TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024172181
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023089734
出願日2023-05-31
発明の名称パッキン及び密閉構造体
出願人リオン株式会社
代理人個人
主分類F16J 15/10 20060101AFI20241205BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】より有用なパッキン及び密閉構造体を提供する。
【解決手段】密閉構造体は、互いに組み合わされて一体となった状態で、環状をなす合わせ目が互いの間に形成される上下のケース体102,104と、合わせ目に上下のケース体102,104により圧縮した状態で配置されることで合わせ目を密封するパッキン112と、上ケース体102の合わせ目に形成されてパッキン112を受け入れる溝102sと、下ケース体104の合わせ目に形成されて溝102sとの間にパッキン112を挟み込む突条部104sとを備えている。パッキン112の周方向断面をY字形状とし、圧縮方向の上下端にはそれぞれ凹み形状が設けられている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
互いに組み合わされて一体となる2つの半構造体の間で環状をなす合わせ目に、2つの前記半構造体により圧縮した状態で配置されることで前記合わせ目を密封する環状のパッキンであって、
前記パッキンの周方向断面は、圧縮方向でみた一端側の幅が他端側の幅より大きく形成され、かつ、一端側及び他端側それぞれの幅内で圧縮方向に対向した凹み形状を有していることを特徴とするパッキン。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
請求項1に記載のパッキンにおいて、
前記パッキンの周方向断面は、
幅方向で一対をなし、圧縮方向に一端側から他端側に延びる第1の両端辺と、
幅方向で一対をなし、圧縮方向に他端側から一端側に延びる前記第1の両端辺よりも長い第2の両端辺と、
幅方向で一対をなし、前記第1の両端辺と前記第2の両端辺との間を繋ぐ中間辺と
を含むことを特徴とするパッキン。
【請求項3】
請求項2に記載のパッキンにおいて、
前記パッキンの周方向断面は、
前記中間辺が圧縮方向に対して傾斜して形成されていることを特徴とするパッキン。
【請求項4】
請求項2に記載のパッキンにおいて、
前記パッキンの周方向断面は、
圧縮方向の他端側で前記凹み形状の幅方向両端と前記第2の両端辺との間をつなぐ一対のコーナー部分が曲線形状に形成されていることを特徴とするパッキン。
【請求項5】
請求項1から4のいずれかに記載のパッキンにおいて、
前記パッキンは、
周方向の所定位置で周方向断面に沿う方向に突出して形成され、前記合わせ目に対する周方向の位置関係を指示するための位置決め部
を有することを特徴とするパッキン。
【請求項6】
請求項1から4のいずれかに記載のパッキンにおいて、
材料のショアA硬さが40度を超える70度以下の範囲内に設定されていることを特徴とするパッキン。
【請求項7】
互いに組み合わされて一体となった状態で、環状をなす合わせ目が互いの間に形成される2つの半構造体と、
前記合わせ目に2つの前記半構造体により圧縮した状態で配置されることで前記合わせ目を密封し、周方向断面が圧縮方向でみた一端側の幅を他端側の幅より大きくして形成され、かつ、一端側及び他端側それぞれの幅内で圧縮方向に対向した凹み形状を有する環状のパッキンと、
2つの前記半構造体の一方の前記合わせ目に沿って環状に形成されることで前記パッキンを圧縮方向に受け入れ可能であり、かつ、周方向断面が前記パッキンの受け入れ方向でみた奥側の幅よりも逆側の幅を大きくして形成されることで前記パッキンの一端側及び他端側それぞれの幅に合わせた段付き形状をなす溝と、
2つの前記半構造体の他方の前記合わせ目に沿って環状に形成され、前記一方との組み合わせ状態で前記溝内に嵌まり込みつつ、前記溝との間に前記パッキンを挟み込んで圧縮する突条部と
を備えた密閉構造体。
【請求項8】
請求項7に記載の密閉構造体において、
前記パッキンの周方向断面は、
幅方向で一対をなし、圧縮方向に一端側から他端側に延びる第1の両端辺と、
幅方向で一対をなし、圧縮方向に他端側から一端側に延びる前記第1の両端辺よりも長い第2の両端辺と、
幅方向で一対をなし、前記第1の両端辺と前記第2の両端辺との間を繋ぐ中間辺と
を含み、
前記溝の周方向断面は、
前記パッキンの周方向断面の一端側の幅に対応した溝幅を有し、かつ、前記パッキンの受け入れ方向に前記第1の両端辺の長さに対応した深さを有した第1の溝空間と、
前記第1の溝空間に連なって前記パッキンの周方向断面の他端側の幅に対応した溝幅を有し、かつ、前記パッキンの受け入れ方向に前記第2の両端辺の長さに対応した深さを有した第2の溝空間と
を含むことを特徴とする密閉構造体。
【請求項9】
請求項8に記載の密閉構造体において、
前記パッキンの周方向断面の他端側で前記凹み形状の幅方向両端と前記第2の両端辺との間をつなぐ一対のコーナー部分、及び、前記溝の周方向断面の奥側の幅と逆側の幅との間をつなぐ段付き形状における一対のコーナー部分の少なくとも一方が曲線形状に形成されていることを特徴とする密閉構造体。
【請求項10】
請求項7に記載の密閉構造体において、
前記2つの半構造体は、
互いの間の前記合わせ目が立体的な環形状を形成しており、
前記溝は、
