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公開番号2024168905
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-05
出願番号2023085950
出願日2023-05-25
発明の名称容器詰め炭酸飲料およびその製造方法、ならびにガス抜け抑制方法
出願人アサヒ飲料株式会社
代理人個人
主分類A23L 2/00 20060101AFI20241128BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】炭酸飲料のガス抜けを抑制できる技術を提供する。
【解決手段】本発明の容器詰め炭酸飲料は、β-カリオフィレンを0.5ppm以上含有する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
β-カリオフィレンを0.5ppm以上含有する、容器詰め炭酸飲料。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
リナロールを0.1ppm以上含有し、硬度が20mg/L以上である、容器詰め炭酸飲料。
【請求項3】
硬度が20mg/L以上である、請求項1に記載の容器詰め炭酸飲料。
【請求項4】
糖、果汁、乳化剤および乳の中から選ばれる1種または2種以上を含まない、請求項1または2に記載の容器詰め炭酸飲料。
【請求項5】
ガスボリュームが1.5ガスボリューム以上、5.5ガスボリューム以下である、請求項1または2に記載の容器詰め炭酸飲料。
【請求項6】
β-カリオフィレンの含有量が0.5ppm以上となるように調製する工程を含む、容器詰め炭酸飲料の製造方法。
【請求項7】
リナロールの含有量が0.1ppm以上となるように調製する工程と、
硬度が20mg/L以上となるように調製する工程と、を順不同に含む、容器詰め炭酸飲料の製造方法。
【請求項8】
容器詰め炭酸飲料のガス抜け抑制方法であって、
β-カリオフィレンの含有量が0.5ppm以上となるように調製する工程を含む、ガス抜け抑制方法。
【請求項9】
容器詰め炭酸飲料のガス抜け抑制方法であって、
リナロールの含有量が0.1ppm以上となるように調製する工程と、
硬度が20mg/L以上となるように調製する工程と、を順不同に含む、ガス抜け抑制方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、容器詰め炭酸飲料およびその製造方法、ならびにガス抜け抑制方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
炭酸飲料は、一般的に、消費者が喫飲した際に当該飲料中に含まれている炭酸ガスによる独特の炭酸感を味わうことができる嗜好性飲料として知られている。従来の炭酸飲料においては、開封してからの時間経過に伴って、飲料中に溶解している炭酸ガスが徐々に抜けていくことにより、上述した独特の炭酸感が低減してしまうという不都合があった。
【0003】
独特の炭酸感が低減してしまうという上述した不都合が生じることを抑制すべく、これまでに、炭酸ガスのガス抜けを抑制することに着目した技術が種々報告されている。
【0004】
例えば、特許文献1(特開2017-12016号公報)には、リモネン、リナロール、ゲラニオールおよびシトラールの各含有量を特定するとともに、所定の乳化剤を用いることで、ガス抜け抑制、泡立ち抑制および呈味の経時安定性を改善した炭酸飲料が開示されている。
【0005】
また、特許文献2(特開2018-191570号公報)には、β‐カリオフィレン0.2μg/Lとゲラニルアセテートとを含む炭酸飲料により、フローラルな香りおよび柑橘的な香りが得られたことが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2017-12016号公報
特開2018-191570号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明者らは、特許文献1に開示される技術とは異なる手段により容器詰め炭酸飲料のガス抜けを抑制することを課題とし、検討を行ったところ、飲料中の硬度によってガス抜けの速度に違いがあることを判明した。そこで、さらに検討を進め、飲料の硬度とリナロール濃度を同時に制御することが課題解決の点から有効であることを見出した。
また、特許文献2は炭酸飲料のガス抜けについて何ら検討されたものではなく、上記課題を解決する点で改善の余地があった。これに対し、本件発明者は、新たにβ‐カリオフィレン濃度を制御することが有効であることを見出した。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によれば、以下の容器詰め炭酸飲料およびその製造方法、ならびにガス抜け抑制方法が提供される。
【0009】
[1] β-カリオフィレンを0.5ppm以上含有する、容器詰め炭酸飲料。
[2] リナロールを0.1ppm以上含有し、硬度が20mg/L以上である、容器詰め炭酸飲料。
[3] 硬度が20mg/L以上である、[1]に記載の容器詰め炭酸飲料。
[4] 糖、果汁、乳化剤および乳の中から選ばれる1種または2種以上を含まない、[1]乃至[3]いずれか一つに記載の容器詰め炭酸飲料。
[5] ガスボリュームが1.5ガスボリューム以上、5.5ガスボリューム以下である、[1]乃至[4]いずれか一つに記載の容器詰め炭酸飲料。
[6] β-カリオフィレンの含有量が0.5ppm以上となるように調製する工程を含む、容器詰め炭酸飲料の製造方法。
[7] リナロールの含有量が0.1ppm以上となるように調製する工程と、
硬度が20mg/L以上となるように調製する工程と、を順不同に含む、容器詰め炭酸飲料の製造方法。
[8] 容器詰め炭酸飲料のガス抜け抑制方法であって、
β-カリオフィレンの含有量が0.5ppm以上となるように調製する工程を含む、ガス抜け抑制方法。
[9] 容器詰め炭酸飲料のガス抜け抑制方法であって、
リナロールの含有量が0.1ppm以上となるように調製する工程と、
硬度が20mg/L以上となるように調製する工程と、を順不同に含む、ガス抜け抑制方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、炭酸飲料のガス抜けを抑制できる技術を提供できる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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