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公開番号
2024168155
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-05
出願番号
2023084594
出願日
2023-05-23
発明の名称
液体吐出装置及び印刷方法
出願人
株式会社リコー
代理人
個人
主分類
B41J
2/01 20060101AFI20241128BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】DTF方式の印刷とDTG方式の印刷が可能であり、DTF方式の印刷を行う際に、ホワイトインクがカラーインクに滲むことを抑制し、画像が白く濁ることを抑制できる液体吐出装置を提供する。
【解決手段】記録媒体に画像を転写する転写用基材に画像を形成する第1の方式と、記録媒体に画像を形成する第2の方式とを行うことが可能であり、カラーインク、ホワイトインク、凝集剤を含む前処理液、及び、樹脂を含むバインダ液と、前記カラーインクを吐出するノズル、前記ホワイトインクを吐出するノズル、前記前処理液を吐出するノズル、及び、前記バインダ液を吐出するノズルを有する液体吐出部と、を備え、前記液体吐出部は、前記第1の方式を行う際、前記前処理液の吐出を行うことを特徴とする。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
記録媒体に画像を転写する転写用基材に画像を形成する第1の方式と、記録媒体に画像を形成する第2の方式とを行うことが可能であり、
カラーインク、ホワイトインク、凝集剤を含む前処理液、及び、樹脂を含むバインダ液と、前記カラーインクを吐出するノズル、前記ホワイトインクを吐出するノズル、前記前処理液を吐出するノズル、及び、前記バインダ液を吐出するノズルを有する液体吐出部と、を備え、
前記液体吐出部は、前記第1の方式を行う際、前記前処理液の吐出を行う
ことを特徴とする液体吐出装置。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記液体吐出部は、
前記第1の方式を行う場合、前記転写用基材の画像形成領域に前記カラーインク、前記前処理液、前記ホワイトインク及び前記バインダ液をこの順に吐出し、
前記第2の方式を行う場合、前記記録媒体の画像形成領域に前記前処理液、前記ホワイトインク、前記カラーインクをこの順に吐出する
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項3】
前記転写用基材は非浸透性基材であり、前記記録媒体は布である
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項4】
前記液体吐出部は、前記前処理液を吐出してから所定の乾燥待ち時間が経過した後、前記ホワイトインクを吐出する
ことを特徴とする請求項2に記載の液体吐出装置。
【請求項5】
記録媒体に画像を転写する転写用基材に画像を形成する第1の方式と、記録媒体に画像を形成する第2の方式とを行うことが可能であり、
前記第1の方式及び前記第2の方式は、カラーインク、ホワイトインク、凝集剤を含む前処理液、及び、樹脂を含むバインダ液を吐出可能な液体吐出部により吐出を行う吐出工程を有し、
前記吐出工程は、前記第1の方式を行う際、前記前処理液の吐出を行う
ことを特徴とする印刷方法。
【請求項6】
前記吐出工程は、
前記第1の方式を行う場合、前記転写用基材の画像形成領域に前記カラーインク、前記前処理液、前記ホワイトインク及び前記バインダ液をこの順に吐出し、
前記第2の方式を行う場合、前記記録媒体の画像形成領域に前記前処理液、前記ホワイトインク、前記カラーインクをこの順に吐出する
ことを特徴とする請求項5に記載の印刷方法。
【請求項7】
前記第1の方式を行った後、前記転写用基材上の前記カラーインク及び/又は前記ホワイトインクを前記記録媒体に転写する転写工程を含み、
前記転写工程は、前記転写用基材上の前記バインダ液と前記記録媒体とを接触させて前記転写用基材上の前記カラーインク及び/又は前記ホワイトインクを前記記録媒体に転写する
ことを特徴とする請求項6に記載の印刷方法。
【請求項8】
前記転写工程は、前記バインダ液と前記記録媒体とを接触させた後、前記転写用基材側から熱を加える
ことを特徴とする請求項7に記載の印刷方法。
【請求項9】
前記転写用基材は非浸透性基材であり、前記記録媒体は布である
ことを特徴とする請求項5に記載の印刷方法。
【請求項10】
