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公開番号2024171933
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023089305
出願日2023-05-31
発明の名称接着照査器、判定装置および接着照査装置
出願人株式会社京三製作所
代理人個人,個人,個人
主分類B61L 5/10 20060101AFI20241205BHJP(鉄道)
要約【課題】調整作業がより簡易な接着照査器を実現するための技術を提供すること。
【解決手段】接着照査器100は、トングレールに接触する押し棒110と、押し棒の直線変位を計測するセンサ(第1エンコーダ130A、第2エンコーダ130B)と、判定値を記憶し、センサの計測値を判定値と比較して、基本レールに対するトングレールの接着/非接着を判定する照査部140と、を備える。照査部140は、基本レールと前記トングレールとの間に規定介在物を介在させた所定の設定実行状態におけるセンサの計測値に基づいて、判定値を更新記憶する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
トングレールに接触する押し棒と、
前記押し棒の直線変位を計測するセンサと、
判定値を記憶し、前記センサの計測値を前記判定値と比較して、基本レールに対する前記トングレールの接着/非接着を判定する照査部と、
を備え、
前記照査部は、前記基本レールと前記トングレールとの間に規定介在物を介在させた所定の設定実行状態における前記センサの計測値に基づいて、前記判定値を更新記憶させる判定値記憶制御部、を有する、
接着照査器。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記判定値記憶制御部は、前記センサの計測値が前記設定実行状態における所定の接着方向限界条件を満たしたときの値に基づいて前記判定値を更新記憶させる、
請求項1に記載の接着照査器。
【請求項3】
前記センサは、アブソリュート方式の直線型の第1エンコーダおよび第2エンコーダを有し、
前記第1エンコーダと前記第2エンコーダとは、計測方向が逆向きに設置され、
前記照査部は、前記第1エンコーダの検出値と前記第2エンコーダの検出値とに基づいて前記センサの計測値を決定する、
請求項1に記載の接着照査器。
【請求項4】
前記照査部は、前記第1エンコーダの検出値と前記第2エンコーダの検出値とに基づいて前記センサの計測誤りの発生を判定する、
請求項3に記載の接着照査器。
【請求項5】
前記照査部は、前記第1エンコーダの検出値が所定の接着方向限界条件を満たしたときの値と、前記第2エンコーダの検出値が所定の接着方向限界条件を満たしたときの値と、に基づいて接着/非接着を判定する、
請求項3に記載の接着照査器。
【請求項6】
一対のトングレールの一方に対して設置された請求項1から5の何れか一項に記載の接着照査器と、前記一対のトングレールの他方に対して設置された請求項1から5の何れか一項に記載の接着照査器と、のそれぞれから接着/非接着の判定結果を入力する入力部と、
前記一方のトングレールに対して設置された接着照査器の判定結果が接着で、且つ、前記他方のトングレールに対して設置された接着照査器の判定結果が非接着である場合には、前記一方のトングレールに係る通過を可能と判定し、前記一方のトングレールに対して設置された接着照査器の判定結果が非接着で、且つ、前記他方のトングレールに対して設置された接着照査器の判定結果が接着である場合には、前記他方のトングレールに係る通過を可能と判定する判定部と、
前記判定部の判定結果を外部出力する出力部と、
前記設定実行状態における前記接着照査器の前記判定値記憶制御部に所定の更新記憶指示信号を送信する送信部と、
を備える判定装置。
【請求項7】
一対のトングレールの一方に対して設置された請求項1から5の何れか一項に記載の接着照査器と、
前記一対のトングレールの他方に対して設置された請求項1から5の何れか一項に記載の接着照査器と、
判定装置と、
を具備し、
前記判定装置は、
前記接着照査器それぞれから接着/非接着の判定結果を入力する入力部と、
前記一方のトングレールに対して設置された接着照査器の判定結果が接着で、且つ、前記他方のトングレールに対して設置された接着照査器の判定結果が非接着である場合には、前記一方のトングレールに係る通過を可能と判定し、前記一方のトングレールに対して設置された接着照査器の判定結果が非接着で、且つ、前記他方のトングレールに対して設置された接着照査器の判定結果が接着である場合には、前記他方のトングレールに係る通過を可能と判定する判定部と、
前記判定部の判定結果を外部出力する出力部と、
前記設定実行状態における前記接着照査器の前記判定値記憶制御部に所定の更新記憶指示信号を送信する送信部と、
