TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024167610
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-04
出願番号2023083808
出願日2023-05-22
発明の名称記録装置
出願人ブラザー工業株式会社
代理人弁理士法人ATEN
主分類B41J 2/52 20060101AFI20241127BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】ユーザ所望の濃度を得る。
【解決手段】プリンタの制御部は、調整値がインクの量を多くする方向の値である場合、X以上の範囲(最大入力値(1023)を含む範囲)の入力値に対応する出力値について、入力値と調整値とに基づいて導出した出力値が最大出力値(1023)を超えるとき、最大出力値(1023)と決定する一方、上記範囲よりも小さい中間入力値(1~X)に対応する出力値については、調整後の出力値(入力値と調整値とに基づいて導出した出力値)と決定する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
記録媒体に対して記録材により画像の記録を行う記録部と、
画像データに基づく単位画素当たりの前記記録材の量を示す入力値と、調整値とに基づいて、出力値を決定する調整処理と、前記出力値に応じた量の前記記録材により前記記録部に前記記録を行わせる記録処理と、を実行する制御部と、を備え、
前記入力値は、最小入力値と、最大入力値と、前記最小入力値と前記最大入力値との間の中間入力値とからなり、前記最大入力値が示す前記記録材の量は前記最小入力値が示す前記記録材の量よりも多く、
前記出力値は、最小出力値と、最大出力値と、前記最小出力値と前記最大出力値との間の中間出力値とからなり、前記最大出力値が示す前記記録材の量は前記最小出力値が示す前記記録材の量よりも多く、
前記制御部は、前記調整処理において、前記調整値が前記記録材の量を多くする方向の値である場合、
前記最大入力値を含む範囲の入力値に対応する出力値について、前記入力値と前記調整値とに基づいて導出した出力値が前記最大出力値を超えるとき、前記最大出力値と決定し、
前記範囲よりも小さい前記中間入力値に対応する出力値について、前記入力値と前記調整値とに基づいて導出した出力値と決定することを特徴とする、記録装置。
続きを表示(約 2,900 文字)【請求項2】
記録媒体に対して記録材により画像の記録を行う記録部と、
画像データに基づく単位画素当たりの前記記録材の量を示す入力値と、調整値とに基づいて、出力値を決定する調整処理と、前記出力値に応じた量の前記記録材により前記記録部に前記記録を行わせる記録処理と、を実行する制御部と、を備え、
前記入力値は、最小入力値と、最大入力値と、前記最小入力値と前記最大入力値との間の中間入力値とからなり、前記最小入力値が示す前記記録材の量は前記最大入力値が示す前記記録材の量よりも多く、
前記出力値は、最小出力値と、最大出力値と、前記最小出力値と前記最大出力値との間の中間出力値とからなり、前記最小出力値が示す前記記録材の量は前記最大出力値が示す前記記録材の量よりも多く、
前記制御部は、前記調整処理において、前記調整値が前記記録材の量を多くする方向の値である場合、
前記最小入力値を含む範囲の前記入力値に対応する出力値について、前記入力値と前記調整値とに基づいて導出した出力値が前記最小出力値未満のとき、前記最小出力値と決定し、
前記範囲よりも大きい前記中間入力値に対応する出力値について、前記入力値と前記調整値とに基づいて導出した出力値と決定することを特徴とする、記録装置。
【請求項3】
記録媒体に対して記録材により画像の記録を行う記録部と、
画像データに基づく単位画素当たりの前記記録材の量を示す入力値と、調整値とに基づいて、出力値を決定する調整処理と、前記出力値に応じた量の前記記録材により前記記録部に前記記録を行わせる記録処理と、を実行する制御部と、を備え、
前記入力値は、最小入力値と、最大入力値と、前記最小入力値と前記最大入力値との間の中間入力値とからなり、前記最大入力値が示す前記記録材の量は前記最小入力値が示す前記記録材の量よりも多く、
