TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024166179
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-28
出願番号
2024080757
出願日
2024-05-17
発明の名称
乾麺類の製造方法
出願人
日清製粉株式会社
代理人
弁理士法人アルガ特許事務所
主分類
A23L
7/109 20160101AFI20241121BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】高アミロース小麦粉を用いた乾麺類の製造方法の提供。
【解決手段】乾麺類の製造方法であって、高アミロース小麦粉を穀粉類及び澱粉類の合計質量中に20~100質量%含有する麺類を、水分量が15質量%以下になるまで乾燥させる乾燥工程を含み、該高アミロース小麦粉が、コンカナバリンA法で分析された総澱粉中のアミロース含有量が40質量%以上の小麦粉であり、該乾燥工程が、該麺類を45℃以下で乾燥させる工程を含む、方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
乾麺類の製造方法であって、
高アミロース小麦粉を穀粉類及び澱粉類の合計質量中に20~100質量%含有する麺類を、水分量が15質量%以下になるまで乾燥させる乾燥工程を含み、
該高アミロース小麦粉が、コンカナバリンA法で分析された総澱粉中のアミロース含有量が40質量%以上の小麦粉であり、
該乾燥工程が、該麺類を45℃以下で乾燥させる工程を含む、
方法。
続きを表示(約 310 文字)
【請求項2】
前記高アミロース小麦粉が、SBEIIaの活性が低い改変小麦由来の小麦粉である、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記麺類を45℃以下で乾燥させる工程の時間が、前記乾燥工程の全時間中80%以上である、請求項1記載の方法。
【請求項4】
前記乾燥工程に供される麺類が、喫食可能な状態にα化された麺類ではない、請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記乾燥工程に供される麺類が、麺生地を圧延及び切出しして得られた麺線である、請求項1記載の方法。
【請求項6】
前記乾麺類がうどん、冷や麦、素麺、又はそばである、請求項1記載の方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、乾麺類の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
穀物に含まれる澱粉にはアミロースとアミロペクチンが含まれる。アミロースは、消化酵素による消化性が悪く、そのため、ヒトの消化酵素で消化されない難消化性成分、すなわち食物繊維として機能し得、難消化性澱粉に分類される。近年、澱粉合成に関連する酵素に変異を有することでアミロース含有量を増加させた高アミロース小麦が開発されている(非特許文献1、2)。特許文献1~4には、澱粉分枝酵素SBEIIaの遺伝子の点変異を有し、SBEIIaの活性が低下しており、穀粒に含まれる澱粉のアミロース含有量が高い高アミロース小麦が開示されている。しかし一方で、アミロースは食品がパサついたり硬くなったりする原因でもある。例えば、前述の非特許文献2には、高アミロース小麦から製造したパンが、通常の小麦を使用したものと比べて膨らみが悪く品質に劣っていたこと、一方で、高アミロース小麦粉の配合によりパスタのようなテクスチャーの中華麺が得られたことが記載されている。そのため、ベーカリーや麺類では、食品の食感をソフトで口当たりのよいものにしたい場合、アミロース含有量の低い穀粉が利用されることがある。
【0003】
乾麺類は、調理した麺類を乾燥処理した即席麺と異なり、通常は生麺を乾燥させて長期保存可能にしたものである。乾麺類は、乾燥工程を経ることで生麺とは異なる独特の食感を有する。一方、乾燥工程の条件は、得られる乾麺類の品質に影響する。例えば、高温で乾燥させると、麺類に硬く歯切れの良い食感が付与される。一方、低温で乾燥させる場合、乾燥に時間を要するため、乾燥中の麺同士の付着が起こりやすくなることが知られていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2007-504803号公報
特表2008-526690号公報
特表2015-504301号公報
特表2019-527054号公報
【非特許文献】
【0005】
