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公開番号2024165320
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2023081429
出願日2023-05-17
発明の名称配線ピットおよびホーム可動柵装置用の配線設備
出願人カネソウ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B61B 1/02 20060101AFI20241121BHJP(鉄道)
要約【課題】蓋体の耐荷重を向上できると共に、メンテナンス作業や修理作業を効率的に行い得る配線ピット、およびホーム可動柵装置用の配線設備を提案する。
【解決手段】床下に設けられた溝枠体4の枠壁部12との間に、起立状の蓋体6の側縁を嵌入可能な間隔をおいて、該溝枠体4の枠底部11に立設された支持柱部20を備え、溝枠体4に被着された蓋体6を支持柱部20により支持する一方、起立された蓋体6を支持柱部20と枠壁部17との間に嵌入することによって、蓋体6を立て置き可能とした。かかる構成によれば、蓋体6を比較的薄くでき且つ溝枠体4を浅底状に形成できるため、施工に要する手間と時間とを低減できる。加えて、メンテナンス等の作業時に、蓋体6を立て置きできるため、作業効率を向上できる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
床下に設けられ、内部に電気ケーブルが収容される凹溝状の溝枠体と、
前記溝枠体に被着されて、該溝枠体の上方開口を閉鎖する蓋体と
を備えた配線ピットにおいて、
前記溝枠体は、
平板状の枠底部と、
前記枠底部の少なくとも左右一方の側縁に立設された枠壁部と
を備え、
さらに、前記枠壁部との間に起立状態の前記蓋体の側縁を嵌入可能な間隔をおいて、前記枠底部に立設され、前記溝枠体に被着された該蓋体を支持する支持柱部を備え、
起立させた前記蓋体の側縁を、前記支持柱部と前記枠壁部との間に嵌入することで、該蓋体を立て置き可能としたものであることを特徴とする配線ピット。
続きを表示(約 160 文字)【請求項2】
プラットホームの側縁に沿って間欠的に複数設置されたホーム可動柵装置の内方に、該プラットホームの長手方向に沿って設けられた、請求項1に記載の配線ピットを備え、
前記配線ピットの内部に、前記ホーム可動柵装置に接続された電気ケーブルが収容されたものであることを特徴とするホーム可動柵装置用の配線設備。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建物のフロアの床下やプラットホームの床下などに設けられる配線ピットと、プラットホームに設けられた配線ピットを有するホーム可動柵装置用の配線設備とに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
建物のフロアに電気ケーブルを収容する構成として、従来から、フロアの床下に設けられる配線ピットが知られている。配線ピットは、例えば、床下に凹溝状に形成されて内部に電気ケーブルが収容される溝部と、該溝部に被着される蓋部とから構成されるものが知られている。
【0003】
一方、近年、駅のプラットホームには、プラットホーム上の安全性を高めるために、可動柵装置が配設されている。可動柵装置には、可動柵を開閉するための電力を供給するケーブル、可動柵の開閉を指示する信号を伝達するケーブル、およびセンサやスイッチ等から信号を受信するためのケーブル等が接続され、これら電力や信号によって可動柵が開閉制御される。こうした可動柵装置は、プラットホームの線路側縁部に設けられると共に、前記ケーブルが、該プラットホーム上で人の通行を妨げないように配設される。このケーブルの配線設備として、例えば特許文献1には、プラットホームの線路側縁部を上下方向に貫通させた貫通孔に、前記ケーブルを挿通させて、該線路側縁部の下部に前記ケーブルを配線する構成が提案されている。
【0004】
このようなプラットホームにケーブルを配線する従来の設備では、メンテナンスや修理の作業を線路側から行う必要があるため、電車の運行に支障を生じたり、作業可能な時間帯が制限されたりするという問題がある。そのため、前記した建物のフロアと同様に、凹溝状の配線ピットをプラットホームに設けることが考えられていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2001-106062号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、プラットホーム上には、都市部などで時間帯によって多数の乗客が集中する。そのため、プラットホームに前記配線ピットを設けた構成にあって、該配線ピットの蓋体には、これら乗客による荷重に耐え得る強度が必要となる。蓋体の強度向上には、一般的に、蓋体を厚くしたり、蓋体に補強材を設けたりすることがあり得るが、いずれも重量増になることから、前記したメンテナンスや修理の作業が繁雑化するという問題が生ずる。加えて、蓋体を厚くしたり、補強材を設けたりした場合には、ケーブルの収容領域を十分に確保するために、溝部を深底状に形成せねばならず、施工に要する手間と時間とが増大するという問題もあった。こうしたことから、蓋体を厚くしたり、蓋体に補強材を設けたりすること無く、該蓋体にかかる荷重に耐え得る構成が求められていた。
【0007】
さらに、一般的にプラットホームは長いことから、該プラットホームに設ける配線ピットも長くなり、該配線ピットの長手方向に沿って多数の蓋体が列設される。具体的には、配線ピットの全長が100mとすると、長さ50cmの蓋体が200枚となる。前記メンテナンス作業等の際には、これら蓋体を取り外して、所定の置き場に載置することになるが、前述したように蓋体が多数であることから、比較的広い置き場を要すると共に、該置き場へ蓋体を運ぶ作業に手間がかかる。さらには、蓋体は全て同じ形状でないことから、作業後に蓋体を戻す際に取付位置が分からなくなることもあり得る。こうしたことから、メンテナンス作業や修理作業が繁雑化するという問題があった。
【0008】
本発明は、前述した問題を解決し得るものであって、蓋体にかかる比較的大きな荷重に耐え得ると共に、メンテナンスや修理の作業を効率的に行い得る配線ピットと、該配線ピットを有するホーム可動柵装置用の配線設備とを提案するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第一発明は、床下に設けられ、内部に電気ケーブルが収容される凹溝状の溝枠体と、前記溝枠体に被着されて、該溝枠体の上方開口を閉鎖する蓋体とを備えた配線ピットにおいて、前記溝枠体は、平板状の枠底部と、前記枠底部の少なくとも左右一方の側縁に立設された枠壁部とを備え、さらに、前記枠壁部との間に起立状態の前記蓋体の側縁を嵌入可能な間隔をおいて、前記枠底部に立設され、前記溝枠体に被着された該蓋体を支持する支持柱部を備え、起立させた前記蓋体の側縁を、前記支持柱部と前記枠壁部との間に嵌入することで、該蓋体を立て置き可能としたものであることを特徴とする配線ピットである。
【0010】
かかる構成にあっては、溝枠体に被着された蓋体が、支持柱部によって支持されることから、該蓋体の耐荷重を向上させることができる。これにより、蓋体を厚くすること及び補強材を設けることを抑制でき、該蓋体を比較的薄くできることから、電気ケーブルを収容可能な溝枠体の内部領域を十分確保しつつ、該溝枠体を比較的浅底状に形成できる。したがって、本発明の配線ピットによれば、その施工に要する手間と時間とを低減することができる。加えて、蓋体の重量が比較的軽量となることから、後述するメンテナンス等の作業に要する手間と時間を低減する作用効果に寄与できる。
(【0011】以降は省略されています)

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