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公開番号2024113799
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-23
出願番号2023018991
出願日2023-02-10
発明の名称鉄道車両
出願人日本車輌製造株式会社
代理人個人
主分類B61D 33/00 20060101AFI20240816BHJP(鉄道)
要約【課題】回転シートを備えた鉄道車両を提供すること。
【解決手段】支持台20に対して回転中心を縦軸にして組付けられた一人分の座席を構成する回転シート5によって車内に複数の座席が設けられ、回転シート5が、隣に配置された同じ回転シート5や車体側壁8と干渉することなく少なくとも90度の回転が可能な形状で形成された鉄道車両であり、例えば回転シート5は、回転によって座部11の最も外側を移動する位置の座部回転外径線が隣り合う回転シート5の座部回転外径線と干渉しない形状で形成され、背部12の最も外側を移動する位置のシート回転外径線が車体側壁80と干渉しない形状で形成されたものである。
【選択図】図3

特許請求の範囲【請求項1】
支持台に対して回転中心を縦軸にして組付けられた一人分の座席を構成する回転シートによって車内に複数の座席が設けられ、
前記回転シートが、隣に配置された同じ回転シートや車体側壁と干渉することなく少なくとも90度の回転が可能な形状で形成された鉄道車両。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
前記回転シートは、隣に配置された同じ回転シートや車体側壁と干渉することなく少なくとも180度の回転が可能な形状で形成された請求項1に記載の鉄道車両。
【請求項3】
前記回転シートは、回転によって座部の最も外側を移動する位置の座部回転外径線が隣り合う前記回転シートの座部回転外径線と干渉しない形状で形成され、背部の最も外側を移動する位置のシート回転外径線が車体側壁と干渉しない形状で形成された請求項1または請求項2に記載の鉄道車両。
【請求項4】
前記回転シートは、回転が可能な範囲内において複数の回転角度で位置決めが可能なロック機構を備えた請求項1または請求項2に記載の鉄道車両。
【請求項5】
前記回転シートは、車体側壁から突き出した支持台に組付けられた請求項1または請求項2に記載の鉄道車両。
【請求項6】
前記支持台には、スイングアームによって複数の前記回転シートを支持する旋回支持台があり、当該旋回支持台は、車体側壁から突き出た位置に固定された旋回支持部に前記スイングアームの一端が接合され、前記旋回支持部の台座部分と前記スイングアームに形成された旋回台座とに、それぞれ前記回転シートが組付けられた請求項1または請求項2に記載の鉄道車両。
【請求項7】
前記支持台には、2個の前記回転シートを支持する前記旋回支持台と、車体側壁から突き出た位置に固定された固定台座に1個の前記回転シートを支持する固定支持台とがあり、前記旋回支持台及び前記固定支持台にそれぞれ組み付けられた複数の回転シートによって、ロングシート状態とクロスシート状態とに転換可能な車内の座席を構成する請求項6に記載の鉄道車両。
【請求項8】
前記スイングアームは、旋回が可能な範囲内において任意の角度で位置決めが可能なロック機構を備えた請求項6に記載の鉄道車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、回転シートを備えた鉄道車両に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
鉄道車両の座席は、座った乗客が車体幅方向(枕木方向)を正面とするロングシートと、車体前後方向(レール方向)を正面とするクロスシートとがある。例えば、ロングシートは七人掛けであることが多く、クロスシートは概ね一人掛けから三人掛けである。クロスシートを採用する鉄道車両の場合、進行方向によっては乗客が後ろ向きになってしまうことがあり、前を向いて座ることができるように、座席が回転するよう構成されたものなどがある。ロングシートとクロスシートは、通勤列車や観光列車などそれぞれの目的に応じて採用されている。しかし、必ずしも明確な路線設定ができるような場合ばかりではないため、車内にロングシートとクロスシートの両タイプが存在する車両のほか、両タイプの座席配置が転換可能な構造の鉄道車両も存在する。
【0003】
下記特許文献1には、座席配置を転換可能にする従来技術が開示されている。具体的には、一人席および二人席のシートがそれぞれ支持台に複数のコロを介して支持されるとともに、その支持台に形成された案内溝に貫通した軸を介して案内され、回転によってロングシートとクロスシートとの転換が可能になっている。また、下記特許文献2は、座席の座部を2段階に分けて回転させることができる回転シートが開示されている。すなわち、クロスシートの二人席であり、その全体が前後に向きを変えられるような回転構造を有するほか、二人分のシートを支持する台枠に対して、一人分のシートが任意の角度だけ回転して細かく向きを変えられる構造を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平10-16773号公報
特開2018-103901号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、前記特許文献1のシート構造は、ロングシートからクロスシートへと転換させた場合に、乗客は進行方向に対して前向きに座る場合と、後向きに座ることになってしまう場合とがある。従って、当該鉄道車両は、時間帯による乗客数の変化に適応することができるものの、クロスシート状態では長時間の乗車中つねに後ろ向きではかえって乗車気分を損なうことになってしまう。乗客による鉄道の利用価値は、目的地へ移動することだけではなく、乗車すること自体にもあるため、乗車環境を向上させることは極めて重要な課題である。また、特許文献1の図7の構造であればクロスシートの向きを乗客が任意に変えられるが、その場合はシート構造が大型化するとともに複雑化するため、特に鉄道車両の車内という作業可能な空間も使用可能な機器も限定される状況では、設置する際やメンテナンスの際に作業者への負担が増大する。
【0006】
次に、前記特許文献1の乗車環境の点で、前記特許文献2では、乗客一人ずつのシートを任意の角度だけ回転にすることで、より良い乗車環境を作り出すことを提案している。しかし、同文献の鉄道車両は、隣り合うシートとの僅かな隙間の範囲内でしか、座った乗客の向きを変えることができない。これは、シートが従来型の大きなものであるため、例えば隣同士では同じ方向にしか角度を変えられず、一人席用のシートであっても車体側壁によって回転角度が制限されてしまう。
【0007】
そこで、本発明は、かかる課題を解決すべく、回転シートを備えた鉄道車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る鉄道車両は、支持台に対して回転中心を縦軸にして組付けられた一人分の座席を構成する回転シートによって車内に複数の座席が設けられ、前記回転シートが、隣に配置された同じ回転シートや車体側壁と干渉することなく少なくとも90度の回転が可能な形状で形成されたものである。
【発明の効果】
【0009】
前記構成によれば、回転シートの座席に座った乗客は従来に比べて大きな角度で向きを変えることができ、窓からの景色が見やすくなり、隣の人との会話がしやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
鉄道車両の座席配置を示したロングシートの平面図である。
鉄道車両の座席配置を示したクロスシートの平面図である。
二人席を簡易的に示したクロスシートを構成する場合の正面図である。
一人席を簡易的に示したクロスシートを構成する場合の正面図である。
特急列車を例にした鉄道車両の一部の座席配置を示した平面図である。
特急列車を例にした鉄道車両の一部の座席配置を示した平面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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