前記出力値は、最小出力値と、最大出力値と、前記最小出力値と前記最大出力値との間の中間出力値とからなり、前記最大出力値が示す前記記録材の量は前記最小出力値が示す前記記録材の量よりも多く、
前記制御部は、前記調整処理において、前記調整値が前記記録材の量を少なくする方向の値である場合、
前記中間入力値の少なくともいずれかに対応する出力値について、前記入力値と前記調整値とに基づいて導出した出力値よりも大きい値と決定することを特徴とする、記録装置。
【請求項4】
記録媒体に対して記録材により画像の記録を行う記録部と、
画像データに基づく単位画素当たりの前記記録材の量を示す入力値と、調整値とに基づいて、出力値を決定する調整処理と、前記出力値に応じた量の前記記録材により前記記録部に前記記録を行わせる記録処理と、を実行する制御部と、を備え、
前記入力値は、最小入力値と、最大入力値と、前記最小入力値と前記最大入力値との間の中間入力値とからなり、前記最小入力値が示す前記記録材の量は前記最大入力値が示す前記記録材の量よりも多く、
前記出力値は、最小出力値と、最大出力値と、前記最小出力値と前記最大出力値との間の中間出力値とからなり、前記最小出力値が示す前記記録材の量は前記最大出力値が示す前記記録材の量よりも多く、
前記制御部は、前記調整処理において、前記調整値が前記記録材の量を少なくする方向の値である場合、
前記中間入力値の少なくともいずれかに対応する出力値について、前記入力値と前記調整値とに基づいて導出した出力値よりも小さい値と決定することを特徴とする、記録装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記調整処理において、前記調整値が前記記録材の量を少なくする方向の値である場合、
前記入力値に対して前記調整値に応じた係数を乗じることで前記出力値を導出し、
複数の前記中間入力値に対する前記係数は互いに異なることを特徴とする、請求項3又は4に記載の記録装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記調整処理において、前記調整値が前記記録材の量を少なくする方向の値である場合、
前記入力値に対して前記調整値に応じた所定係数を乗じることで導出した出力値と、前記入力値に対して変動係数を乗じることで導出した前記出力値との、平均を前記出力値として決定し、
前記所定係数は、全ての前記入力値に共通し、
前記変動係数は複数の前記中間入力値において互いに異なることを特徴とする、請求項3又は4に記載の記録装置。
【請求項7】
前記制御部は、
前記画像の画素値を前記記録材の濃度に対応した濃度値に変換する第1変換処理と、
前記濃度値を前記記録材の量を示すデータに変換する第2変換処理と、を実行し、
前記第1変換処理の後、前記第2変換処理の前に、前記調整処理を行い、
前記調整処理において、前記濃度値の出力値を決定し、
前記第2変換処理において、前記濃度値の出力値を前記記録材の量を示すデータに変換することを特徴とする、請求項1~6のいずれか1項に記載の記録装置。
【請求項8】
前記制御部は、
前記画像の画素値を前記記録材の濃度に対応した濃度値に変換する第1変換処理と、
前記濃度値を前記記録材の量を示すデータに変換する第2変換処理と、を実行し、
前記第1変換処理において、前記記録材の色毎の前記画素値の出力値を前記調整処理で決定し、当該出力値を前記濃度値に変換することを特徴とする、請求項1~6のいずれか1項に記載の記録装置。
【請求項9】
前記制御部は、同一の画像データに基づく前記記録処理で使用される前記記録材の量が互いに異なる複数の記録モードのいずれか1つに基づいて、前記調整処理及び前記記録処理を実行可能であり、
前記複数の記録モードに共通のテーブルであって、前記入力値と前記出力値との対応関係を示すテーブルを記憶する記憶部をさらに備え、
前記制御部は、
前記複数の記録モードのいずれにおいても、前記調整処理において、前記共通のテーブルに基づいて前記出力値を決定することを特徴とする、請求項1~8のいずれか1項に記載の記録装置。
【請求項10】
前記制御部は、記録媒体の種類が互いに異なる複数の記録モードのいずれか1つに基づいて、前記調整処理及び前記記録処理を実行可能であり、
