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公開番号2025023663
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-17
出願番号2023127994
出願日2023-08-04
発明の名称β-1,3-グルカンエステル誘導体、樹脂組成物、成形体、電子部品、及び電子機器
出願人株式会社リコー
代理人個人
主分類C08B 37/00 20060101AFI20250207BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】本発明は、臭いや着色のないβ-1,3-グルカンエステル誘導体を提供することを目的とする。
【解決手段】少なくとも下記構造式(1)で表される構造を主鎖として有するβ-1,3-グルカンエステル誘導体であって、前記β-1,3-グルカンエステル誘導体中のカルボン酸の量が0.1質量%以下であることを特徴とするβ-1,3-グルカンエステル誘導体。(式中、Rは、それぞれ独立して、水素原子またはアルキルカルボニル基であり、Rの少なくとも一部はアルキルカルボニル基であり、nは、自然数である。)
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025023663000008.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">53</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">159</com:WidthMeasure> </com:Image> 【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも下記構造式(1)で表される構造を主鎖として有するβ-1,3-グルカン誘導体であって、前記β-1,3-グルカンエステル誘導体中のカルボン酸の量が0.1質量%以下であることを特徴とするβ-1,3-グルカンエステル誘導体。
TIFF
2025023663000007.tif
53
159
(式中、Rは、それぞれ独立して、水素原子またはアルキルカルボニル基であり、Rの少なくとも一部はアルキルカルボニル基であり、nは、自然数である。)
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
前記カルボン酸が、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、ヘキサン酸、オクタン酸、デカン酸、及びラウリン酸から選ばれる少なくとも一種である、請求項1に記載のβ-1,3-グルカンエステル誘導体。
【請求項3】
請求項1に記載のβ-1,3-グルカンエステル誘導体とタルクとを含有することを特徴とする樹脂組成物。
【請求項4】
難燃剤を含有する、請求項3に記載の樹脂組成物。
【請求項5】
請求項3又は4に記載の樹脂組成物から成ることを特徴とする成形体。
【請求項6】
請求項5に記載の成形体を有することを特徴とする電子部品。
【請求項7】
請求項6に記載の成形体を有することを特徴とする電子機器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、β-1,3-グルカンエステル誘導体、樹脂組成物、成形体、電子部品、及び電子機器に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、再生可能資源から合成されるバイオベースポリマーが注目を浴びている。ミドリムシ(Euglena)などの微細藻類の光合成によって作られるパラミロンや、細菌が発酵により培地中に生産するカードランは、β-1,3-グルカンによって構成される直鎖状の高分子の多糖類である。
【0003】
既報の研究では、プラスチックとしての応用目的でエステル基を導入し、化学修飾によりパラミロンエステル誘導体を合成することで新規の繊維や樹脂が得られることが既に知られている。
【0004】
特許文献1には、機械的強度、難燃性に優れた樹脂組成物を提供する目的で、β-1,3-グルカン誘導体樹脂と、リン系難燃剤とを含み、前記リン系難燃剤の樹脂中における平均粒径が5μm以下であることを特徴とする樹脂組成物が開示されている。
【0005】
特許文献2には、機械特性、熱可塑性に優れたパラミロン樹脂を提供する目的で、パラミロンの重量平均分子量、置換基、置換度、衝撃強度、MFEを規定したパラミロン樹脂が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来のβ-1,3-グルカンエステル誘導体には、臭気や着色という問題があった。
本発明は、臭いや着色のないβ-1,3-グルカンエステル誘導体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題は下記の本発明によって解決することができる。
少なくとも下記構造式(1)で表される構造を主鎖として有するβ-1,3-グルカンエステル誘導体であって、前記β-1,3-グルカンエステル誘導体中のカルボン酸の量が0.1質量%以下であることを特徴とするβ-1,3-グルカンエステル誘導体。
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159
(式中、Rは、それぞれ独立して、水素原子またはアルキルカルボニル基であり、Rの少なくとも一部はアルキルカルボニル基であり、nは、自然数である。)
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、臭い、着色のないβ-1,3-グルカンエステル誘導体を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の実施の形態を説明する。
本発明は、β-1,3-グルカンエステル誘導体の樹脂処方の開発に際して、β-1,3-グルカンエステル誘導体の臭気がβ-1,3-グルカンエステル誘導体中の残留カルボン酸の含有量に起因することを見出して本発明を完成したものである。
β-1,3-グルカンエステル誘導体は、β-1,3-グルカンとカルボン酸とを反応させて、β-1,3-グルカン中の水酸基の少なくとも一部をカルボン酸でエステル化して得られる。
そして、反応原料であるカルボン酸がβ-1,3-グルカンエステル誘導体中に残留するが、本発明は、β-1,3-グルカンエステル誘導体中に残留するカルボン酸の量を0.1質量%以下とすることでカルボン酸による臭い、着色が防ぐことを特徴とする。
以下、本発明について説明する。
以下では、β-1,3-グルカンエステル誘導体中に残留するカルボン酸の量を「残留カルボン酸量」という。
【0010】
<β-グルカン>
β-グルカンとは、β-グルコースが(1→3)、(1→4)および(1→6)の結合で連なった多糖類の一群をいい、セルロース、ラミナラン、リケナン、穀類のβ-グルカン、カロース、ザイモザン等の酵母細胞壁由来のβ-グルカン、クレスチン、レンチナン、ジゾフィラン、グリフォラン、パキマン、マンネンタケ・アガリクス・ヤマブシタケ・カバノアナタケ・カワリハラタケ・メシマコブ由来のβ-グルカン等のキノコ由来のβ-グルカン、カードラン、ユーグレナ由来のパラミロン等を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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