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公開番号
2025020003
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-07
出願番号
2024101945
出願日
2024-06-25
発明の名称
保線用カート
出願人
保線機器整備株式会社
代理人
個人
主分類
B61D
15/12 20060101AFI20250131BHJP(鉄道)
要約
【課題】単純な構造で鉄道のレール上を走行する保線用カートを提供する。
【解決手段】前輪11b2および後輪11c2やシート11c3,11c3が設けられ、乗員を乗せてレール上を走行すると共に、ハンドルポスト装着部が2箇所設けられたカート本体と、一方のハンドルポスト装着部に着脱可能に装着され、電動モーター13によって中空ポスト部内のポスト回転伝達軸を介して駆動輪である前輪11b2を回転させるハンドルポスト部12と、他方のハンドルポスト装着部に着脱可能に装着され、エンジン13’によって中空ポスト部内のポスト回転伝達軸を介して駆動輪である前輪11b2を回転させるハンドルポスト部12’と、逸走防止ブレーキ機能および通常のブレーキ機能を有するブレーキ部17等を備え、電動モーター13とエンジン13’とを搭載して交互に使用して走行したり、電動モーター13とエンジン13’のいずれか一方のみを搭載して走行する。
【選択図】図20
特許請求の範囲
【請求項1】
回転伝達機構部を介し駆動輪を回転させてレール上を走行するカート本体と、
前記カート本体に設けられ、乗員が掴むハンドル部が設けられたハンドルポスト部とを有する保線用カートであって、
前記ハンドルポスト部には、さらに、
ポスト回転伝達軸を回転させる電動モーターまたはエンジンである駆動源と、
前記駆動源のオン/オフを制御することにより前記ポスト回転軸および回転伝達機構部を介し前記駆動輪の回転を制御して当該保線用カートの走行を制御する走行制御部とが設けられていることを特徴とする保線用カート。
続きを表示(約 2,000 文字)
【請求項2】
請求項1記載の保線用カートにおいて、
さらに、ブレーキペダルを操作しないブレーキペダル操作無し状態においても弾性体によってブレーキをかける逸走防止ブレーキ状態を維持するブレーキ部を備え、
前記走行制御部は、
前記駆動源をオフ状態からオン状態に切り替える際には、前記ブレーキ部を制御して前記逸走防止ブレーキ状態を先に解除し、その逸走防止ブレーキ状態解除後に前記駆動源をオン状態にするように構成されていることを特徴とする保線用カート。
【請求項3】
請求項2記載の保線用カートにおいて、
前記駆動源には、
当該駆動源をオンまたはオフさせる駆動源用スイッチと、
前記駆動源用スイッチを操作する駆動源用スイッチオン/オフ操作機構部とが設けられ、
前記走行制御部には、
前記ハンドルポスト部に設けられた走行制御ベース部と、
前記走行制御ベース部に回動可能に取り付けられ、乗員が操作する前記操作レバーが取り付けられたブレーキ・駆動源制御用カム板と、
前記走行制御ベース部に回動可能に設けられ、作用点側に連結された駆動源用スイッチオン/オフワイヤを介し前記駆動源用スイッチオン/オフ操作機構部を操作して前記駆動源の前記駆動源用スイッチをオンまたはオフさせる駆動源用スイッチオン/オフ用リンクと、
前記走行制御ベース部に回動可能に設けられ、作用点側に連結された逸走防止ブレーキワイヤを介して前記ブレーキ部による前記逸走防止ブレーキ状態を解除する逸走防止ブレーキ解除レバーに連結された逸走防止ブレーキ解除用リンクとを備え、
前記ブレーキ・駆動源制御用カム板は、
乗員が前記操作レバーを操作して前記走行制御ベース部に対し回動した場合、前記逸走防止ブレーキ解除用リンクおよび前記逸走防止ブレーキワイヤを介し前記ブレーキ部による逸走防止ブレーキ状態を先に解除した後、前記駆動源用スイッチオン/オフ用リンクおよび前記駆動源用スイッチオン/オフワイヤを介し前記駆動源用スイッチオン/オフ操作機構部を操作して前記駆動源用スイッチをオンするように構成されていることを特徴とする保線用カート。
【請求項4】
請求項3記載の保線用カートにおいて、
前記ブレーキ・駆動源制御用カム板には、乗員が前記操作レバーを操作して前記走行制御ベース部に対し回動して、前記駆動源用スイッチをオンさせた後、前記走行制御ベース部に当接して当該ブレーキ・駆動源制御用カム板の回動をストップさせる回動防止ストッパが設けられていることを特徴とする保線用カート。
