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公開番号2024166581
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-29
出願番号2023082768
出願日2023-05-19
発明の名称液体消費装置
出願人ブラザー工業株式会社
代理人個人,個人
主分類B41J 2/175 20060101AFI20241122BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】液体貯留室の液体が連通流路を通して大気連通室へ移動しても、ユーザが液体を補給する必要があると誤って認識することが抑制される液体消費装置を提供する。
【解決手段】液体消費装置は、注入口143を有するタンク18と、タンク18から供給される液体を消費する液体消費部と、注入口143を封止するキャップと、を備える。タンク18は、液体貯留室111と、大気連通室112と、隔壁156と、大気連通室112と液体貯留室111とを連通する連通流路と、視認面151Aと、を有する。視認面151Aは、隔壁156の上面よりも高い位置に位置する1つ以上の印140を有する。連通流路は、液体貯留室111に開口する第1連通口146Aを有する。第1連通口146Aは、1つ以上の印140のうち隔壁156の上面から最も近い位置に位置する第1印140Aよりも高い位置に位置する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
液体を注入するための注入口を有するタンクと、
上記タンクから供給される液体を消費する液体消費部と、
上記注入口を封止するキャップと、を備えており、
上記タンクは、
上記注入口を通して液体が注入される液体貯留室と、
上記液体貯留室よりも下方に位置しており、上記タンクの外部に向かって開口する大気連通口を有する大気連通室と、
上記液体貯留室と上記大気連通室とを区画する隔壁と、
上記大気連通室と上記液体貯留室とを連通する連通流路と、
上記タンクの外壁に位置しており、上記液体貯留室を外部から視認可能な視認面と、を有しており、
上記視認面は、上記隔壁の上面よりも高い位置に位置する1つ以上の印を有しており、
上記連通流路は、上記液体貯留室に開口する第1連通口を有しており、
上記第1連通口は、上記1つ以上の印のうち上記隔壁の上面から最も近い位置に位置する第1印よりも高い位置に位置する液体消費装置。
続きを表示(約 980 文字)【請求項2】
上記第1連通口は、上記第1印から、上記連通流路の液体が形成するメニスカスの表面において少なくとも、最も高い部位と最も低い部位との間の上下方向に沿った長さ分、高い位置に位置する請求項1に記載の液体消費装置。
【請求項3】
上記第1印は、下向きの三角形状を有しており、
上記第1連通口は、上記下向きの三角形状の上端よりも高い位置に位置する請求項1に記載の液体消費装置。
【請求項4】
上記視認面は、上記1つ以上の印として上記第1印よりも高い位置に上下方向に間隔を空けて位置する複数の目盛りを有しており、
上記第1連通口は、上記複数の目盛りのうち上記第1印から最も近い位置に位置する第1目盛りよりも高い位置に位置する請求項1に記載の液体消費装置。
【請求項5】
報知部と、コントローラと、を更に備えており、
上記コントローラは、
上記液体消費部によって消費される液体の消費量の累積をカウント値としてカウントし、
上記カウント値が第1閾値に到達したことを条件として上記報知部を動作させ、
上記カウント値が、上記第1閾値に到達した後、第2閾値に到達したことを条件として、上記液体消費部の動作を停止し、
リセットコマンドを受信したことに基づいて上記カウント値をリセットし、
上記第1連通口は、上記第1閾値に相当する量の液体が上記液体貯留室において上記第1印よりも上方に貯留されているときの液面の高さよりも高い位置に位置する請求項1に記載の液体消費装置。
【請求項6】
上記第1連通口は、一辺の長さが1mm以上10mm以下の長さである長方形である請求項1から5のいずれかに記載の液体消費装置。
【請求項7】
上記連通流路を上記第1連通口を含む平面と平行な平面で切断した断面積は、上記第1連通口の面積よりも大きい請求項6に記載の液体消費装置。
【請求項8】
上記連通流路は、上記大気連通室に上方へ向かって開口する第2連通口を有しており、
