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公開番号2024167920
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-05
出願番号2023084227
出願日2023-05-23
発明の名称緩衝器
出願人日立Astemo株式会社
代理人個人
主分類F16F 9/32 20060101AFI20241128BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】ピストン速度に応じて減衰力の大きさを調整できる緩衝器を提供すること。
【解決手段】緩衝器(10)は、流体が充填されている第1筒体(24)と、この第1筒体(24)の内部に一端が臨んでいると共に、第1筒体(24)の内部を軸方向に変位可能に設けられている中空状かつ棒状の第1部材(40)と、この第1部材(40)に連結されているとともに、第1筒体(24)内に第1室(R1)および第2室(R2)を画成するピストン(33)と、を備えている。第1部材(40)は、第1室(R1)から一端に流入した流体を第2室(R2)に導くよう開けられている第1連通部(41a)を有している。第1部材(40)には、第1連通部(41a)を開閉可能なバルブである第1バルブ(37)と、この第1バルブ(37)に閉じ方向への力を付与する第1弾性体(36)と、が設けられている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
筒体によって構成され内部に流体が充填されている第1筒体と、
この第1筒体の内部に少なくとも一端が臨む中空状かつ棒状の第1部材と、
この第1部材に連結されているとともに、前記第1筒体内の第1室および第2室を画成するピストンと、を備え、
前記第1部材は、前記第1室から前記一端に流入した前記流体を前記第2室に導くよう開けられている第1連通部を有し、
前記第1部材には、前記第1連通部を開閉可能なバルブである第1バルブと、この第1バルブに閉じ方向への力を付与する第1弾性体と、が設けられている緩衝器。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記第1部材には、前記第1バルブと共に前記第1弾性体を挟んでいる棒状の第1ロッドと、この第1ロッドの軸線方向の位置を調節可能な第1調節部と、が設けられている、請求項1に記載の緩衝器。
【請求項3】
前記第1室から流出した前記流体が流入するケースと、
このケースの内部に設けられ、前記ケースに流入した前記流体の一部が一端から流入可能な中空状かつ棒状の第2部材と、を備え、
前記第2部材は、前記第2部材の内部と外部とを連通している第2連通部を有し、
前記第2部材には、前記第2連通部を開閉可能なバルブである第2バルブと、この第2バルブに閉じ方向への力を付与する第2弾性体と、が設けられている、請求項1に記載の緩衝器。
【請求項4】
前記ケースには、前記第2バルブと共に前記第2弾性体を挟み込むように前記第2部材の軸線方向に変位可能な変位部材と、この変位部材の軸線方向の位置を調節可能な第2調節部と、が設けられている、請求項3に記載の緩衝器。
【請求項5】
前記第2バルブを前記第2部材の軸線方向に変位させ、前記第2バルブの位置を調節可能な第3調節部が設けられている、請求項3に記載の緩衝器。
【請求項6】
筒体によって構成され内部にオイルが充填されている第1筒体と、
この第1筒体の内部に一端が臨み、前記第1筒体の軸線方向に移動可能な中空状かつ棒状の第1部材と、
この第1部材に連結されているとともに、前記第1筒体内の第1室および第2室を画成するピストンと、
前記第1室から流出した前記オイルが流入するケースと、
このケースの内部に設けられ、前記ケースに流入した前記オイルの一部が一端から流入可能な中空状かつ棒状の第2部材と、を備え、
前記第1部材は、前記第1室から前記一端に流入した前記流体を前記第2室に導くよう径方向に向かって開けられている第1連通部を有し、
前記第1部材には、前記第1連通部を開閉可能なニードルバルブである第1バルブと、この第1バルブに閉じ方向への力を付与するコイルばねによって構成される第1弾性体と、前記第1バルブと共に前記第1弾性体を挟んでいる棒状の第1ロッドと、この第1ロッドの軸線方向の位置を調節可能な第1調節部と、が設けられ、
前記第2部材は、前記第2部材の内部と外部とを連通している第2連通部を有し、
前記第2部材には、前記第2連通部を開閉可能なニードルバルブである第2バルブと、この第2バルブに閉じ方向への力を付与しコイルばねによって構成される第2弾性体と、が設けられ、
