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公開番号2025112093
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-31
出願番号2024006180
出願日2024-01-18
発明の名称運行管理システム
出願人株式会社京三製作所
代理人個人,個人,個人
主分類B61L 27/60 20220101AFI20250724BHJP(鉄道)
要約【課題】制御対象の線区全体のうち、任意の一部区間に関する運行管理シミュレーションを可能とする運行管理システムの技術を提供すること。
【解決手段】運行管理システム1は、平常時において、第1ネットワークN1を介して駅装置53それぞれと通信を行って所定区間の列車の運行を集中管理する第1制御操作論理部10と、第1ネットワークを介して駅装置それぞれと通信を行って待機モードで動作する第2制御操作論理部20と、クラウド接続通信によって第2ネットワークを介して第2制御操作論理部20に通信可能な訓練用操作端末40とを具備する。第2制御操作論理部20は、所定区間のうちの所与の訓練区間に係る駅装置53の処理、及び、当該訓練区間における列車の運行の集中管理をシミュレーションする訓練支援モードを発動可能である。訓練用操作端末40は、訓練支援モードにおいて、訓練区間におけるダイヤの指示操作が可能である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
平常時において、第1ネットワークを介して駅装置それぞれと通信を行って所定区間の列車の運行を集中管理する第1制御操作論理部と、
前記平常時において、所定のクラウド接続通信によって通信可能なネットワークである第2ネットワークを介して前記駅装置それぞれと通信を行って待機モードで動作する第2制御操作論理部と、
を具備し、
前記第1制御操作論理部は、前記第2ネットワークに接続されており、
前記第2制御操作論理部は、前記所定区間のうちの所与の訓練区間に係る駅装置の処理、及び、当該訓練区間における列車の運行の集中管理をシミュレーションする訓練支援制御手段を備え、前記訓練支援制御手段による前記シミュレーションを開始する訓練支援モードを発動可能であり、
前記訓練支援モードにおいて前記訓練区間におけるダイヤの指示操作が可能である訓練用操作端末を、前記クラウド接続通信によって前記第2ネットワークを介して前記第2制御操作論理部に通信可能に具備する、
運行管理システム。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記訓練支援制御手段は、前記第1制御操作論理部の異常の発生、前記訓練区間における列車運行の障害の発生、および前記第1ネットワークの通信異常の発生の何れかと、発生タイミングと、を含む訓練シナリオを記憶し、当該訓練シナリオに従った前記シミュレーションを実行する、
請求項1に記載の運行管理システム。
【請求項3】
前記訓練支援制御手段は、前記訓練用操作端末から前記訓練区間の指定を受け付け、当該受け付けた訓練区間における前記シミュレーションを実行する、
請求項1に記載の運行管理システム。
【請求項4】
前記第2制御操作論理部は、前記訓練支援制御手段に、所与の訓練開始タイミングの直前までの前記待機モードに係る待機制御データを用いて前記シミュレーションを開始させることで、前記訓練支援モードを発動する、
請求項1~3の何れか一項に記載の運行管理システム。
【請求項5】
前記第2制御操作論理部は、
前記待機モードと並行して又は前記待機モードを停止させて、前記訓練支援モードを発動可能であり、
前記訓練支援モードの発動中に、前記第2ネットワークを介した第1制御操作論理部と通信を行って、前記第1制御操作論理部による前記集中管理が不可能であることを判定する判定手段と、
前記判定手段により不可能と判定された場合に当該訓練支援モードを終了する手段と、
を有する、
請求項1~3の何れか一項に記載の運行管理システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、運行管理システムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
鉄道では、計画ダイヤに従った列車の運行が困難となったダイヤ乱れ時には、速やかな復旧を図るために、列車の運休や順序変更、折り返し運転、到着時刻や番線の変更等の運転整理が行われる。運転整理は指令員の知見等に基づいて行われているが、迅速且つ適切な運転整理の実施には、様々な状況に対する経験を積む必要があるとともに、運行管理システムの操作を習熟する必要がある。運転整理を行う指令員の訓練として、運行管理システムの動作をシミュレーション(模擬)する運行管理シミュレータを用いた訓練があるが、訓練用の装置を構築することはコストがかかる。
【0003】
ところで、運行管理システムは、高信頼性の確保のために制御操作論理部を二重系に構成することが一般的である。そこで、平常時には使用していない待機系を指令員の訓練に用いることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-41321号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、集中管理方式の運行管理システムでは、線区全体を1つの制御対象として扱っている。そのため、特許文献1の技術を適用する場合、待機系による運行管理シミュレーションは線区全体に関するシミュレーションとなる。線区全体ではなく任意の一部区間の運行管理シミュレーションを行うことは困難であった。また、待機系を用いた指令員の訓練は、待機系に対応して設けられている表示卓や指令卓を用いて行うから、指令員の訓練の実施場所が待機系の設置場所に制限されることになる。
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、制御対象の線区全体のうち、任意の一部区間に関する運行管理シミュレーションを可能とする運行管理システムの技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための第1の発明は、
平常時において、第1ネットワークを介して駅装置それぞれと通信を行って所定区間の列車の運行を集中管理する第1制御操作論理部と、
前記平常時において、所定のクラウド接続通信によって通信可能なネットワークである第2ネットワークを介して前記駅装置それぞれと通信を行って待機モードで動作する第2制御操作論理部と、
を具備し、
前記第1制御操作論理部は、前記第2ネットワークに接続されており、
前記第2制御操作論理部は、前記所定区間のうちの所与の訓練区間に係る駅装置の処理、及び、当該訓練区間における列車の運行の集中管理をシミュレーションする訓練支援制御手段(例えば、図3の訓練支援制御部22)を備え、前記訓練支援制御手段による前記シミュレーションを開始する訓練支援モードを発動可能であり、
前記訓練支援モードにおいて前記訓練区間におけるダイヤの指示操作が可能である訓練用操作端末を、前記クラウド接続通信によって前記第2ネットワークを介して前記第2制御操作論理部に通信可能に具備する、
運行管理システムである。
【0008】
第1の発明によれば、制御対象の線区全体に関する運行管理シミュレーションが可能であるとともに、任意の一部区間に関する運行管理シミュレーションも可能な運行管理システムを実現することができる。つまり、運行管理システムは、平常時において、制御対象の線区全体である所定区間の列車の運行を集中管理する第1制御操作論理部と、待機モードで動作する第2制御操作論理部との待機二重系に構成されている。そして、第2制御操作論理部は、所定区間のうちの所与の訓練区間に係る駅装置の処理、及び、当該訓練区間における列車の運行の集中管理をシミュレーションする訓練支援モードを発動可能である。
【0009】
これにより、平常時において、待機モードで動作中の第2制御操作論理部に訓練支援モードを発動させて訓練区間における運行管理をシミュレーションさせ、指令員が訓練用操作端末を用いて訓練区間におけるダイヤの指示操作を行うといった、所定区間のうちの一部区間における運転整理の訓練を行うことができる。また、訓練に用いる訓練用操作端末は、クラウド接続通信によって第2制御操作論理部に通信可能でありその設置場所は任意であるので、任意の場所での訓練が可能となる。
【0010】
第2の発明は、上述の発明において、
前記訓練支援制御手段は、前記第1制御操作論理部の異常の発生、前記訓練区間における列車運行の障害の発生、および前記第1ネットワークの通信異常の発生の何れかと、発生タイミングと、を含む訓練シナリオを記憶し、当該訓練シナリオに従った前記シミュレーションを実行する、
運行管理システムである。
(【0011】以降は省略されています)

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