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公開番号
2024176480
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-19
出願番号
2023095034
出願日
2023-06-08
発明の名称
車両の制御装置
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
F16H
61/02 20060101AFI20241212BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】オイルの吸入口から空気を吸ってしまった場合であっても、車両に意図しない挙動が発生することを抑制することが可能な車両の制御装置を提供する。
【解決手段】オイルパンのオイルを吸い上げるオイルポンプと、オイルポンプが吐出した油圧を所定の元圧に調圧するとともに前記元圧を調圧した係合圧によって選択的に係合することが可能な複数の係合機構と、複数の係合機構により複数の変速段を設定する自動変速機と、を備えた車両の制御装置であって、コントローラは、オイルポンプがオイルパンからオイルを吸い上げるときに、空気を吸い込む可能性が高いことを判定するための所定の条件を満たす場合(ステップS1ないしステップS5でYES)には、所定の変速段を設定する所定の係合機構に供給する係合圧の上限値を、所定の条件を満たさない場合よりも小さくかつ元圧より小さい値に設定する(ステップS6)。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
内燃機関と、駆動輪と、オイルパンに滞留しているオイルを吸い上げるオイルポンプと、前記オイルポンプが吐出した油圧を所定の元圧に調圧するとともに前記元圧を調圧した係合圧が供給されることにより選択的に係合することが可能な複数の係合機構と、前記内燃機関と前記駆動輪との間に連結され、前記複数の係合機構が係合もしくは解放されることにより複数の変速段を選択的に設定することができる自動変速機と、を備えた車両の制御装置であって、
前記複数の係合機構に供給する前記油圧を制御するコントローラを備え、
前記コントローラは、
前記オイルポンプが前記オイルパンから前記オイルを吸い上げるときに、空気を吸い込む可能性が高いことを判定するための所定の条件を満たすか否かを判定し、
前記所定の条件を満たす場合には、前記所定の変速段を設定する所定の係合機構に供給する係合圧の上限値を、前記所定の条件を満たさない場合よりも小さくするとともに、前記元圧より小さい値に設定する
ことを特徴とする車両の制御装置。
続きを表示(約 750 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の車両の制御装置であって、
前記複数の係合機構は、伝達トルク容量を連続的に変更可能に構成され、
前記係合圧の上限値は、前記所定の係合機構に供給される前記元圧に、所定の係数を乗算することにより求められ、
前記所定の係数は、前記所定の係合機構に供給される前記係合圧が前記元圧である場合と前記係合圧が前記上限値である場合とで、前記所定の係合機構における前記伝達トルク容量を維持することができるような値に設定されている
ことを特徴とする車両の制御装置。
【請求項3】
請求項2に記載の車両の制御装置であって、
前記コントローラは、
前記所定の係合機構に供給される前記係合圧が前記元圧であるときの前記伝達トルク容量を維持することが可能な前記係合圧の下限値に、予め定められた安全率を乗算した値を算出し、
前記係合圧の上限値を、前記算出された値以上となるように設定する
ことを特徴とする車両の制御装置。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれか一項に記載の車両の制御装置であって、
前記内燃機関の出力軸と前記自動変速機の入力軸との間に設けられたトルクコンバータをさらに備え、
前記所定の条件は、前記トルクコンバータの出力トルクが所定の閾値以上であることを含む
ことを特徴とする車両の制御装置。
【請求項5】
請求項1ないし3のいずれか一項に記載の車両の制御装置であって、
前記所定の条件は、前記複数の変速段のうち前進段における最も変速比が大きい変速段が目標変速段として設定されていることを含む
