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公開番号2024179796
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2023098932
出願日2023-06-16
発明の名称吊りボルト支持具
出願人タキゲン製造株式会社
代理人個人
主分類F16B 1/00 20060101AFI20241219BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】1枚の金属板材を折り曲げ加工することにより、容易に製作できる充分な強度を持った吊りボルト支持具を提供する。
【解決手段】吊りボルト支持具1は、上部金具2、下部金具3を具備する。上部金具2は、支持部材Sを受ける第1及び第2の水平支持部4、5、これらを接続する垂直支持部6からなる。第2の水平支持部5に螺合される締め付けボルト7の先端と水平支持部4,5との間で支持部材Sを挟持する。下方側の水平支持部4,5を貫通する枢支ボルト8で下部金具3を枢支する。上部金具2は、全体が1枚の金属板を折り曲げ加工しなる。第1の水平支持部4は、断面概略コ字状に形成され、垂直板部41間がボルト9で開き止めされる。第2の水平支持部5は、矩形筒状に形成され、水平板部52に締め付けボルト3が螺合される。垂直支持部6は、垂直板部61で、第1及び第2の水平支持部4、5を接続する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
互いに平行に延びる第1及び第2の水平支持部と、当該両水平支持部の基端間を接続する垂直支持部とを具備し、前記第1及び第2の水平支持部を上下に配して当該両水平支持部間に支持部材を受け入れ、前記支持部材に対する上下の装着向きを選択可能に前記支持部材に係合する上部金具と、
前記第2の水平支持部を垂直に貫通するように螺合され、前記上部金具の上下装着向きしたがって、先端を前記支持部材の下面又は上面に当接させることにより他方の前記水平支持部との間で前記支持部材を上下に挟持する締め付けボルトと、
前記上部金具の上下装着向きしたがって、下方に配置された側の一方の前記水平支持部を水平に貫通するように装着される枢支ボルトと、
前記枢支ボルトにより下方に配置された側の一方の前記水平支持部に枢支され、吊りボルトの上端部を支持する下部金具とから成る吊りボルト支持具であって、
前記上部金具は、全体が1枚の金属板を折り曲げ加工して形成され、
前記第1の水平支持部は、平行一対の垂直板部と、当該一対の垂直板部の外側辺に沿って直角に折曲されて重ねられた2つの折曲片からなる水平板部とにより、前記第2の水平支持部側に開く断面概略コ字状に形成され、かつ当該一対の垂直板部間が、水平に貫通する開き止めボルトにより開き止めされ、
前記第2の水平支持部は、平行一対の垂直板部と、当該一対の垂直板部の外側辺間を直角に接続し前記締め付けボルトを螺合するねじ孔を有する外側水平板部と、当該一対の垂直板部の内側辺に沿って直角に折曲されて重ねられた2つの折曲片からなり前記ねじ孔に対向して前記締め付けボルトを挿通させるボルト孔を有する内側水平板部とにより、矩形筒状に形成され、
前記垂直支持部は、前記第1及び第2水平支持部の一対の垂直板部に連続する平行一対の垂直板部と、当該一対の垂直板部における外側垂直辺に沿って直角に折曲されて突き合わされた2枚の折曲片からなる背板部とを具備することを特徴とする吊りボルト支持具。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
前記支持部材が、H型鋼材であって、前記第1及び第2の水平支持部間に当該H型鋼材の下フランジの片側を受け入れように用いられる請求項1に記載の吊りボルト支持具であって、
前記背板部は、上下方向の長孔を具備し、
前記長孔に、軸方向及び上下方向の固定位置を調整自在に挿通されるフックボルトをさらに具備し、
前記フックボルトは、前記H型鋼材の下フランジの下面に沿って延出し、先端側のフック部が当該下フランジの他側縁に係合するように設けられることを特徴とする吊りボルト支持具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、天井材等を建物の駆体に吊り止めるための吊りボルトを、H形鋼材等からなる構造材の下方に支持するための金具に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、例えば、特許文献1に記載された吊りボルト支持具が知られている。この支持具は、上部金具と、それの下部に枢支される下部金具とを具備し、下部金具に吊りボルトの上端部が支持される。上部金具は、互いに平行に延びる2つの水平支持部と、両水平支持部の基端間を接続する垂直支持部とを有し、概略コ字状をなす。上部金具は、2つの水平支持部を上下に配して、両水平支持部間にH型鋼材のような支持部材を受け入れ、支持部材に対して上下の装着向きを選択可能に係合する。