【請求項5】
請求項1記載の保線用カートにおいて、
前記ハンドルポスト部の上端部には、前記駆動源のシャフトが下向きとなるように取り付けられていると共に、前記ハンドルポスト部は、中空で、かつ、前記シャフトに連結されるポスト回転伝達軸が設けられ、前記ポスト回転伝達軸および前記回転伝達機構部を介して前記駆動輪を回転させることを特徴とする保線用カート。
【請求項6】
請求項1記載の電動カートにおいて、
前記カート本体には、前記回転伝達機構部を介して回転する駆動輪軸に前記駆動輪が設けられ、前記駆動輪軸にはハンドルポスト装着部が設けられており、
前記ハンドルポスト部の下端部にはハンドルポスト連結部が設けられ、当該ハンドルポスト連結部が前記ハンドルポスト装着部に対し着脱可能に取り付けられ、前記ハンドルポスト部の前記ポスト回転伝達軸が前記回転伝達機構部および前記駆動輪軸を介して前記駆動輪を回転させることを特徴とする電動カート。
【請求項7】
請求項6記載の電動カートにおいて、
前記駆動輪には、前記ハンドルポスト装着部が2箇所設けられており、その2箇所の前記ハンドルポスト装着部にそれぞれ前記ハンドルポスト部のハンドルポスト連結部が着脱可能に連結されることを特徴とする保線用カート。
【請求項8】
請求項1記載の保線用カートにおいて、
前記駆動源は、電動モーター本体に装着した充電式バッテリからの電流供給によってシャフトを回転させるバッテリ式電動モーターであることを特徴とする保線用カート。
【請求項9】
請求項8に記載の保線用カートにおいて、
前記バッテリ式電動モーターは、撹拌機用のバッテリ式電動モーターであり、電源をオフにした場合でも慣性によって前記シャフトが回転するように構成されていることを特徴とする保線用カート。
【請求項10】
請求項1~請求項9のいずれか一の請求項に記載の電動カートにおいて、
前記駆動源によって回転する前記駆動輪には、前進方向への回転のみ許可するワンウエイクラッチ式のフリーホイールが設けられていることを特徴とする保線用カート。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄道のレール上を走行する保線用カートに関する。
続きを表示(約 5,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より鉄道のレールの保線作業を行うため、自転車のようにペダルを漕いで鉄道のレール上を走行する人力式の保線作業用カート(例えば、特許文献1参照。)が採用されており、近年は、保線作業員の負担を軽減するためにバッテリを搭載し、そのバッテリからの電流によってモーターを駆動して鉄道のレール上を走行する電動式の保線作業用カート(例えば、特許文献2,3参照。)の採用が増加している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006ー224797号公報
実用新案登録第3235539号公報
特開2012―062001号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述の特許文献1の保線作業用カートでは、自転車のようにペダルを漕いで鉄道のレール上を走行するため、作業者の負担が大きいという問題点があった。
【0005】
また、上述の特許文献2,3の保線作業用カートでは、バッテリと、モーターとを別々に設けているため、バッテリからの電流をモーターへ供給する配線等が必要であり、構造が複雑で故障し易い等の問題があった。
【0006】
また、バッテリからの給電でモーターによって走行する保線用カートの場合、バッテリの充電に時間がかかると共に、バッテリの容量によってはガソリン等を燃料とするエンジンで走行する保線用カートに比較して走行距離が短い傾向にあり、円滑な保線作業に支障を与えるおそれもある。
【0007】
そこで、本発明はこのような問題点に着目してなされたもので、第1には単純な構造で鉄道のレール上を走行することができ、第2には走行距離も制限されず、円滑な保線作業に支障を与えることがなく、作業性を向上させることができる保線用カートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するため、本発明に係る保線用カートは、回転伝達機構部を介し駆動輪を回転させてレール上を走行するカート本体と、前記カート本体に設けられ、乗員が掴むハンドル部が設けられたハンドルポスト部とを有する保線用カートであって、前記ハンドルポスト部には、さらに、ポスト回転伝達軸を回転させる電動モーターまたはエンジンである駆動源と、前記駆動源のオン/オフを制御することにより前記ポスト回転軸および回転伝達機構部を介し前記駆動輪の回転を制御して当該保線用カートの走行を制御する走行制御部とが設けられていることを特徴とする。