ことを特徴とする車両の制御装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の係合機構によって複数の変速段を設定可能な変速機において、その複数の係合機構を係合もしくは解放するための油圧を制御するための装置に関するものである。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、低油温時にオイルポンプが空気を吸ってしまうエア吸いが生じることを防止しつつ、高速段時に回転部材が油を攪拌することによる損失の発生を抑制することを目的とした自動変速機の制御装置が開示されている。特許文献1の装置は、動力伝達装置を構成する回転部材の下方に設けられ、変速機内を循環するオイルを回収する第1の油溜まりと、回転部材と離隔し、流れを制限しながら第1の油溜まりへオイルを戻す油孔を有する第2の油溜まりとを有する。特許文献1の装置では、高速段が設定されているときにのみ第2の油溜まりに油を供給するとともに、油温が低いときには高速段の設定を禁止するように構成されている。つまり、特許文献1の装置は、油温が低いときには高速段の設定が禁止されるので、第2の油溜まりには油は供給されず、油は第1の油溜まりのみに溜められる。そのため、特許文献1には、油温が低い時には第2の油溜まりに油を供給しないことにより第1の油溜まりには十分な量の油が溜めることができるので、オイルポンプのエア吸いが発生することを抑制することができる、と記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平10-205616号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の装置では、高速段時以外には油を第1油溜まりのみに溜めるので、低油温時における油面レベルの低下に起因したエア吸いだけでなく、相対的に加速度の大きい低速段における車両の加速に起因したエア吸いも抑制することができる、としている。しかしながら、エア吸いは、車両が坂道を走行したり、車両に大きな加速度が発生したりすることなどの複合的な要因によって生じる可能性があり、また、油量を増大させるとしても上限があるので、油温がある程度高くなっていても不可避的に生じてしまう可能性がある。つまり、特許文献1の装置のように対策をしたとしても、上述したような要因が複合的に発生することなどによって、油温が常用域に近い温度であったとしても、エア吸いが発生してしまう可能性がある。エア吸いが発生した場合には、油圧が不足することにより所定の係合機構を係合することができなくなってエンジン回転数が吹き上がったり、一度下がった油圧が元の圧力に戻ることによる係合機構の意図しない急な係合が生じてしまったりする可能性があり、加速度の低下やショックが発生するなど、車両に意図しない挙動が発生するおそれがあった。
【0005】
本発明は、上記の技術的課題に着目してなされたものであって、オイルの吸入口から空気を吸い上げてしまった場合であっても、車両に意図しない挙動が発生することを抑制することが可能な車両の制御装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記の目的を達成するために、内燃機関と、駆動輪と、オイルパンに滞留しているオイルを吸い上げるオイルポンプと、前記オイルポンプが吐出した油圧を所定の元圧に調圧するとともに前記元圧を調圧した係合圧が供給されることにより選択的に係合することが可能な複数の係合機構と、前記内燃機関と前記駆動輪との間に連結され、前記複数の係合機構が係合もしくは解放されることにより複数の変速段を選択的に設定することができる自動変速機と、を備えた車両の制御装置であって、前記複数の係合機構に供給する前記油圧を制御するコントローラを備え、前記コントローラは、前記オイルポンプが前記オイルパンから前記オイルを吸い上げるときに、空気を吸い込む可能性が高いことを判定するための所定の条件を満たすか否かを判定し、前記所定の条件を満たす場合には、前記所定の変速段を設定する所定の係合機構に供給する係合圧の上限値を、前記所定の条件を満たさない場合よりも小さくするとともに、前記元圧より小さい値に設定することを特徴とするものである。
【0007】
また、本発明において、前記複数の係合機構は、伝達トルク容量を連続的に変更可能に構成され、前記係合圧の上限値は、前記所定の係合機構に供給される前記元圧に、所定の係数を乗算することにより求められ、前記所定の係数は、前記所定の係合機構に供給される前記係合圧が前記元圧である場合と前記係合圧が前記上限値である場合とで、前記所定の係合機構における前記伝達トルク容量を維持することができるような値に設定されていてよい。
【0008】
また、本発明において、前記コントローラは、前記所定の係合機構に供給される前記係合圧が前記元圧であるときの前記伝達トルク容量を維持することが可能な前記係合圧の下限値に、予め定められた安全率を乗算した値を算出し、前記係合圧の上限値を、前記算出された値以上となるように設定するように構成されていてよい。
【0009】
また、本発明において、前記内燃機関の出力軸と前記自動変速機の入力軸との間に設けられたトルクコンバータをさらに備え、前記所定の条件は、前記トルクコンバータの出力トルクが所定の閾値以上であることを含むように構成されていてよい。
【0010】
さらに、本発明において、前記所定の条件は、前記複数の変速段のうち前進段における最も変速比が大きい変速段が目標変速段として設定されていることを含むように構成されていてよい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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