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公開番号2024180093
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2023099540
出願日2023-06-16
発明の名称液体吐出装置
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類B41J 2/19 20060101AFI20241219BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】液体の適切な吐出を維持可能とすると共に液体の無用な消費を防止可能とする。
【解決手段】本発明に係る液体吐出装置は、液体を吐出可能な液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドに供給される液体を循環させる循環機構と、前記液体吐出ヘッドの回復処理を行う回復ユニットと、前記循環機構による液体の循環経路における該液体の溶存気体濃度が閾値濃度に達した場合、所定条件の成立に応じて前記回復ユニットを駆動する制御部と、を備える。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
液体を吐出可能な液体吐出ヘッドと、
前記液体吐出ヘッドに供給される液体を循環させる循環機構と、
前記液体吐出ヘッドの回復処理を行う回復ユニットと、
前記循環機構による液体の循環経路における該液体の溶存気体濃度が閾値濃度に達した場合、所定条件の成立に応じて前記回復ユニットを駆動する制御部と、を備える
ことを特徴とする液体吐出装置。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記溶存気体濃度が前記閾値濃度に達してからの経過時間が基準を満たした場合に前記回復ユニットを駆動する
ことを特徴とする請求項1記載の液体吐出装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記経過時間を計測する計測手段と、前記回復ユニットを駆動した場合に前記計測手段をリセットするリセット手段と、を含む
ことを特徴とする請求項2記載の液体吐出装置。
【請求項4】
前記制御部は、環境温度に基づいて前記基準を設定する設定手段を含む
ことを特徴とする請求項2記載の液体吐出装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記循環機構による液体の循環の速度に基づいて前記基準を設定する設定手段を含む
ことを特徴とする請求項2記載の液体吐出装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記溶存気体濃度が前記閾値濃度に達してからの前記液体吐出ヘッドによる液体の吐出回数が基準を満たした場合に前記回復ユニットを駆動する
ことを特徴とする請求項1記載の液体吐出装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記吐出回数を計測する計測手段と、前記回復ユニットを駆動した場合に前記計測手段をリセットするリセット手段と、を含む
ことを特徴とする請求項6記載の液体吐出装置。
【請求項8】
前記制御部は、環境温度に基づいて前記基準を設定する設定手段を含む
ことを特徴とする請求項6記載の液体吐出装置。
【請求項9】
前記制御部は、前記循環機構による液体の循環の速度に基づいて前記基準を設定する設定手段を含む
ことを特徴とする請求項6記載の液体吐出装置。
【請求項10】
前記制御部による前記溶存気体濃度の特定は、所定の参照テーブルまたは所定モデルに基づく演算式を用いた算出を含む
ことを特徴とする請求項1記載の液体吐出装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液体吐出装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
インクジェットプリンタ等に代表される液体吐出装置のなかには、液体吐出ヘッドに供給させる液体に対して気泡を除去する処理(脱気)を実行可能なものがあり、それにより液体の適切な吐出を維持可能とする(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-59133号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の構成においては、上記脱気により液体が消費されてしまうため、液体の無用な消費の防止という観点で改善の余地があった。
【0005】
本発明は、液体の適切な吐出を維持可能とすると共に液体の無用な消費を防止可能とすることを例示的目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一つの側面は液体吐出装置にかかり、前記液体吐出装置は、
液体を吐出可能な液体吐出ヘッドと、
前記液体吐出ヘッドに供給される液体を循環させる循環機構と、
前記液体吐出ヘッドの回復処理を行う回復ユニットと、
前記循環機構による液体の循環経路における該液体の溶存気体濃度が閾値濃度に達した場合、所定条件の成立に応じて前記回復ユニットを駆動する制御部と、を備える
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、液体の適切な吐出を維持可能とすると共に液体の無用な消費を防止可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
液体吐出装置の構成例を示す図である。
回復ユニットの構成例を示す図である。
液体吐出ヘッドのノズル面の平面模式図である。
液体吐出ヘッドの分解斜視図である。
液体吐出ヘッドの構造の例を示す断面模式図である。
循環ユニットの外観模式図である。
循環経路の例を示す断面模式図である。
インクの循環経路を示すブロック図である。
圧力調整ユニットの例を示す模式図である。
循環ポンプの外観斜視図である。
循環ポンプの断面模式図である。
液体吐出ヘッド内のインクの流れを説明するための模式図である。
吐出ユニットにおける循環経路を示す模式図である。
開口プレートを示す図である。
吐出素子基板を示す図である。
吐出ユニットのインクの流れを示す断面模式図である。
吐出口の近傍の構造の一例を示す断面模式図である。
吐出口の近傍の構造の比較例を示す断面模式図である。
吐出素子基板の比較例を示す図である。
他の色のインクの流れを示す断面模式図である。
溶存酸素濃度の変化態様を示すグラフである。
インクの脱気を行うための制御内容を示すフローチャートである。
閾値濃度Kthの例を示す図である。
閾値時間Tthの例を示す図である。
インクの脱気を行うための制御内容を示すフローチャートである。
閾値回数Dthの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0010】
以下の実施形態では、サーマル方式の液体吐出装置が例示され、液体を吐出させるための吐出素子として、熱エネルギーにより気泡を発生させることにより液体を吐出させる電熱変換素子(ヒータ)が例示されるが、液体の吐出方式は本例に限られない。例えば、液体吐出装置の液体吐出ヘッドには、圧電素子を用いて液体を吐出させる方式等、他の公知の吐出方式が採用されてもよく、即ち、液体の吐出に用いられる吐出エネルギーは他の態様であってもよい。また、以下で例示される個々のユニット(例えば、ポンプのような圧力調整ユニット等)にはその趣旨を逸脱しない範囲で変更が加えられてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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