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公開番号2024115637
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-27
出願番号2023021369
出願日2023-02-15
発明の名称鉄道車両
出願人日本車輌製造株式会社
代理人個人
主分類B61D 17/08 20060101AFI20240820BHJP(鉄道)
要約【課題】側構体からの内装パネルへの振動を抑えた構造の鉄道車両を提供すること。
【解決手段】台枠11、屋根構体12、妻構体および側構体13によって構成される車両構体5の内部に、床板15や天井16そして内装パネル17によって車内6の空間が形成されたものであって、内装パネル17を側構体13に取り付けるための支持構造8が、内装パネル17を紐状部材23によって吊り下げる支持手段81と、内装パネル17を車体幅方向に防振部材33を介して支持する位置決め手段82と、を有する鉄道車両1。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
台枠、屋根構体、妻構体および側構体によって構成される車両構体の内部に、床板や天井そして内装パネルによって車内の空間が形成された鉄道車両において、
前記内装パネルを前記側構体に取り付けるための支持構造が、前記内装パネルを紐状部材によって吊り下げる支持手段と、前記内装パネルを車体幅方向に防振部材を介して支持する位置決め手段と、を有する鉄道車両。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
前記支持手段は、前記側構体の内側面と前記内装パネルの外側面とに支持用ブラケットが固定され、その支持用ブラケット同士が紐状部材によって連結されたものであり、前記位置決め手段は、前記側構体の内側面と前記内装パネルの外側面とに連結用ブラケットが固定され、その連結用ブラケット同士が前記防振部材によって上下方向に連結されたものである、請求項1に記載の鉄道車両。
【請求項3】
前記防振部材がゴム材で形成されたものである請求項1または請求項2に記載の鉄道車両。
【請求項4】
前記紐状部材がワイヤである請求項1または請求項2に記載の鉄道車両。
【請求項5】
前記支持構造は、前記位置決め手段が前記支持手段の上部位置と下部位置とに配置された請求項1または請求項2に記載の鉄道車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、側構体からの内装パネルへの振動を抑えるように、その内装パネルを支持する支持構造を備えた鉄道車両に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
鉄道車両100は、図5に示すように、台枠111、屋根構体112および側構体113によって構成される車両構体110の内部に、床板121や天井122そして、側面の内装パネル123によって車内120の空間が構成されている。その床板121や天井122そして内装パネル123は、台枠111、屋根構体112あるいは側構体113との間に支持部材131,132などによって連結され、車両構体110内に支持されるようにして組付けられている。こうした支持構造には、例えば下記特許文献1に記載するような吊り下げ式のものが存在する。
【0003】
同文献の支持構造は、例えば図5において破線で示すように、連結部材151の上下端部が側構体113と床板パネル121にそれぞれ結合されている。これにより、床板パネル121が側構体113に吊りさげられるようにして支持される。連結部材151は、ワイヤのほかロッド状部材などからなるものであり、座席の横に位置する窓を車体前後方向に挟むようにして複数個所に取り付けられている。なお、この従来例は、床板121が図5に示した支持部材131を伝う振動を遮断するため、床板121が吊り下げられて台枠111に対して揺動可能な構造となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-064374号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記従来の鉄道車両において、床板121や天井122、内装パネル123が一体になって構成されている場合、すなわち、車両の内装部分を構成する内板が一体となって連結部材151によって側構体113に吊り下げ支持されている場合、車体長手方向に連続する複数の内板同士の位置合わせも困難になると考えられる。具体的には、連結部材151は揺動可能であることから、内装パネルも揺動してしまう。これに対し前記従来の鉄道車両においては規制部材にて揺動範囲を規制しても良いとしているが、揺動の抑制ではないことから、内板同士の位置合わせが厳しくなることは避けられない。また、揺動が抑制されないという事は振動が伝搬することでもあるから、走行によって生じる側構体113からの振動が内装パネル123にまで伝達して騒音となって乗り心地を悪くしてしまう。
【0006】
一方、前記従来の鉄道車両において、床板121や天井122、内装パネル123が一体になって構成されていない場合、車両の内装部分を構成する内板である、床板121の水平方向の揺動を抑えるための規制部材(支持部材131)が取り付けられることから、内装パネル123は、側構体113にねじ等で剛に固定される必要がある。そのため、床構体111から床板121への振動伝達を遮断しても、側構体113から内装パネル123へ振動が伝達して騒音が発生してしまう。
【0007】
そこで、本発明は、かかる課題を解決すべく、側構体からの内装パネルへの振動を抑えた構造の鉄道車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る鉄道車両は、台枠、屋根構体、妻構体および側構体によって構成される車両構体の内部に、床板や天井そして内装パネルによって車内の空間が形成されたものであって、前記内装パネルを前記側構体に取り付けるための支持構造が、前記内装パネルを紐状部材によって吊り下げる支持手段と、前記内装パネルを車体幅方向に防振部材を介して支持する位置決め手段と、を有する。
【発明の効果】
【0009】
前記構成によれば、支持構造8が構成され、支持手段が内装パネルを紐状部材によって吊り下げ支持することにより、位置決め手段は、内装パネルをその重量を負担することなく正しい姿勢で取り付けるものとなるため、紐状部材および防振部材を伝達する側構体から内装パネルへの振動を効果的に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
鉄道車両の一実施形態について内装パネルの支持構造を簡易的に示した図である。
内装パネルに関する支持構造の構成を簡易的に示した図である。
支持構造を構成する位置決め手段を図2の上側(矢印A方向)から示した図である。
車内側から内装パネルを示した図である。
車両構体内部に車内空間が構成されている従来の鉄道車両を示した断面図である。
図2と対比させた構成の支持構造の参考図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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