前記複数の記録モード毎に個別のテーブルであって、前記入力値と前記出力値との対応関係を示すテーブルを記憶する記憶部をさらに備え、
前記制御部は、
前記複数の記録モードのそれぞれにおいて、前記調整処理において、前記個別のテーブルに基づいて前記出力値を決定することを特徴とする、請求項1~8のいずれか1項に記載の記録装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、記録材の量を調整可能な記録装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ユーザの入力に応じて調整値を設定し、調整値に応じて画像データの濃度(記録材の量)を調整することが示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-141941号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
調整値が記録材の量を多くする方向の値である場合、調整前階調値(入力値)の最大値を含む範囲で、調整後階調値(出力値)が最大値を超えることがある。この場合の処理について、特許文献1には記載がない。この場合に調整処理を行わないと、ユーザ所望の濃度を得ることができない。
【0005】
調整値が記録材の量を少なくする方向の値である場合、調整前階調値(入力値)について一律に調整値に応じて調整し、調整後階調値(出力値)を得ると、中間濃度(階調値の最小値と最大値との間の値に対応する濃度)が低くなり過ぎて、ユーザ所望の濃度を得ることができない。
【0006】
本発明の目的は、ユーザ所望の濃度を得ることができる記録装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1観点によれば、記録媒体に対して記録材により画像の記録を行う記録部と、画像データに基づく単位画素当たりの前記記録材の量を示す入力値と、調整値とに基づいて、出力値を決定する調整処理と、前記出力値に応じた量の前記記録材により前記記録部に前記記録を行わせる記録処理と、を実行する制御部と、を備え、前記入力値は、最小入力値と、最大入力値と、前記最小入力値と前記最大入力値との間の中間入力値とからなり、前記最大入力値が示す前記記録材の量は前記最小入力値が示す前記記録材の量よりも多く、前記出力値は、最小出力値と、最大出力値と、前記最小出力値と前記最大出力値との間の中間出力値とからなり、前記最大出力値が示す前記記録材の量は前記最小出力値が示す前記記録材の量よりも多く、前記制御部は、前記調整処理において、前記調整値が前記記録材の量を多くする方向の値である場合、前記最大入力値を含む範囲の入力値に対応する出力値について、前記入力値と前記調整値とに基づいて導出した出力値が前記最大出力値を超えるとき、前記最大出力値と決定し、前記範囲よりも小さい前記中間入力値に対応する出力値について、前記入力値と前記調整値とに基づいて導出した出力値と決定することを特徴とする、記録装置が提供される。
【0008】
本発明の第2観点によれば、記録媒体に対して記録材により画像の記録を行う記録部と、画像データに基づく単位画素当たりの前記記録材の量を示す入力値と、調整値とに基づいて、出力値を決定する調整処理と、前記出力値に応じた量の前記記録材により前記記録部に前記記録を行わせる記録処理と、を実行する制御部と、を備え、前記入力値は、最小入力値と、最大入力値と、前記最小入力値と前記最大入力値との間の中間入力値とからなり、前記最小入力値が示す前記記録材の量は前記最大入力値が示す前記記録材の量よりも多く、 前記出力値は、最小出力値と、最大出力値と、前記最小出力値と前記最大出力値との間の中間出力値とからなり、前記最小出力値が示す前記記録材の量は前記最大出力値が示す前記記録材の量よりも多く、前記制御部は、前記調整処理において、前記調整値が前記記録材の量を多くする方向の値である場合、前記最小入力値を含む範囲の前記入力値に対応する出力値について、前記入力値と前記調整値とに基づいて導出した出力値が前記最小出力値未満のとき、前記最小出力値と決定し、前記範囲よりも大きい前記中間入力値に対応する出力値について、前記入力値と前記調整値とに基づいて導出した出力値と決定することを特徴とする、記録装置が提供される。
