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公開番号2024027579
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-01
出願番号2022130475
出願日2022-08-18
発明の名称上屋
出願人公益財団法人鉄道総合技術研究所
代理人個人
主分類B61B 1/00 20060101AFI20240222BHJP(鉄道)
要約【課題】プラットホーム上に設けられた上屋において、屋根の風荷重を容易に低減することができる上屋を提供する。
【解決手段】上屋10は、プラットホーム12の長さ方向で対向配置された側面部13及び第2側面部と、側面部13の軌道11側と反対側の縁部13aと、第2側面部の軌道11側と反対側の縁部と、の間に配置された背面部15と、側面部13、第2側面部及び背面部15で囲まれた空間を覆う屋根16と、を有する。屋根16の上面16aは、上面16aのうち軌道11側の縁部16bの高さが、上面16aのうち軌道11側と反対側の縁部16cの高さよりも低くなるように、水平面に対して傾斜している。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
軌道に沿って延在するプラットホーム上に設けられた上屋において、
前記プラットホームの長さ方向で対向配置された第1側面部及び第2側面部と、
前記第1側面部のうち前記プラットホームの幅方向における前記軌道側と反対側の第1縁部と、前記第2側面部のうち前記幅方向における前記軌道側と反対側の第2縁部と、の間に配置された背面部と、
前記第1側面部、前記第2側面部及び前記背面部に囲まれた空間を覆う屋根と、
を有し、
前記屋根の第1上面は、前記第1上面のうち前記幅方向における前記軌道側の第3縁部の第1高さが、前記第1上面のうち前記幅方向における前記軌道側と反対側の第4縁部の第2高さよりも低くなるように、水平面に対して傾斜している、上屋。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
請求項1に記載の上屋において、
前記第1上面が前記水平面に対して傾斜している傾斜角度をβとし、前記第1高さが前記第2高さよりも低くなるときの前記傾斜角度の符号を負としたとき、前記傾斜角度は、下記数式(1)を満たす、上屋。
-0.5≦tanβ≦-0.25・・・(1)
【請求項3】
請求項1に記載の上屋において、
前記第1上面が前記水平面に対して傾斜している傾斜角度をβとし、前記第1高さが前記第2高さよりも低くなるときの前記傾斜角度の符号を負としたとき、前記傾斜角度は、下記数式(2)を満たす、上屋。
-0.4≦tanβ≦-0.3・・・(2)
【請求項4】
請求項1に記載の上屋において、
前記背面部は、前記長さ方向にそれぞれ延在し、且つ、上下方向に間隔を空けて配列された複数の第1板部材を含み、
前記複数の第1板部材の各々は、前記第1板部材のうち前記幅方向における前記軌道側の第5縁部の第3高さが、前記第1板部材のうち前記幅方向における前記軌道側と反対側の第6縁部の第4高さよりも高くなるように、前記水平面に対して傾斜している、上屋。
【請求項5】
請求項4に記載の上屋において、
前記複数の第1板部材のうち前記上下方向で隣り合う2つの第1板部材を下から上に向かって順に第2板部材、第3板部材としたとき、前記第2板部材の第2上面のうち前記幅方向における前記軌道側の第7縁部の第5高さは、前記第3板部材の第1下面のうち前記幅方向における前記軌道側と反対側の第8縁部の第6高さ以上である、上屋。
【請求項6】
請求項1に記載の上屋において、
前記第1側面部は、前記幅方向にそれぞれ延在し、且つ、上下方向に間隔を空けて配列された複数の第4板部材を含み、
前記複数の第4板部材の各々は、前記第4板部材のうち前記長さ方向における前記第2側面部側の第9縁部の第7高さが、前記第4板部材のうち前記長さ方向における前記第2側面部側と反対側の第10縁部の第8高さよりも高くなるように、前記水平面に対して傾斜している、上屋。
【請求項7】
請求項6に記載の上屋において、
前記複数の第4板部材のうち前記上下方向で隣り合う2つの第4板部材を下から上に向かって順に第5板部材、第6板部材としたとき、前記第5板部材の第3上面のうち前記長さ方向における前記第2側面部側の第11縁部の第9高さは、前記第6板部材の第2下面のうち前記長さ方向における前記第2側面部側と反対側の第12縁部の第10高さ以上である、上屋。
【請求項8】
請求項1に記載の上屋において、
前記背面部は、前記幅方向と交差する第1面と、前記第1面の反対面である第2面と、を有する第7板部材を含み、
前記第7板部材と前記屋根との間が開口されている、上屋。
【請求項9】
請求項1に記載の上屋において、
前記屋根が前記幅方向において前記軌道側から前記屋根に向かう風を受け、受けた前記風による気流が前記第3縁部の上方を流れ、前記第3縁部の上方を流れた前記気流が前記第1上面に吹き付けられるとき、
前記屋根は、前記第1高さが前記第2高さよりも低くなるように前記第1上面が前記水平面に対して傾斜していることにより、前記第1上面が前記水平面に対して傾斜していない場合及び前記第1高さが前記第2高さよりも高くなるように前記第1上面が前記水平面に対して傾斜している場合に比べ、前記第1上面のうち前記気流が吹き付けられる第1領域を前記第3縁部に近づける、上屋。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、プラットホーム上に設けられる上屋に関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年、プラットホーム上で利用される独立上屋(上屋)は、利用客数の少ない駅で、機能の縮小及び小型化が進められている。小型化されたプラットホーム上の独立上屋は、防雨性や駅周辺からのプライバシーの観点から、軌道側以外の3面に壁を設ける場合が多い。このような独立上屋は、一般建築物及び従来のプラットホーム上の独立上屋と形態が異なる。形態の相違は独立上屋に作用する風荷重に影響を与える。
【0003】
特開2007-186867号公報(特許文献1)には、上屋構造において、上屋に設けたシートを通常時に側壁シートとするとともに、強風時に屋根面に引き上げることで側壁部分の風荷重の軽減を可能とする技術が開示されている。
【0004】
特開2008-25140号公報(特許文献2)には、全体を覆う屋根板に開閉部を部分的に配設したカーポート等の屋根に於いて、開閉部が、固定屋根部と可動屋根部からなり、固定屋根部は、屋根板に開口部を設け、この開口部の周辺部が母屋等に固定されており、可動屋根部を固定屋根部に開閉自在に枢着し、可動屋根部の開き角度を一定角度以下に規制する技術が開示されている。
【0005】
特開平6-240898号公報(特許文献3)には、カーポートまたはサイクルポートにおいて、一部または全部を、開閉自在の構造にした屋根を配設した技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2007-186867号公報
特開2008-25140号公報
特開平6-240898号公報
【非特許文献】
【0007】
「建築物荷重指針・同解説」、日本建築学会、2015年
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
前述したように、小型化されたプラットホーム上の独立上屋では、軌道側以外の3面に壁を設ける必要がある。この壁によって、風を受ける面積が上昇するとともに、独立上屋内部の圧力が高まることで、独立上屋に作用する風荷重が上昇する、という問題があった。また、独立上屋はプラットホーム上に設置されることから、プラットホームによる風の吹上げにより屋根に作用する風荷重が上昇する、という問題も生じていた。即ち、従来の上屋では、その形態によって上屋の周辺の空気の流れが不安定であり、屋根の風荷重を容易に低減することができなかった。
【0009】
本発明は、上述のような従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、プラットホーム上に設けられた上屋において、上屋の周辺の空気の流れの不安定性を解消し、屋根の風荷重を容易に低減することができる上屋を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
(【0011】以降は省略されています)

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