また、本発明に係る保線用カートでは、さらに、ブレーキペダルを操作しないブレーキペダル操作無し状態においても弾性体によってブレーキをかける逸走防止ブレーキ状態を維持するブレーキ部を備え、前記走行制御部は、前記駆動源をオフ状態からオン状態に切り替える際には、前記ブレーキ部を制御して前記逸走防止ブレーキ状態を先に解除し、その逸走防止ブレーキ状態解除後に前記駆動源をオン状態にするように構成されていることを特徴とする。
また、本発明に係る保線用カートでは、前記駆動源には、当該駆動源をオンまたはオフさせる駆動源用スイッチと、前記駆動源用スイッチを操作する駆動源用スイッチオン/オフ操作機構部とが設けられ、前記走行制御部には、前記ハンドルポスト部に設けられた走行制御ベース部と、前記走行制御ベース部に回動可能に取り付けられ、乗員が操作する前記操作レバーが取り付けられたブレーキ・駆動源制御用カム板と、前記走行制御ベース部に回動可能に設けられ、作用点側に連結された駆動源用スイッチオン/オフワイヤを介し前記駆動源用スイッチオン/オフ操作機構部を操作して前記駆動源の前記駆動源用スイッチをオンまたはオフさせる駆動源用スイッチオン/オフ用リンクと、前記走行制御ベース部に回動可能に設けられ、作用点側に連結された逸走防止ブレーキワイヤを介して前記ブレーキ部による前記逸走防止ブレーキ状態を解除する逸走防止ブレーキ解除レバーに連結された逸走防止ブレーキ解除用リンクとを備え、前記ブレーキ・駆動源制御用カム板は、乗員が前記操作レバーを操作して前記走行制御ベース部に対し回動した場合、前記逸走防止ブレーキ解除用リンクおよび前記逸走防止ブレーキワイヤを介し前記ブレーキ部による逸走防止ブレーキ状態を先に解除した後、前記駆動源用スイッチオン/オフ用リンクおよび前記駆動源用スイッチオン/オフワイヤを介し前記駆動源用スイッチオン/オフ操作機構部を操作して前記駆動源用スイッチをオンするように構成されていることも特徴とする。
また、本発明に係る保線用カートでは、前記ブレーキ・駆動源制御用カム板には、乗員が前記操作レバーを操作して前記走行制御ベース部に対し回動して、前記駆動源用スイッチをオンさせた後、前記走行制御ベース部に当接して当該ブレーキ・駆動源制御用カム板の回動をストップさせる回動防止ストッパが設けられていることも特徴とする。
また、本発明に係る保線用カートでは、前記ハンドルポスト部の上端部には、前記駆動源のシャフトが下向きとなるように取り付けられていると共に、前記ハンドルポスト部は、中空で、かつ、前記シャフトに連結されるポスト回転伝達軸が設けられ、前記ポスト回転伝達軸および前記回転伝達機構部を介して前記駆動輪を回転させることも特徴とする。
また、本発明に係る保線用カートでは、前記カート本体には、前記回転伝達機構部を介して回転する駆動輪軸に前記駆動輪が設けられ、前記駆動輪軸にはハンドルポスト装着部が設けられており、前記ハンドルポスト部の下端部にはハンドルポスト連結部が設けられ、当該ハンドルポスト連結部が前記ハンドルポスト装着部に対し着脱可能に取り付けられ、前記ハンドルポスト部の前記ポスト回転伝達軸が前記回転伝達機構部および前記駆動輪軸を介して前記駆動輪を回転させることも特徴とする。
また、本発明に係る保線用カートでは、前記駆動輪には、前記ハンドルポスト装着部が2箇所設けられており、その2箇所の前記ハンドルポスト装着部にそれぞれ前記ハンドルポスト部のハンドルポスト連結部が着脱可能に連結されることも特徴とする。
また、本発明に係る保線用カートでは、前記駆動源は、電動モーター本体に装着した充電式バッテリからの電流供給によってシャフトを回転させるバッテリ式電動モーターであることも特徴とする。
また、本発明に係る保線用カートでは、前記バッテリ式電動モーターは、撹拌機用のバッテリ式電動モーターであり、電源をオフにした場合でも慣性によって前記シャフトが回転するように構成されていることも特徴とする。
また、本発明に係る保線用カートでは、前記駆動源によって回転する前記駆動輪には、前進方向への回転のみ許可するワンウエイクラッチ式のフリーホイールが設けられていることも特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る保線用カートでは、乗員が乗るカート本体に乗員が掴むハンドル部を有するハンドルポスト部が設けられており、そのハンドルポスト部には、さらに、ポスト回転伝達軸を回転させる電動モーターまたはエンジンである駆動源と、駆動源のオン/オフを制御することによりポスト回転軸および回転伝達機構部を介し駆動輪の回転を制御して当該保線用カートの走行を制御する走行制御部とを設けている。