前記合わせ目の環形状に対応した立体的な環形状をなし、かつ、前記パッキンの受け入れ方向でみた底面が周方向の全域に亘ってエッジを含まない形状を有することを特徴とする密閉構造体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばケース部品間の合わせ目を密封するパッキン及び密閉構造体に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
この種のパッキン及び密閉構造体に関する先行技術として、例えば携帯端末の筐体として組み合わされる2つのケース部品間にシール部材を配置したものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
この先行技術は、シール部材となる環状のゴム製パッキンを全周に亘って断面X字状に形成することで、組み付け時にパッキンをねじれ難くするとともに、パッキンを収める溝の幅に余裕を持たせることで、2つのケース部品間でパッキンを圧縮する際にX字形状断面を構成する4つの突起部が幅方向に拡がりながら弾性変形することを可能としている。これにより、パッキンの圧縮率をある程度に高めたとしても、ケース部品間をシールする空間内でのパッキンの充填率が低減されるため、寸法のばらつきに起因した亀裂の発生を抑えられると考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-192665号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した先行技術は、単純な円形断面のOリングに比較して、パッキンのねじれ剛性を高めている点である程度有用ではあるものの、ケース部品との間を4つの突起部が周方向で線状にシールしているだけであり、密閉性の面では、Oリングのような平たくつぶれて面状にシールする構造に劣る。また、溝の幅に余裕を持たせて圧縮時にパッキンを幅方向に大きく弾性変形させる構造としている分、組み付け時にはパッキンの姿勢を溝内で安定させることが難しい。このため、溝内で予め意図した姿勢から変位したままパッキンを圧縮してしまうと、突起部が想定した通りに弾性変形せずに、十分な密閉性を得ることができなくなる。
このように、パッキンを用いた密閉構造には依然として改良の余地があり、より有用なものが望まれている。
【0006】
そこで本発明は、より有用なパッキン及び密閉構造体を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、以下の解決手段を提供する。なお、以下の説明における括弧書き等はあくまで例示であり、本発明はこれに限定されるものではない。また、呼称は適宜、他の同義のものに置き換えることができる。
【0008】
〔パッキン(パッキング、封止体、シール部材)〕
本発明は、パッキンを提供する。本発明のパッキンは、例えば2つの半構造体の合わせ目を密封(封止、シール)する環状体である。2つの半構造体は、互いに組み合わされて一体の構造体(例えば、何らかの機器の筐体)となるものであり、このような構造体としては樹脂成形品や金属加工品等が好適に用いられる。パッキンは2つの半構造体(ケース半体)に挟まれて圧縮した状態で合わせ目に配置される。これにより、パッキンが合わせ目を好適に密封する。
【0009】
本発明のパッキンは、周方向の断面形状に特徴を有するものであり、周方向断面は、圧縮方向でみた一端側の幅が他端側の幅より大きい。さらに周方向断面は、圧縮方向でみた一端側及び他端側それぞれの幅内で圧縮方向に対向した凹み形状を有している。
【0010】
なお、パッキンの圧縮方向は、基本的には環状体としての厚み方向であり、環状体としての径方向からみた場合にパッキンが平たい形状である場合は、その圧縮方向も全周に亘って略一様である。ただし、例えばパッキンが環状体としての径方向からみた場合に波打ったような形状である場合、つまり、パッキンが立体的な環状体形状を有する場合は、周方向の位置によって厚みを規定する方向が異なるように、圧縮方向も異なることになる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
保持機
2か月前
個人
免震留具
1か月前
個人
振り子式免震装置
2か月前
株式会社フジキン
配管
4か月前
個人
ネジの緩み防止装置
2か月前
藤井電工株式会社
フック
2か月前
個人
緩み防止ナット
3か月前
株式会社テイエルブイ
排気弁
3か月前
株式会社テイエルブイ
自動弁
2か月前
カヤバ株式会社
緩衝器
1日前
カヤバ株式会社
緩衝器
1日前
カヤバ株式会社
緩衝器
1か月前
株式会社フジキン
バルブ
3か月前
個人
配管用エルボカバー
3か月前
株式会社不二工機
電動弁
2か月前
株式会社キッツ
逆止め弁
3か月前
株式会社ナベル
直動機構
1か月前
横浜ゴム株式会社
管継手
4か月前
未来工業株式会社
固定体
1か月前
矢崎化工株式会社
連結具
1日前
株式会社不二工機
電磁弁
3か月前
株式会社不二工機
電動弁
4か月前
日動電工株式会社
保持具
2か月前
スズキ株式会社
防振装置
4か月前
株式会社三五
ドライブシャフト
4か月前
井関農機株式会社
作業車両
29日前
株式会社テイエルブイ
自動弁装置
3日前
株式会社PILLAR
継手
17日前
株式会社トヨックス
可撓管
1か月前
個人
クラッチシェル保護板
4か月前
鹿島建設株式会社
摩擦ダンパ
2か月前
株式会社ニフコ
ダンパー装置
24日前
因幡電機産業株式会社
取付具
1か月前
日本精工株式会社
転がり軸受
29日前
日本精工株式会社
密封型転がり軸受
2か月前
カヤバ株式会社
シリンダ装置
3か月前
続きを見る