前記吐出工程は、前記前処理液を吐出してから所定の乾燥待ち時間が経過した後、前記ホワイトインクを吐出する
ことを特徴とする請求項6に記載の印刷方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体吐出装置及び印刷方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
画像形成装置として、DTF(Digital to Film又はDirect To Film)方式のプリンタが知られている。DTF方式のプリンタは、着色用のインクをフィルム等の基材に付与し、更にバインダ(接着液、接着剤などとも称される)を付与し、フィルム上の着色用のインクを衣類などの記録媒体に転写する。
【0003】
特許文献1には、基材にインクを吐出して着色層を形成し、所定の接着液を吐出して接着層を形成する転写媒体の製造方法が開示されている。特許文献1では、着色層形成用のインク及び接着層形成用の接着液をインクジェットヘッドから吐出する際の吐出安定性に優れ、着色層のパターンを高解像度で得ることができ、かつ、転写性、転写後の接着性、及び耐ブロッキング性に優れるとしている。
【0004】
DTF方式では、着色用のインクとして、例えばカラーインクとホワイトインクを用いる。従来技術では、フィルムにカラーインクを付与した後、ホワイトインクを付与して着色層を形成している。特許文献1においても、ホワイト色のインクは、ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー色のインクの各々によって形成された画像の表面を覆うように付着させることが開示されている。
【0005】
一方、DTF方式以外の画像形成装置として、DTG(Digital to Garment又はDirect To Garment)方式のプリンタも知られている。DTG方式のプリンタは、例えばカラーインクとホワイトインクを用い、直接、衣類などの記録媒体に画像を形成する。DTG方式では、例えば、記録媒体に前処理液を付与した後、ホワイトインクを付与し、ホワイトインクを凝集させてからカラーインクを付与する。DTG方式のプリンタでもDTF方式の印刷(画像形成)を行いたいという要求がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来技術では、DTG方式のプリンタでDTF方式の印刷を行う場合、前処理液によるホワイトインクの凝集が起こらない。そのため、フィルムにカラーインクを付与した後、ホワイトインクを付与すると、ホワイトインクがカラーインクの層に滲んでしまい、画像が白く濁ってしまう。
【0007】
そこで本発明は、DTF方式の印刷とDTG方式の印刷が可能であり、DTF方式の印刷を行う際に、ホワイトインクがカラーインクに滲むことを抑制し、画像が白く濁ることを抑制できる液体吐出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の液体吐出装置は、記録媒体に画像を転写する転写用基材に画像を形成する第1の方式と、記録媒体に画像を形成する第2の方式とを行うことが可能であり、カラーインク、ホワイトインク、凝集剤を含む前処理液、及び、樹脂を含むバインダ液と、前記カラーインクを吐出するノズル、前記ホワイトインクを吐出するノズル、前記前処理液を吐出するノズル、及び、前記バインダ液を吐出するノズルを有する液体吐出部と、を備え、前記液体吐出部は、前記第1の方式を行う際、前記前処理液の吐出を行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、DTF方式の印刷とDTG方式の印刷が可能であり、DTF方式の印刷を行う際に、ホワイトインクがカラーインクに滲むことを抑制し、画像が白く濁ることを抑制できる液体吐出装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施形態に係る液体吐出装置の各カバー部材が閉じた状態の斜視図である。
図1の液体吐出装置の平面図である。
液体吐出装置の各カバー部材が開いた状態の斜視図である。
図3の液体吐出装置の平面図である。
DTF方式により転写用基材に画像を形成した場合の一例を説明するための概略図である。
液体吐出ヘッドの一例を説明するための平面図である。
液体吐出ヘッドの他の例を説明するための平面図である。
転写工程の一例を説明するための概略図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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