一方の水平支持部を垂直に貫通するように締め付けボルトが螺合される。締め付けボルトは、上部金具の上下装着向きしたがって、先端を支持部材の下面又は上面に当接させることにより、他方の水平支持部との間で支持部材を上下に挟持する。支持部材に対する上部金具の上下装着向きしたがって、下方に配置された側の一方の水平支持部を水平に貫通するように枢支ボルトが取り付けられ、これに下部金具が枢支される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-236124号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の吊りボルト支持具は、上部金具に4箇所の補強部を設けることにより、肉薄の材料の使用を可能とし、コストの低廉化を図ることができるというものである。
従って、本発明は、上記従来の吊りボルト支持具とは別の構成で、補強部の付加なくして充分な強度を持った吊りボルト支持具を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以下の説明において添付図面の符号を参照するが、本発明はこれに限定されるものではない。
上記課題を解決するための、本発明の吊りボルト支持具1は、上部金具2と、それの下部に枢支される下部金具3とを具備し、下部金具3に吊りボルトBが支持される。上部金具2は、互いに平行に延びる第1及び第2の水平支持部4、5と、当該両水平支持部4,5の基端間を接続する垂直支持部6とを具備する。上部金具2は、第1及び第2の水平支持部4,5を上下に配して両水平支持部4,5間に支持部材Sを受け入れ、支持部材Sに対する上下の装着向きを選択可能に支持部材Sに係合する。第2の水平支持部5を垂直に貫通するように締め付けボルト7が螺合される。締め付けボルト7は、上部金具2の上下装着向きしたがって、先端を支持部材Sの下面又は上面に当接させることにより、他方の水平支持部4,5との間で支持部材Sを上下に挟持する。上部金具2の上下装着向きしたがって、下方に配置された側の一方の水平支持部4,5を水平に貫通するように枢支ボルト8が装着される。この枢支ボルト8により、一方の水平支持部4,5に下部金具3が枢支される。上部金具2は、全体が1枚の金属板を折り曲げ加工して形成される。第1の水平支持部4は、平行一対の垂直板部41と、当該一対の垂直板部41の外側辺に沿って直角に折曲されて重ねられた2つの折曲片42a,42bからなる水平板部42とで構成され、第2の水平支持部5側に開く断面概略コ字状をなす。一対の垂直板部41間は、これを水平に貫通する開き止めボルト9により開き止めされる。第2の水平支持部5は、平行一対の垂直板部51と、当該一対の垂直板部51の外側辺間を直角に接続する外側水平板部52と、一対の垂直板部51の内側辺に沿って直角に折曲されて重ねられた2つの折曲片53a,53bからなる内側水平板部53とにより、矩形筒状に形成される。外側水平板部52には、締め付けボルト3を螺合するねじ孔52aが形成され、内側水平板部53には、ねじ孔52aに対向して締め付けボルト3を挿通させるボルト孔53cが形成される。垂直支持部6は、第1及び第2水平支持部4,5の一対の垂直板部41,51に連続する平行一対の垂直板部61と、当該一対の垂直板部61における外側垂直辺に沿って直角に折曲されて突き合わされた2枚の折曲片62a,62bからなる背板部62とを具備する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、プレス加工による膨出部のような追加的補強部の加工なくして充分な強度を持った吊りボルト支持具を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の吊りボルト支持具の斜視図である。
図1の吊りボルト支持具の分解斜視図である。
図1の吊りボルト支持具の正面図である。
図1の吊りボルト支持具の側面図である。
図1の吊りボルト支持具の背面図である。
図1の吊りボルト支持具の異なる使用態様を示す側面図である。
本発明の吊りボルト支持具の他の実施形態を示す斜視図である。
図7の吊りボルト支持具の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
吊りボルト支持具1は、上部金具2と、それの下部に枢支される下部金具3とを具備し、下部金具3に吊りボルトBの上部が支持される。
【0009】
上部金具2は、互いに平行に延びる第1及び第2の水平支持部4,5と、当該両水平支持部4,5の基端間を接続する垂直支持部6とを具備し、全体が1枚の金属板を折り曲げ加工して形成される。
【0010】
上部金具2は、第1及び第2の水平支持部4,5を上下に配して両者間に支持部材Sを受け入れ、図6に示すように、支持部材Sに対する上下の装着向きを選択可能に支持部材Sに係合する。
(【0011】以降は省略されています)

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