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公開番号2024168991
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-05
出願番号2023086150
出願日2023-05-25
発明の名称運行計画作成システムおよび運行計画作成方法
出願人株式会社日立製作所
代理人弁理士法人第一国際特許事務所
主分類B61L 27/12 20220101AFI20241128BHJP(鉄道)
要約【課題】既定の駅停車時分よりも乗降時分が短い場合の乗降完了タイミングを検知して乗降時分を算出し運行計画に反映させる。
【解決手段】運行計画作成システムとして、時刻情報、列車が停車する駅情報、当該列車の乗客重量に関連するパラメータ、列車速度およびドアの開閉状態を取得するデータ取得部と、パラメータから乗客重量を算出する乗客重量算出部と、列車速度、ドアの開閉状態および乗客重量を用いて、ドアの開状態から閉状態への変化時点から列車速度が0より大きくなるまでの時間における乗降後基準重量を算出する基準重量算出部と、ドアの開閉状態、乗客重量および乗降後基準重量を用いて、ドアが開状態から閉状態になるまでの時間における乗客重量と乗降後基準重量との比較から乗降時分を推定する乗降時分推定部とを有する乗降時分推定装置と、乗降時分推定装置から各駅の乗降時分を取得して運行計画を作成する運行計画作成装置とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
時刻情報、列車が停車する駅情報、当該列車の乗客重量に関連するパラメータ、当該列車の列車速度および当該列車のドアの開閉状態を取得するデータ取得部と、
前記パラメータから前記乗客重量を算出する乗客重量算出部と、
前記列車速度、前記ドアの開閉状態および前記乗客重量を用いて、前記ドアの開状態から閉状態への変化時点から前記列車速度が0より大きくなるまでの時間における乗降後基準重量を算出する基準重量算出部と、
前記ドアの開閉状態、前記乗客重量および前記乗降後基準重量を用いて、前記ドアが開状態から閉状態になるまでの時間における前記乗客重量と前記乗降後基準重量との比較から乗降時分を推定する乗降時分推定部と
を有する乗降時分推定装置と、
前記乗降時分推定装置から前記列車が停車する各駅の前記乗降時分を取得して前記列車の運行計画を作成する運行計画作成装置と
を備える運行計画作成システム。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
請求項1に記載の運行計画作成システムであって、
前記パラメータは、前記列車に搭載された空気ばね装置の圧力値であり、
前記乗客重量算出部は、前記列車の運行時の前記圧力値と当該列車の空車時の前記圧力値との差分から前記乗客重量を算出する
ことを特徴とする運行計画作成システム。
【請求項3】
請求項1に記載の運行計画作成システムであって、
前記基準重量算出部は、前記ドアの開状態から閉状態への変化時点から前記列車速度が0より大きくなるまでの時間における前記乗客重量の平均値を、前記乗降後基準重量として算出する
ことを特徴とする運行計画作成システム。
【請求項4】
請求項3に記載の運行計画作成システムであって、
前記基準重量算出部は、前記ドアが開状態から閉状態に変化後に前記列車速度が0より大きくなるまでの時間における前記乗客重量の振れ幅の最大値を、前記乗降後基準重量に対する重量閾値として算出する
ことを特徴とする運行計画作成システム。
【請求項5】
請求項4に記載の運行計画作成システムであって、
前記乗降時分推定部は、前記ドアが開状態から閉状態に変化した時点から当該ドアが閉状態から開状態に変化した時点へ向かって時間的に遡ることで、前記乗客重量が前記乗降後基準重量から前記重量閾値以上外れた時点を乗降完了時刻として抽出する
ことを特徴とする運行計画作成システム。
【請求項6】
請求項5に記載の運行計画作成システムであって、
前記乗降時分推定部は、前記列車が複数の車両から構成される場合に、抽出した前記乗降完了時刻が最も遅い車両の乗降完了時刻を、当該列車の乗降完了時刻として抽出する
ことを特徴とする運行計画作成システム。
【請求項7】
請求項6に記載の運行計画作成システムであって、
前記乗降時分推定部は、前記ドアが閉状態から開状態に変化した時点を乗降開始時刻とし、当該乗降開始時刻と前記乗降完了時刻との差分を乗降時分として推定する
