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公開番号2024179289
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2023098021
出願日2023-06-14
発明の名称印刷装置及び制御方法
出願人船井電機株式会社
代理人個人,個人
主分類B41J 19/18 20060101AFI20241219BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】エンコーダからエンコーダ信号が正常に出力されない場合であっても、印刷品質を維持することができる印刷装置を提供する。
【解決手段】印刷装置2は、ヘッド部4と、ヘッド部4を所定方向に移動させるキャリアモータ6と、エンコーダ信号を出力するリニアエンコーダ8と、リニアエンコーダ8からのエンコーダ信号をカウントするカウンタ20と、カウント値に基づいてエンコーダ信号における異常区間を検出する異常区間検出部22と、理論波形信号を生成する理論波形信号生成部24と、検出モードを実行し、検出モードの後に印刷モードを実行する印刷制御部28と、検出モードにおいて異常区間が検出された場合に、印刷モードにおいて、エンコーダ信号の異常区間の少なくとも一部を理論波形信号に置き換えてカウンタ20に出力するセレクタ14とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
記録媒体に印刷を施すための印刷装置であって、
前記記録媒体に向けてインクを吐出するヘッド部と、
前記記録媒体に対して前記ヘッド部を所定方向に移動させる駆動源と、
前記ヘッド部の前記所定方向における位置に応じたパルスを有するエンコーダ信号を出力するエンコーダと、
前記エンコーダからの前記エンコーダ信号をカウントするカウンタと、
前記カウンタによるカウント値に基づいて、前記エンコーダ信号における異常区間を検出する異常区間検出部と、
前記異常区間に対応する前記エンコーダ信号の理論波形信号を生成する理論波形信号生成部と、
(i)前記異常区間検出部により前記異常区間を検出するために、前記駆動源を制御する検出モードを実行し、(ii)前記検出モードの後に、前記記録媒体に印刷を施すために、前記カウント値に基づいて前記ヘッド部及び前記駆動源を制御する印刷モードを実行する印刷制御部と、
前記検出モードにおいて前記異常区間が検出された場合に、前記印刷モードにおいて、前記エンコーダからの前記エンコーダ信号の前記異常区間の少なくとも一部を前記理論波形信号に置き換えて前記カウンタに出力する素子と、を備える
印刷装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記異常区間検出部は、前記エンコーダ信号のうち異常なパルスを含む異常箇所の前後の区間にそれぞれ1以上の正常なパルスを付加した区間を、前記異常区間として検出する
請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記素子は、前記カウンタと前記理論波形信号生成部とを電気的に接続する第1の接続状態と、前記カウンタと前記エンコーダとを電気的に接続する第2の接続状態とに切り替え可能なスイッチであり、
前記印刷装置は、さらに、
前記印刷モードにおいて、前記エンコーダからの前記エンコーダ信号のうち前記異常区間では前記素子を前記第1の接続状態に切り替え、前記エンコーダ信号のうち前記異常区間以外の他の区間では前記素子を前記第2の接続状態に切り替える切替制御部を備える
請求項1又は2に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記理論波形信号生成部は、前記印刷モードにおいて、前記エンコーダからの前記エンコーダ信号のうち前記異常区間に対応する期間のみ前記理論波形信号を生成する
請求項3に記載の印刷装置。
【請求項5】
前記素子は、前記エンコーダからの前記エンコーダ信号と、前記理論波形信号生成部からの前記理論波形信号とをAND合成して前記カウンタに出力する回路である
請求項1又は2に記載の印刷装置。
【請求項6】
前記素子は、前記エンコーダからの前記エンコーダ信号と、前記理論波形信号生成部からの前記理論波形信号とをOR合成して前記カウンタに出力する回路である
請求項1又は2に記載の印刷装置。
【請求項7】
記録媒体に印刷を施すための印刷装置の制御方法であって、
前記印刷装置は、
前記記録媒体に向けてインクを吐出するヘッド部と、
前記記録媒体に対して前記ヘッド部を所定方向に移動させる駆動源と、
前記ヘッド部の前記所定方向における位置に応じたパルスを有するエンコーダ信号を出力するエンコーダと、
前記エンコーダからの前記エンコーダ信号をカウントするカウンタと、を備え、
前記制御方法は、
(a)前記カウンタによるカウント値に基づいて前記エンコーダ信号における異常区間を検出するために、前記駆動源を制御する検出モードを実行するステップと、
(b)前記検出モードの後に、前記記録媒体に印刷を施すために、前記カウント値に基づいて前記ヘッド部及び前記駆動源を制御する印刷モードを実行するステップと、