上記第2連通口から水平方向に延びる下側部分と、上記下側部分から上方へ延びて上記第1連通口へ至る上側部分と、を有する請求項7に記載の液体消費装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、タンクから供給される液体を消費する液体消費装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、タンクから供給される液体を消費する液体消費装置が開示される。特許文献1に記載の液体消費装置は、インクを貯留する液体貯留室と、大気に連通する大気連通室と、をタンクに有する。インク貯留室は、大気連通室の上方に位置する。インク貯留室は、隔壁によって大気連通室と区画されている。インク貯留室は、連通流路を通して大気連通路と連通する。連通流路は、インク貯留室の隔壁の上面に開口する。タンクの前方側において上下方向に間隔を空けて2つの指標が示されている。2つの指標は、インク貯留室のインク量を示す。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-81086号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の液体消費装置では、例えば、インク貯留室の空気が温度によって膨張すると、インク貯留室内の圧力が高くなるので、インク貯留室のインクが連通流路を通して大気連通室へ移動する。特に、インク貯留室のインクの残量が少ないときに、インク貯留室のインクが連通流路を通して大気連通室へ移動すると、インク貯留室のインクが下方の指標よりも低くなりやすいので、ユーザがインクを補給する必要があると誤って認識する可能性がある。
【0005】
本発明は、前述された事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、液体貯留室の液体が連通流路を通して大気連通室へ移動しても、ユーザが液体を補給する必要があると誤って認識することが抑制される液体消費装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明に係る液体消費装置は、液体を注入するための注入口を有するタンクと、上記タンクから供給される液体を消費する液体消費部と、上記注入口を封止するキャップと、を備える。上記タンクは、上記注入口を通して液体が注入される液体貯留室と、上記液体貯留室よりも下方に位置しており、上記タンクの外部に向かって開口する大気連通口を有する大気連通室と、上記液体貯留室と上記大気連通室とを区画する隔壁と、上記大気連通室と上記液体貯留室とを連通する連通流路と、上記タンクの外壁に位置しており、上記液体貯留室を外部から視認可能な視認面と、を有する。上記視認面は、上記隔壁の上面よりも高い位置に位置する1つ以上の印を有する。上記連通流路は、上記液体貯留室に開口する第1連通口を有する。上記第1連通口は、上記1つ以上の印のうち上記隔壁の上面から最も近い位置に位置する第1印よりも高い位置に位置する。
【0007】
液体貯留室の空気は、例えば、気圧変化や温度変化によって膨張することがある。液体貯留室の空気が膨張すると、液体貯留室の液体が連通流路を通して大気連通室へ移動することがある。このとき、第1連通口は、隔壁の上面よりも高い位置に位置する第1印よりも高い位置に位置するので、液体貯留室の液体は、液面の高さが第1連通口よりも低くなることなく、液体貯留室に残留する。したがって、液体貯留室の液体が連通流路を通して大気連通室へ移動しても、液体貯留室の液面が第1印よりも低くならないので、ユーザが、視認面を通して液体貯留室の液面を見たときに、液体を補給する必要があると誤って認識することが抑制される。液体貯留室から連通流路を通して大気連通路へ移動する液体の量が少なくなるので、大気連通路を通してタンクから外部へ液体が漏れ出すことが抑制される。
【0008】
(2)上記第1連通口は、上記第1印から、上記連通流路の液体が形成するメニスカスの表面において少なくとも、最も高い部位と最も低い部位との間の上下方向に沿った長さ分、高い位置に位置してもよい。
【0009】
液体貯留室の液面が第1連通口の高さ位置にあっても、ユーザが、視認面を通して液体貯留室の液面を見たときに、第1印よりも低い位置にあると誤って認識することが抑制される。
【0010】
(3)上記第1印は、下向きの三角形状を有してもよい。上記第1連通口は、上記下向きの三角形状の上端よりも高い位置に位置してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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