を備える、
接着照査装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄道の分岐器における基本レールとトングレールとの接着を照査する接着照査器等に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来の接着照査器は、特許文献1の図11に示すように機械式リレーが内蔵され、東海道新幹線開業時に開発されて以来、現在もその構造はほとんど変わっていない。従来の接着照査器は、特許文献1の図11に示すように基本レール底部に取り付け金具で取り付けられており、既存レールの側面に開けられた貫通孔から押し棒を出して可動レール側面に当てている。可動レールか分岐器が転換されると押し棒が動かされる。可動レールが基本レールに接着すると、押し棒の動きがリレーを動かして接点を動作させて、接着したことを連動装置に知らせるようになっている。そして、接着状態が悪いときや異物介在があると、リレーは動作不十分となり、それを連動装置に知らせることができる。
【0003】
分岐器の接着状態は変化するので定期的な調整は欠かせない。しかも、保守できるのは新幹線が運行を停止している時間である夜間の短い時間で行わなければならない。
接着調整では、基本レールと可動レール間に鉄片を介在させ、押し棒の調整ボルトの長さを変えながらリレーが正常に判定できるように調整しなければならないが、調整ボルトの位置が暗くてスパナが回しにくい。調整が微妙で正しく判定させるまでに何度も介在と調整を繰り返す。しかも、従来の接着照査器は、1分岐器に4台ついているので調整に時間がかかっていた。更に、分岐器の砕石の交換や突き固め時には接着照査器を取り外し、終わった後に取り付けなおして調整するので調整時間が短くなる場合もある。接着照査器に係るこれらの課題を解決するために考えられたのが特許文献2である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平10-129483号公報
特開2001-260882号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
新幹線列車が通過する分岐器全てには定位側・反位側2台ずつ、計4台の接着照査器が設備されている。接着照査器は、分岐器の基本レールの所定位置に取付金具を用いて接着照査器の筐体が取り付けられている。押し棒は、基本レール断面中央の貫通孔を通じて突出し、トングレール側面に接触できるようになっている。
【0006】
従来の接着照査器は、4mm以上で反位接点オン、4mmから2mmの間は接点がブラ、2mmで定位接点がオンするようになっているが、押し棒の動きを、トグル機構を介して接点が動作し、その動作点は、押し棒の位置の調整具合で接点動作が変わる。この押し棒位置は調整ボルトのネジで位置を変更できるが、狭い場所にあり、夜間は見えづらく、スパナが廻しにくいうえ、転換ごとに多少変化するとともにトグル機構の摩擦抵抗変化も加わり、安定するまで試行錯誤となって設定に時間がかかっていた。更に、1分岐器に4台の接着照査器がついているので間合いが限定される接着照査器の設定には保守作業員にかかる負担が大きかった。
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、調整作業がより簡易な接着照査器を実現するための技術を提供すること、である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するための第1の形態は、トングレールに接触する押し棒と、前記押し棒の直線変位を計測するセンサと、判定値を記憶し、前記センサの計測値を前記判定値と比較して、基本レールに対する前記トングレールの接着/非接着を判定する照査部と、を備え、前記照査部は、前記基本レールと前記トングレールとの間に規定介在物を介在させた所定の設定実行状態における前記センサの計測値に基づいて、前記判定値を更新記憶させる判定値記憶制御部、を有する、接着照査器である。
【0009】
第2の形態は、上記の接着照査器において、前記判定値記憶制御部は、前記センサの計測値が前記設定実行状態における所定の接着方向限界条件を満たしたときの値に基づいて前記判定値を更新記憶させる、接着照査器である。
【0010】
第3の形態は、上記の接着照査器において、前記センサは、アブソリュート方式の直線型の第1エンコーダおよび第2エンコーダを有し、前記第1エンコーダと前記第2エンコーダとは、計測方向が逆向きに設置され、前記照査部は、前記第1エンコーダの検出値と前記第2エンコーダの検出値とに基づいて前記センサの計測値を決定する、接着照査器である。
(【0011】以降は省略されています)

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