そのため、単純な構造で鉄道のレール上を走行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明に係る実施形態1の保線用カートに運転手が乗っている状態を示す側面図である。
本発明に係る実施形態1の保線用カートの平面図である。
本発明に係る実施形態1の保線用カートの正面図である。
図3におけるA部分の拡大図である。
本発明に係る実施形態1の保線用カートのカート本体から電動モーターとエンジンをそれぞれ装着した2つのハンドルポスト部を取り外した状態を示す側面図である。
本発明に係る実施形態1の保線用カートのカート本体から電動モーターとエンジンをそれぞれ装着した2つのハンドルポスト部を取り外した状態を示す平面図である。
本発明に係る実施形態1の保線用カートのカート本体から電動モーターとエンジンをそれぞれ装着した2つのハンドルポスト部を取り外した状態を示す正面図である。
本発明に係る実施形態1の保線用カートを構成するハンドルポスト部の側面図であって走行制御部や逸走防止ブレーキワイヤ等を省略した状態を示す側面図である。
図8に示す状態のハンドルポスト部の正面図である。
図8に示す状態のハンドルポスト部の平面図である。
本発明に係る実施形態1の保線用カートを構成するハンドルポスト部の側面図であって走行制御部や逸走防止ブレーキワイヤ等を図示した状態を示す側面図である。
本発明に係る実施形態1の保線用カートにおいて操作レバーが操作されず、停止状態にある場合の走行制御部および駆動源用スイッチオン/オフ操作機構部等の状態を示す要部拡大側面図である。
本発明に係る実施形態1の保線用カートにおいて操作レバーが操作されず、停止状態にある場合のブレーキ部の状態を示す要部拡大平面図である。
本発明に係る実施形態1の保線用カートにおいて操作レバーが操作され、ブレーキ部が解除された場合の走行制御部および駆動源用スイッチオン/オフ操作機構部の状態を示す要部拡大側面図である。
本発明に係る実施形態1の保線用カートにおいて操作レバーが操作され、ブレーキ部が解除された逸走防止ブレーキ解除状態にある場合のブレーキ部の状態を示す要部拡大平面図である。
本発明に係る実施形態1の保線用カートにおいて操作レバーがさらに操作され、ブレーキ部が解除された後、バッテリ式電動モーターの駆動源用スイッチがオフからオンに切り替わって保線用カートが走行している場合の走行制御部および駆動源用スイッチオン/オフ操作機構部の状態を示す要部拡大側面図である。
本発明に係る実施形態1の保線用カートにおいて操作レバーがさらに操作され、ブレーキ部が解除された後、バッテリ式電動モーターの駆動源用スイッチがオフからオンに切り替わって保線用カートが走行している場合のブレーキ部の状態を示す要部拡大平面図である。
本発明に係る実施形態1の保線用カートの逸走防止ブレーキが解除されて走行している際にフットブレーキ部が踏まれて通常ブレーキが作動した場合のブレーキ部の状態を示す要部拡大平面図である。
本発明に係る実施形態2の保線用カートの正面図である。
本発明に係る実施形態2の保線用カートの平面図である。
本発明に係る実施形態2の保線用カートの右側図である。
本発明に係る実施形態2の保線用カートにおいて使用する駆動源としてエンジンを搭載したハンドルポスト側面図である。
本発明に係る実施形態2の保線用カートにおいて使用する駆動源としてエンジンを搭載したハンドルポスト部の正面図である。
本発明に係る実施形態2の保線用カートのカート本体から電動モーターとエンジンをそれぞれ装着した2つのハンドルポスト部を取り外した状態を示す正面図である。
本発明に係る実施形態2の保線用カートのカート本体から電動モーターとエンジンをそれぞれ装着した2つのハンドルポスト部を取り外した状態を示す平面図である。
本発明に係る実施形態2の保線用カートにおいて駆動源としてエンジンを搭載したハンドルポスト部側の逸走防止ブレーキワイヤ方向変換リンクを乗員が踏んで逸走防止ブレーキ状態を解除した状態を示す右側面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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