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公開番号2024141688
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023053477
出願日2023-03-29
発明の名称印刷物
出願人独立行政法人 国立印刷局
代理人
主分類B41M 3/14 20060101AFI20241003BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】インキのあふれやにじみをなくし、模様としての視認性の低下を防止することができる印刷物を提供する。
【解決手段】本発明の印刷物は、基材1の表面の少なくとも一部に、複数の画線10によって形成される模様2が印刷される印刷物であって、模様2を形成する画線10として、所定の画線幅で所定長さを有する第1画線11と第2画線12とを有し、第1画線11の第1画線方向X1と第2画線12の第2画線方向X2とが異なり、第1画線11と第2画線12とは、模様2としての接続点3を有し、接続点3にインキにじみ防止部4を形成したことを特徴とする。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
基材の表面の少なくとも一部に、複数の画線によって形成される模様が印刷される印刷物であって、
前記模様を形成する前記画線として、所定の画線幅で所定の長さを有する第1画線と第2画線とを有し、
前記第1画線の第1画線方向と前記第2画線の第2画線方向とが異なり、
前記第1画線と前記第2画線とは、前記模様としての接続点を有し、
前記接続点にインキにじみ防止部を形成した
ことを特徴とする印刷物。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記第1画線と前記第2画線が交差することで前記接続点が形成され、
前記第1画線又は前記第2画線の一部を間引くことで、前記インキにじみ防止部を形成した
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷物。
【請求項3】
前記第1画線の端部を前記第2画線に接続することで前記接続点が形成され、
前記第1画線の前記端部を間引くことで、前記インキにじみ防止部を形成した
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷物。
【請求項4】
前記第1画線を第1画線幅D1、前記第2画線を第2画線幅D2、前記インキにじみ防止部の形成範囲を直径D3の仮想円とすると、
前記仮想円の前記直径D3を前記第1画線幅D1以上、又は前記仮想円の前記直径D3を前記第2画線幅D2以上とした
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷物。
【請求項5】
前記第2画線が前記第1画線よりも印刷方向前方に位置する場合には、
前記第1画線の前記印刷方向前方に前記インキにじみ防止部を形成し、
前記仮想円の前記直径D3を前記第1画線幅D1以上とした
ことを特徴とする請求項4に記載の印刷物。
【請求項6】
前記接続点において、前記第1画線と前記第2画線とが90度未満の角度で接続される場合には、90度未満の前記角度となる前記第1画線と前記第2画線との前記接続点を円弧状とすることで、前記インキにじみ防止部を形成した
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、銀行券、株券、有価証券、通行券、パスポート、カード等の印刷物に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
銀行券、株券、有価証券、通行券、パスポート、カード等の印刷物では、偽造や改ざん防止策は重要である。
偽造や改ざん防止策の一つとして、幾何学模様を多様化した図柄をデザインに用いる方法があり、代表的な例として、図5に示すような、証券印刷物等のデザインに広く用いられる地紋(図5(a))、彩紋模様(図5(b))及びレリーフ模様(図5(c))等があり、これらを組み合わせて印刷物の図柄を形成している。
しかし、これらの模様は複数の画線から形成されていることから、画線同士が接する箇所で印刷インキのあふれ・にじみが生じると画線間の間隙がつぶれてしまい、視認性が悪くなってしまう。
同様の課題を解決する先行技術として、文字のつぶれを防止するために画線を細くする技術がある(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平6-253132号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1のように画線を細くするだけでは、地紋、彩紋模様、及びレリーフ模様では、画線同士が接する箇所で印刷インキのあふれ・にじみが生じてしまう。
【0005】
本発明は、インキのあふれやにじみをなくし、模様としての視認性の低下を防止することができる印刷物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の本発明の印刷物は、基材1の表面の少なくとも一部に、複数の画線10によって形成される模様2が印刷される印刷物であって、前記模様2を形成する前記画線10として、所定の画線幅で所定長さを有する第1画線11と第2画線12とを有し、前記第1画線11の第1画線方向X1と前記第2画線12の第2画線方向X2とが異なり、前記第1画線11と前記第2画線12とは、前記模様2としての接続点3を有し、前記接続点3にインキにじみ防止部4を形成したことを特徴とする。
【0007】
また、請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の印刷物において、前記第1画線11又は前記第2画線12の一部を間引くことで、前記インキにじみ防止部4を形成したことを特徴とする。
【0008】
また、請求項3記載の本発明は、請求項2に記載の印刷物において、前記第1画線11の端部を前記第2画線12に接続することで前記接続点3が形成され、前記第1画線11の前記端部を間引くことで、前記インキにじみ防止部4を形成したことを特徴とする。
【0009】
また、請求項4記載の本発明は、請求項1に記載の印刷物において、前記第1画線11を第1画線幅D1、前記第2画線12を第2画線幅D2、前記インキにじみ防止部4の形成範囲を直径D3の仮想円とすると、前記仮想円の前記直径D3を前記第1画線幅D1以上、又は前記仮想円の前記直径D3を前記第2画線幅D2以上としたことを特徴とする。
【0010】
また、請求項5記載の本発明は、請求項4に記載の印刷物において、前記第2画線12が前記第1画線11よりも印刷方向前方YFに位置する場合には、前記第1画線11の前記印刷方向前方YFに前記インキにじみ防止部4を形成し、前記仮想円の前記直径D3を前記第1画線幅D1以上としたことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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