を更に円滑化することができる。
【0010】
また、前記複数の溝は、各々、前記弁体の前記中心軸に沿った弁体軸方向に延在するように形成され、前記弁体軸方向に交差する断面の断面形状が前記弁体軸方向に一定である、又は前記断面形状が前記弁体軸方向に徐々に変化することが好ましい。このような構成によれば、非接触部を構成する溝が弁体軸方向に延在することで残りの接触部も弁体軸方向に延在することとなり、当該弁体軸方向に沿った弁体の開閉移動を更に円滑化することができる。また、溝の弁体軸方向に交差する断面の断面形状が、弁体軸方向に一定であるか徐々に変化するので、弁体における弁体軸方向の重量分布が均一化されるか緩やかに変化することになるので、この点においても弁体の開閉移動を一層円滑化することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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