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公開番号2024142804
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2023055140
出願日2023-03-30
発明の名称印刷装置
出願人ブラザー工業株式会社
代理人個人
主分類B41J 29/13 20060101AFI20241003BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】筐体内に浸入した液体を適切に排出し、且つ排出した部位から液体が筐体内に浸入することを抑制できる印刷装置を提供する。
【解決手段】筐体10の底面に、筐体10内と連通する連通穴92を形成する。筐体10の側面に、排出穴95を形成する。筐体10の外面に、周方向に延び液体を排出穴95に案内する外周路93と、連通穴92と外周路93とを接続する接続路94を形成する。下カバー6を下端部9に被せて連通穴92が露出しないようにする。筐体10から液体を排出するまでの経路を長くしたので、その経路を逆にたどって液体が外部から筐体10内へは浸入しにくい。
【選択図】図11
特許請求の範囲【請求項１】
印刷ヘッドにより印刷媒体に印刷する印刷装置であって、
前記印刷ヘッドを収容する筐体であって、前記筐体の内部と外部とを連通する連通穴が設けられた底面を有する筐体と、
前記連通穴の外部側の開口を覆いつつ前記底面の少なくとも一部を覆うカバーと、
前記底面と前記カバーの間に前記底面に沿って設けられ、前記連通穴を介して前記筐体の外部に排出される液体を前記印刷装置の外部へ案内するための案内路と
を備えたことを特徴とする印刷装置。
続きを表示（約 1,100 文字）【請求項２】
前記筐体は、前記底面に連なる前面と、前記底面に連なり前記前面と対向する位置に配される後面と、前記底面に連なり且つ前記前面と前記後面を連結する側面とを有し、
前記底面は、前記印刷装置の操作時の操作向きに対する上下方向において下方に配されており、
前記カバーは、前記筐体の下端部において、前記前面、前記後面、前記側面及び前記底面を覆うこと
を特徴とする請求項１に記載の印刷装置。
【請求項３】
前記案内路は、
前記筐体の前記下端部において前記液体を周方向に案内する外周路と、
前記連通穴と前記外周路とを接続する接続路と
を含むこと
を特徴とする請求項２に記載の印刷装置。
【請求項４】
前記側面と前記カバーとの間の領域であって、前記液体が、前記印刷装置の外部に排出される前に、前記案内路を介して案内される排出領域を有すること
を特徴とする請求項３に記載の印刷装置。
【請求項５】
前記カバーは、前記排出領域に対応する位置に開口し、前記排出領域に案内された前記液体を前記カバーの外部に排出する排出穴を備えたこと
を特徴とする請求項４に記載の印刷装置。
【請求項６】
前記側面は、前記排出領域に対応する位置に、前記筐体の保持を補助する補助具を取り付ける取付部を備え、
前記補助具は前記排出穴を介して前記取付部に取り付けられること
を特徴とする請求項５に記載の印刷装置。
【請求項７】
前記側面に形成された凹部と、
軸状に延び、前記凹部内にて両端が支持されて、前記筐体の保持を補助する補助具を取り付け可能なシャフト部材と
を備え、
前記凹部は、前記排出領域とは異なる位置に設けられたこと
を特徴とする請求項５に記載の印刷装置。
【請求項８】
前記上下方向において、前記排出領域が前記排出穴に接続する第１接続位置は、前記外周路の形成位置よりも上方に形成されたこと
を特徴とする請求項６に記載の印刷装置。
【請求項９】
前記上下方向において、前記排出穴の上端の形成位置は、前記外周路が前記排出領域に接続する第２接続位置よりも上方にあること
を特徴とする請求項８に記載の印刷装置。
【請求項１０】
前記案内路は、前記外周路に接続して前記上下方向に延び、前記カバーの上端よりも上方の位置において端部が露出する排出路を含むこと
を特徴とする請求項３に記載の印刷装置。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、印刷装置に関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１に開示されたテープ作成装置は、筐体の下端部をプロテクタ部材で覆って保護する。テープ作成装置は、テープを収容するテープカセットを筐体の内部に装着し、印刷したテープを外部に排出する。テープを排出する開口はテープ作成装置の内部につながるため、テープ作成装置の内部に液体等が浸入する場合がある。テープ作成装置の底面は、プロテクタ部材から露出する。故に、例えば底面に排水穴を設けることで、テープ作成装置は、筐体内に浸入した液体を排水穴から外部に排出することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００５－２２２９１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、テープ作成装置は片手持ちが可能な大きさであり、ユーザは必ずしも底面を下方へ向けてテープ作成装置を使用するとは限らない。このため、仮にテープ作成装置が横向きに配置されたり、天地逆向きに配置された場合、液体は排水穴から筐体内に浸入する可能性があった。
【０００５】
本発明は、筐体内に浸入した液体を適切に排出し、且つ排出した部位から液体が筐体内に浸入することを抑制できる印刷装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の一態様によれば、印刷ヘッドにより印刷媒体に印刷する印刷装置であって、前記印刷ヘッドを収容する筐体であって、前記筐体の内部と外部とを連通する連通穴が設けられた底面を有する筐体と、前記連通穴の外部側の開口を覆いつつ前記底面の少なくとも一部を覆うカバーと、前記底面と前記カバーの間に前記底面に沿って設けられ、前記連通穴を介して前記筐体の外部に排出される液体を前記印刷装置の外部へ案内するための案内路とを備えたことを特徴とする印刷装置が提供される。
【０００７】
印刷装置は、筐体内に浸入した液体を、連通穴を介して筐体の外部に排出した後、案内路を介して印刷装置の外部に案内することができる。また、印刷装置の外部の液体が、連通穴を介して筐体の内部に浸入することも抑制することができる。
【０００８】
本態様の前記筐体は、前記底面に連なる前面と、前記底面に連なり前記前面と対向する位置に配される後面と、前記底面に連なり且つ前記前面と前記後面を連結する側面とを有し、前記底面は、前記印刷装置の操作時の操作向きに対する上下方向において下方に配されており、前記カバーは、前記筐体の下端部において、前記前面、前記後面、前記側面及び前記底面を覆ってもよい。筐体の下端部がカバーによって覆われるので、液体が筐体内に浸入することを抑制できる。
【０００９】
本態様の前記案内路は、前記筐体の前記下端部において前記液体を周方向に案内する外周路と、前記連通穴と前記外周路とを接続する接続路とを含んでもよい。印刷装置は、筐体内に浸入した液体を、連通穴を介して外部に排出した後、接続路を介して外周路に案内し、更に外周路を介して印刷装置の外部に案内することができる。故に印刷装置は、印刷装置の外部の液体が容易に連通穴に到達できないようにして、筐体の内部に浸入することを抑制することができる。
【００１０】
本態様において、前記側面と前記カバーとの間の領域であって、前記液体が、前記印刷装置の外部に排出される前に、前記案内路を介して案内される排出領域を有してもよい。筐体の連通穴から排出された液体は、案内路を介して排出領域に案内されてから、印刷装置の外部に排出される。故に印刷装置は、筐体から排出された液体が逆戻りして連通穴に到達することを容易にはできないようにして、液体が筐体の内部に浸入することを抑制することができる。
（【００１１】以降は省略されています）

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