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公開番号2025019601
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-07
出願番号2023123289
出願日2023-07-28
発明の名称液体を吐出する装置
出願人株式会社リコー
代理人個人
主分類B41J 2/165 20060101AFI20250131BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】ノズル面に付着する吐出用液体と一緒に回収される付与液体の余剰分を適切に再利用する。
【解決手段】ノズル面101aに開口したノズルから吐出用液体Iを吐出する液体吐出ヘッド100と、ノズル面に付与液体Sを付与する液体付与手段70とを有する液体を吐出する装置であって、液体付与手段は、付与液体を貯留する貯留部74と、貯留部に貯留される付与液体をノズル面に付与する液体付与部材73と、ノズル面に付着する吐出用液体を付与液体とともに貯留部へ回収する回収部材75とを備え、付与液体は、吐出用液体に対して不溶性又は難溶性であり、かつ、吐出用液体に対する比重が1よりも大きい。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
ノズル面に開口したノズルから吐出用液体を吐出する液体吐出ヘッドと、
前記ノズル面に付与液体を付与する液体付与手段とを有する液体を吐出する装置であって、
前記液体付与手段は、前記付与液体を貯留する貯留部と、前記貯留部に貯留される付与液体を前記ノズル面に付与する液体付与部材と、前記ノズル面に付着する吐出用液体を付与液体とともに前記貯留部へ回収する回収部材とを備え、
前記付与液体は、前記吐出用液体に対して不溶性又は難溶性であり、かつ、前記吐出用液体に対する比重が1よりも大きいことを特徴とする液体を吐出する装置。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
請求項1に記載の液体を吐出する装置において、
前記液体付与部材は、前記ノズル面に接触して前記付与液体を該ノズル面に付与する接触方式のものであることを特徴とする液体を吐出する装置。
【請求項3】
請求項2に記載の液体を吐出する装置において、
前記回収部材は、前記液体付与部材をクリーニングするクリーニング部材であることを特徴とする液体を吐出する装置。
【請求項4】
請求項3に記載の液体を吐出する装置において、
前記クリーニング部材は、クリーニングブレード又はクリーニングローラであることを特徴とする液体を吐出する装置。
【請求項5】
請求項1に記載の液体を吐出する装置において、
前記液体付与部材は、前記ノズル面から離れた位置から前記付与液体を該ノズル面に付与する非接触方式のものであることを特徴とする液体を吐出する装置。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の液体を吐出する装置において、
前記液体付与手段は、前記貯留部の下部から該貯留部内の吐出用液体を排出する排出部材を備えることを特徴とする液体を吐出する装置。
【請求項7】
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の液体を吐出する装置において、
前記液体付与手段は、前記貯留部へ付与液体を補給する補給部材を備えることを特徴とする液体を吐出する装置。
【請求項8】
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の液体を吐出する装置において、
前記付与液体は、不揮発性であることを特徴とする液体を吐出する装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液体を吐出する装置に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ノズル面に開口したノズルから吐出用液体を吐出する液体吐出ヘッドと、前記ノズル面に付与液体を付与する液体付与手段とを有する液体を吐出する装置が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、液体吐出ヘッドのノズル面にクリーニング液(付与液体)を付与し、ノズル面に付着しているインクをクリーニングするクリーニング装置を備えた液滴吐出装置(液体を吐出する装置)が開示されている。このクリーニング装置では、ノズル面の一端側から付与されたクリーニング液が、ノズル面上のインクとともにノズル面に沿って搬送されることで、ノズル面がクリーニングされる。ノズル面の他端側までインクとともに搬送されたクリーニング液は、回収手段によって回収され、再利用されずに廃棄される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、ノズル面に付与液体を付与する従来の装置では、付与液体の余剰分を再利用することができないという課題があった。なお、この課題は、ノズル面をクリーニングする目的でノズル面に付与される付与液体に限らず、他の目的のためにノズル面に付与される付与液体においても同様に生じ得る課題である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するために、本発明は、ノズル面に開口したノズルから吐出用液体を吐出する液体吐出ヘッドと、前記ノズル面に付与液体を付与する液体付与手段とを有する液体を吐出する装置であって、前記液体付与手段は、前記付与液体を貯留する貯留部と、前記貯留部に貯留される付与液体を前記ノズル面に付与する液体付与部材と、前記ノズル面に付着する吐出用液体を付与液体とともに前記貯留部へ回収する回収部材とを備え、前記付与液体は、前記吐出用液体に対して不溶性又は難溶性であり、かつ、前記吐出用液体に対する比重が1よりも大きいことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、ノズル面に付着する吐出用液体と一緒に回収される付与液体の余剰分を適切に再利用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施形態の画像形成システムの一例を示す概略構成図。
同画像形成システムの画像形成装置におけるヘッドユニットの構成を説明するために、ヘッドユニットに対向する連続シートのシート面法線方向からヘッドユニットを見たときの説明図。
同ヘッドユニットを構成する液体吐出ヘッドを示す外観斜視説明図。
同液体吐出ヘッドのノズル列方向と直交する断面説明図。
同画像形成装置における塗布ユニットを示す斜視図。
(a)~(d)は、同塗布ユニットによる液体吐出ヘッドのノズル面に対する乾燥抑制用液体の塗布動作を説明するための説明図。
(a)~(d)は、塗布ノズルにより液体吐出ヘッドのノズル面に乾燥抑制用液体を付与する変形例に係る塗布ユニットの構成及び動作を説明するための説明図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を、液体を吐出する装置であるインクジェットプリンタからなる画像形成装置を含む画像形成システムに適用した一実施形態について説明する。
なお、本発明は、液体吐出ヘッドの方式に限定されることはなく、ピエゾ方式の液体吐出ヘッド、バブルジェット(登録商標)方式の液体吐出ヘッド、静電型の液体吐出ヘッド等のいずれの方式でも適用可能である。
【0009】
図1は、本実施形態の画像形成システム1000の一例を示す概略構成図である。
本実施形態の画像形成システム1000は、記録材としての連続体である連続シート10を搬送する巻き出し装置1と、巻き出し装置1により搬送される連続シート10に対して液体を吐出して画像を形成する画像形成装置5と、画像が形成された連続シート10を排出する巻き取り装置9と、を備えている。画像形成装置5は、巻き出し装置1により搬送された連続シート10をヘッドユニット50に搬送する搬送部3、画像が形成された連続シート10を乾燥する乾燥部7などを備えている。
【0010】
連続シート10は、巻き出し装置1のシートロール11から送り出され、巻き出し装置1、搬送部3、乾燥部7、巻き取り装置9の各ローラによって搬送されて、巻き取り装置9の印刷ロール91にて巻き取られる。連続シート10は、画像形成装置5において、ヘッドユニット50に対向して搬送され、ヘッドユニット50から吐出される吐出用液体(画像形成用インク)によって画像が形成される。
(【0011】以降は省略されています)

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