ことを特徴とする運行計画作成システム。
【請求項8】
請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の運行計画作成システムであって、
前記運行計画作成装置は、列車番号、始発駅から終着駅までの全ての駅の情報、当該駅ごとの駅到着時刻および駅発車時刻の情報を含む運行計画を作成する
ことを特徴とする運行計画作成システム。
【請求項9】
請求項8に記載の運行計画作成システムであって、
前記運行計画作成装置は、前記乗降時分、当該乗降時分を算出した停車駅、日付、前記乗降開始時刻および前記乗降完了時刻の各情報を乗降時分情報として記憶する記憶部を有する
ことを特徴とする運行計画作成システム。
【請求項10】
請求項9に記載の運行計画作成システムであって、
前記運行計画作成装置は、前記記憶部が記憶する前記乗降時分情報から、更新対象とする運行計画に係わる駅と同一の駅の前記乗降時分情報の集合に含まれる前記乗降時分を統計処理した結果に基づいて、当該駅ごとの駅到着時刻または駅発車時刻を調整して前記運行計画を更新する
ことを特徴とする運行計画作成システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄道車両の運行計画作成システムおよび運行計画作成方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
比較的エネルギー使用効率の良い鉄道分野においても、更なる省エネ化が必要とされ、また、鉄道事業における運行コストの低減や利便性向上の観点からも、駅停車時における乗客の乗降時間を考慮した運行計画の策定が求められている。
【0003】
本技術分野の背景技術として、特許文献1には、駅停車時間として駅における乗降に必要な時間(以降、「乗降時分」という)に加えて確認時分も考慮し、先行列車の駅発車時刻の推定精度を向上させることで、後続列車の駅間走行に関して省エネ効果を安定的に発揮可能な列車運転支援システムが開示されている。
【0004】
このシステムでは、あらかじめ駅停車時分が定められている運行計画に沿って走行する列車において、混雑時などで先行列車の出発が遅れることが予測される場合に、後続列車の駅到着時分を調整することで、機外停止や計画外のブレーキを抑制している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-42138号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ただし、特許文献1では、現状の運行計画における駅停車時間は、混雑時と閑散時で分けて調整している程度で、駅毎に、また時間帯毎に、細かく調整しているわけではない。そのため、計画した駅停車時間よりも乗客の乗降に時間を要した場合には、遅延が発生する。逆に、閑散時では、駅によっては計画された駅停車時分よりも短い時間で乗客の乗降が終わり、出発まで列車が待機している場合がある。
【0007】
運行計画において、計画された駅停車時分よりも乗降時分が短い場合の余裕時分(以降、「待機時間」という)を短縮し、その分だけ駅間の走行時分を伸ばすことで、駅間走行中の列車の最高速度を低下させてより省エネに走行することが可能になる。
また、短縮した待機時間分を、出発が頻繁に遅れる他駅の駅停車時分に加えておくことで、ダイヤの乱れを低減させ、利便性を向上することができる。
【0008】
ここで、乗降時分を算出するためには、乗降開始タイミングおよび乗降完了タイミングを検知する必要がある。乗降開始タイミングは、一般的にドアが開いたタイミングと同一と見なせる。しかし、乗降完了タイミングは、混雑時には列車のドアが閉じたタイミングと同一とみなせるものの、待機時間が生じる場合には、ドアが閉じたタイミングより早い可能性が高い。
【0009】
従って、列車からドアの開閉状態示す情報を取得するだけでは、乗降完了時刻を正確に検知できず乗降時分を算出できない場合がある。
【0010】
そこで、本発明では、あらかじめ運行計画で規定された駅停車時分よりも乗降時分が短い場合の乗降完了タイミングを、列車から取得可能なデータを用いて検知可能にする技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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