(c)前記検出モードにおいて前記異常区間が検出された場合に、前記印刷モードにおいて、前記異常区間に対応する前記エンコーダ信号の理論波形信号を生成し、前記エンコーダからの前記エンコーダ信号の前記異常区間の少なくとも一部を前記理論波形信号に置き換えて前記カウンタに出力するステップと、を含む
制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、記録媒体に印刷を施すための印刷装置及びその制御方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
インクジェット方式により記録媒体に印刷を施すための印刷装置が知られている。この種の印刷装置は、記録媒体に向けてインクを吐出するヘッド部と、ヘッド部に対して記録媒体を副走査方向に搬送する搬送機構と、記録媒体に対してヘッド部を主走査方向に移動させるモータと、ヘッド部の主走査方向における位置に応じたパルス状のエンコーダ信号を出力するリニアエンコーダと、リニアエンコーダからのエンコーダ信号に基づいてヘッド部及びモータを制御する印刷制御部とを備えている。
【0003】
リニアエンコーダは、ヘッド部に搭載された検出部と、所定の間隔で複数のスリットが形成されたリニアスケールとを有している。検出部は、リニアスケールの複数のスリットにそれぞれ対応する複数のパルスを有するエンコーダ信号を出力する。
【0004】
上述した印刷装置では、リニアスケールがヘッド部から吐出されたインク等で汚れることにより、検出部からエンコーダ信号が正常に出力されない場合がある。そこで、特許文献1では、n番目のライン(スワス)の印刷時にエンコーダ信号の異常が検出された場合に、n+1番目のラインの印刷時におけるヘッド部の移動速度を変更する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-177700号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した特許文献1に開示された技術では、n番目のラインの印刷時にエンコーダ信号の異常が検出された場合に、次のn+1番目のラインの印刷時におけるヘッド部の移動速度を変更することにより、n+1番目のラインの印刷品質が維持される。しかしながら、エンコーダ信号の異常が検出されたタイミングでは、n番目のラインの印刷時におけるヘッド部の移動速度を変更する制御が間に合わないため、n番目のラインの印刷品質が低下するという課題が生じる。
【0007】
本発明は、上述した課題を解決しようとするものであり、その目的は、エンコーダからエンコーダ信号が正常に出力されない場合であっても、印刷品質を維持することができる印刷装置及び制御方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様に係る印刷装置は、記録媒体に印刷を施すための印刷装置であって、前記記録媒体に向けてインクを吐出するヘッド部と、前記記録媒体に対して前記ヘッド部を所定方向に移動させる駆動源と、前記ヘッド部の前記所定方向における位置に応じたパルスを有するエンコーダ信号を出力するエンコーダと、前記エンコーダからの前記エンコーダ信号をカウントするカウンタと、前記カウンタによるカウント値に基づいて、前記エンコーダ信号における異常区間を検出する異常区間検出部と、前記異常区間に対応する前記エンコーダ信号の理論波形信号を生成する理論波形信号生成部と、(i)前記異常区間検出部により前記異常区間を検出するために、前記駆動源を制御する検出モードを実行し、(ii)前記検出モードの後に、前記記録媒体に印刷を施すために、前記カウント値に基づいて前記ヘッド部及び前記駆動源を制御する印刷モードを実行する印刷制御部と、前記検出モードにおいて前記異常区間が検出された場合に、前記印刷モードにおいて、前記エンコーダからの前記エンコーダ信号の前記異常区間の少なくとも一部を前記理論波形信号に置き換えて前記カウンタに出力する素子と、を備える。
【0009】
本態様によれば、まず、異常区間検出部によりエンコーダ信号の異常区間を検出する検出モードが実行され、その後、記録媒体に印刷を施す印刷モードが実行される。これにより、印刷モードにおいて、記録媒体に1番目のライン(スワス)から最終番目のラインまでを印刷する間、エンコーダからのエンコーダ信号の異常区間の少なくとも一部を理論波形信号に置き換えてカウンタに出力することができる。その結果、記録媒体における1番目のラインから最終番目のラインの全てについて、印刷品質を維持することができる。
【0010】
例えば、本発明の第2の態様に係る印刷装置では、第1の態様において、前記異常区間検出部は、前記エンコーダ信号のうち異常なパルスを含む異常箇所の前後の区間にそれぞれ1以上の正常なパルスを付加した区間を、前記異常区間として検出するように構成してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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