前記ケースには、前記第2バルブと共に前記第2弾性体を挟み込むように前記第2部材の軸線方向に変位可能な変位部材と、この変位部材の軸線方向の位置を調節可能な第2調節部と、前記第2バルブを前記第2部材の軸線方向に変位させ、前記第2バルブの位置を調節可能な第3調節部と、が設けられている緩衝器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、緩衝器に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
多くの鞍乗り型車両には、緩衝器が設けられている。緩衝器に関する従来技術として特許文献1に開示される技術がある。
【0003】
特許文献1に示されるような、緩衝器は、筒体によって構成され内部にオイルが充填されているシリンダと、このシリンダの内部に設けられている筒状の第2のロッドと、この第2のロッドの先端に設けられた第2のピストンと、を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-62845号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般的に、ストローク速度(ピストン速度)が高いほど、緩衝器では大きな減衰力が発生する。例えば、乗り心地性向上の観点から、所定のピストン速度領域における減衰力を調整する等、ピストン速度に応じて減衰力の大きさを調整できることが好ましい。
【0006】
本発明は、ピストン速度に応じて減衰力の大きさを調整できる緩衝器の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、鋭意検討の結果、流体が充填されている第1筒体の内部をピストンによって第1室と第2室とに分け、第1室から第2室へ流体が流れる流路に流路を開閉可能な第1バルブを設け、この第1バルブを第1弾性体によって閉じ方向へ付勢することにより、所望のピストン速度領域における減衰力の大きさを調整可能であることを知見した。本発明は、当該知見に基づいて完成させた。
【0008】
以下、本開示について説明する。
【0009】
本開示の1つの態様によれば、筒体によって構成され内部に流体が充填されている第1筒体と、この第1筒体の内部に少なくとも一端が臨む中空状かつ棒状の第1部材と、この第1部材に連結されているとともに、前記第1筒体内の第1室および第2室を画成するピストンと、を備え、前記第1部材は、前記第1室から前記一端に流入した前記流体を前記第2室に導くよう開けられている第1連通部を有し、前記第1部材には、前記第1連通部を開閉可能なバルブである第1バルブと、この第1バルブに閉じ方向への力を付与する第1弾性体と、が設けられている緩衝器が提供される。
【0010】
本開示の他の態様によれば、筒体によって構成され内部にオイルが充填されている第1筒体と、この第1筒体の内部に一端が臨み、前記第1筒体の軸線方向に移動可能な中空状かつ棒状の第1部材と、この第1部材に連結されているとともに、前記第1筒体内の第1室および第2室を画成するピストンと、前記第1室から流出した前記オイルが流入するケースと、このケースの内部に設けられ、前記ケースに流入した前記オイルの一部が一端から流入可能な中空状かつ棒状の第2部材と、を備え、前記第1部材は、前記第1室から前記一端に流入した前記流体を前記第2室に導くよう径方向に向かって開けられている第1連通部を有し、前記第1部材には、前記第1連通部を開閉可能なニードルバルブである第1バルブと、この第1バルブに閉じ方向への力を付与するコイルばねによって構成される第1弾性体と、前記第1バルブと共に前記第1弾性体を挟んでいる棒状の第1ロッドと、この第1ロッドの軸線方向の位置を調節可能な第1調節部と、が設けられ、前記第2部材は、前記第2部材の内部と外部とを連通している第2連通部を有し、前記第2部材には、前記第2連通部を開閉可能なニードルバルブである第2バルブと、この第2バルブに閉じ方向への力を付与しコイルばねによって構成される第2弾性体と、が設けられ、前記ケースには、前記第2バルブと共に前記第2弾性体を挟み込むように前記第2部材の軸線方向に変位可能な変位部材と、この変位部材の軸線方向の位置を調節可能な第2調節部と、前記第2バルブを前記第2部材の軸線方向に変位させ、前記第2バルブの位置を調節可能な第3調節部と、が設けられている緩衝器が提供される。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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