【0009】
本発明の第3観点によれば、記録媒体に対して記録材により画像の記録を行う記録部と、画像データに基づく単位画素当たりの前記記録材の量を示す入力値と、調整値とに基づいて、出力値を決定する調整処理と、前記出力値に応じた量の前記記録材により前記記録部に前記記録を行わせる記録処理と、を実行する制御部と、を備え、前記入力値は、最小入力値と、最大入力値と、前記最小入力値と前記最大入力値との間の中間入力値とからなり、前記最大入力値が示す前記記録材の量は前記最小入力値が示す前記記録材の量よりも多く、前記出力値は、最小出力値と、最大出力値と、前記最小出力値と前記最大出力値との間の中間出力値とからなり、前記最大出力値が示す前記記録材の量は前記最小出力値が示す前記記録材の量よりも多く、前記制御部は、前記調整処理において、前記調整値が前記記録材の量を少なくする方向の値である場合、前記中間入力値の少なくともいずれかに対応する出力値について、前記入力値と前記調整値とに基づいて導出した出力値よりも大きい値と決定することを特徴とする、記録装置が提供される。
【0010】
本発明の第4観点によれば、記録媒体に対して記録材により画像の記録を行う記録部と、画像データに基づく単位画素当たりの前記記録材の量を示す入力値と、調整値とに基づいて、出力値を決定する調整処理と、前記出力値に応じた量の前記記録材により前記記録部に前記記録を行わせる記録処理と、を実行する制御部と、を備え、前記入力値は、最小入力値と、最大入力値と、前記最小入力値と前記最大入力値との間の中間入力値とからなり、前記最小入力値が示す前記記録材の量は前記最大入力値が示す前記記録材の量よりも多く、前記出力値は、最小出力値と、最大出力値と、前記最小出力値と前記最大出力値との間の中間出力値とからなり、前記最小出力値が示す前記記録材の量は前記最大出力値が示す前記記録材の量よりも多く、前記制御部は、前記調整処理において、前記調整値が前記記録材の量を少なくする方向の値である場合、前記中間入力値の少なくともいずれかに対応する出力値について、前記入力値と前記調整値とに基づいて導出した出力値よりも小さい値と決定することを特徴とする、記録装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

日本化薬株式会社
記録材料
2か月前
東レ株式会社
凸版印刷版原版
7日前
個人
印鑑の製造方法とアプリ
3か月前
株式会社リコー
印刷装置
2か月前
三菱製紙株式会社
感熱記録材料
27日前
株式会社リコー
印刷装置
2か月前
ブラザー工業株式会社
印刷装置
2か月前
独立行政法人 国立印刷局
印刷物
2か月前
三菱製紙株式会社
直接感熱記録材料
2か月前
株式会社リコー
液体吐出装置
2か月前
フジコピアン株式会社
熱転写シート
1か月前
ブラザー工業株式会社
画像形成装置
2か月前
株式会社リコー
画像形成装置
2か月前
キヤノン株式会社
印刷制御装置
7日前
ブラザー工業株式会社
プリンタ
2か月前
カシオ計算機株式会社
印刷装置
2か月前
フジコピアン株式会社
中間転写シート
2日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
28日前
カシオ計算機株式会社
印刷装置
2か月前
ブラザー工業株式会社
印刷装置
2か月前
ブラザー工業株式会社
印刷装置
2か月前
ブラザー工業株式会社
印刷装置
2か月前
フジコピアン株式会社
熱転写記録媒体
1か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
14日前
株式会社リコー
画像形成システム
1か月前
株式会社リコー
画像形成システム
27日前
イーデーエム株式会社
プリンタ装置
8日前
キヤノン株式会社
印刷制御システム
20日前
ブラザー工業株式会社
プリンタ
2か月前
株式会社リコー
吐出ヘッド、吐出装置
2か月前
ヤマハ発動機株式会社
印刷装置
2か月前
セイコーエプソン株式会社
印刷システム
2か月前
沖電気工業株式会社
画像形成装置
1か月前
ブラザー工業株式会社
箔転写装置
2か月前
ブラザー工業株式会社
箔転写装置
1か月前
株式会社リコー
液体吐出装置
1日前
続きを見る