J Jpn Assoc Dietary Fiber Res, 2003, 7(1):20-25
Trends in Food Science and Technology, 2006, 17:448-456
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
高アミロース小麦粉は有望な食物繊維素材の1つである。本発明は、高アミロース小麦粉を用いた乾麺類の製造方法に関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、高アミロース小麦粉を用いて乾麺類を製造する際に、生麺を45℃以下で乾燥させると、該乾燥の過程で麺同士が付着しにくく、付着しても離れやすい(いわゆる「さばき」が良い)こと、また食感の良い乾麺類を製造できることを見出した。
【0008】
本発明の代表的実施形態として、以下を提供する。
〔1〕乾麺類の製造方法であって、
高アミロース小麦粉を穀粉類及び澱粉類の合計質量中に20~100質量%含有する麺類を、水分量が15質量%以下になるまで乾燥させる乾燥工程を含み、
該高アミロース小麦粉が、コンカナバリンA法で分析された総澱粉中のアミロース含有量が40質量%以上の小麦粉であり、
該乾燥工程が、該麺類を45℃以下で乾燥させる工程を含む、
方法。
〔2〕前記高アミロース小麦粉が、SBEIIaの活性が低い改変小麦由来の小麦粉である、〔1〕記載の方法。
〔3〕前記麺類を45℃以下で乾燥させる工程の時間が、前記乾燥工程の全時間中80%以上である、〔1〕又は〔2〕記載の方法。
〔4〕前記乾燥工程に供される麺類が、喫食可能な状態にα化された麺類ではない、〔1〕~〔3〕のいずれか1項記載の方法。
〔5〕前記乾燥工程に供される麺類が、麺生地を圧延及び切出しして得られた麺線である、〔1〕~〔4〕のいずれか1項記載の方法。
〔6〕前記乾麺類がうどん、冷や麦、素麺、又はそばである、〔1〕~〔5〕のいずれか1項記載の方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明で提供される高アミロース小麦粉を用いて製造した乾麺類は、乾燥工程でのさばきが良いため作業性に優れている。また該乾麺類は、表面の張りと歯応えが感じられる良好な食感を有する。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明は、高アミロース小麦粉を用いた乾麺類の製造方法を提供する。本発明で提供される乾麺類の製造方法(以下、「本発明の方法」という)は、高アミロース小麦粉を含有する原料粉から製造した麺類を乾燥させる乾燥工程を含み、その際に、該乾燥を、主に45℃以下の温度条件下で行う。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
日清製粉株式会社
変性小麦粉
1か月前
日清製粉株式会社
乾麺類の製造方法
今日
日清製粉株式会社
調理済み麺類の製造方法
今日
日清製粉株式会社
調理済み麺類の製造方法
今日
日清製粉株式会社
麺類又はベーカリー食品用小麦粉
7日前
日清製粉株式会社
高アミロース小麦粉を含有する多層麺類
今日
個人
燻製米。
今日
個人
古代食品、醍醐味
1か月前
個人
柑橘系炭酸飲料水
1か月前
不二製油株式会社
発酵乳
1か月前
株式会社東洋新薬
組成物
13日前
不二製油株式会社
加工食品
2か月前
池田食研株式会社
風味改善剤
1か月前
不二製油株式会社
高栄養冷菓
1か月前
不二製油株式会社
栄養組成物
1日前
株式会社東洋新薬
経口組成物
1か月前
ソマール株式会社
魚肉加工食品
1か月前
日澱化學株式会社
チーズ様食品
今日
明星食品株式会社
麺塊剥離方法
今日
不二製油株式会社
チーズ様食品
1か月前
個人
野菜果実海藻ジュース飲料
3日前
不二製油株式会社
油脂の製造方法
1か月前
株式会社ニッピ
気分状態の改善剤
21日前
不二製油株式会社
被覆用油性食品
1か月前
池田食研株式会社
圧縮成型肉様食品
1か月前
株式会社ノエビア
免疫賦活用組成物
1か月前
SoPros株式会社
冷え性改善剤
1か月前
日本製紙株式会社
麺類
1か月前
アクア株式会社
冷蔵庫
1か月前
三井農林株式会社
紅茶葉の製造方法
1か月前
個人
フィッシュジャーキーの製造方法
2か月前
一丸ファルコス株式会社
経口用組成物
1か月前
日本製紙株式会社
畜肉様組成物
1か月前
不二製油株式会社
茹で卵黄様食品素材
2か月前
アサヒ飲料株式会社
コーヒー飲料
2か月前
三井農林株式会社
顆粒状茶葉の製造方法
1か月前
続きを見る
他の特許を見る