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公開番号2024151605
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2023065076
出願日2023-04-12
発明の名称溝蓋受枠用のパネル取付装置
出願人カネソウ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類E03F 5/04 20060101AFI20241018BHJP(上水;下水)
要約【課題】所定高さ位置に配置された溝蓋受枠に側板パネルを取り付けた状態で安定して保持し得る溝蓋受枠用のパネル取付装置を提案する。
【解決手段】溝蓋受枠1の内側部から下方へ垂設された内側支持片部26と、該内側支持片部26の外方で該溝蓋受枠1から下方へ突設された主片部33および該主片部33の下部から内方に向かって斜め上方へ延出された突片部35を具備する外側支持片部32とを備え、通水溝路の内壁面を構成する側板パネル2の上縁を、内側支持片部26と突片部35との間で挟持することにより、該側板パネル2を溝蓋受枠1に取り付ける。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
所定の高さ位置に配置されて、通水溝路に被着される溝蓋の側縁を支持する溝蓋受枠に、該通水溝路の内壁面を構成する側板パネルの上縁を取り付けるための溝蓋受枠用のパネル取付装置において、
前記溝蓋受枠の内側部から下方へ垂設された内側支持片部と、
前記内側支持片部の外方に前記側板パネルを嵌入する間隙をおいて前記溝蓋受枠から下方へ突設された主片部と、該主片部の下部から内方に向かって斜め上方へ延出された突片部とを有する外側支持片部と
を備え、
前記内側支持片部と前記外側支持片部との前記間隙に嵌入された前記側板パネルの上縁を、該内側支持片部と該外側支持片部の突片部とで挟持することにより、前記溝蓋受枠に該側板パネルを取り付けるものであることを特徴とする溝蓋受枠用のパネル取付装置。
続きを表示(約 86 文字)【請求項2】
外側支持片部の主片部が、溝蓋受枠から内方に向かって斜め下方へ突出されたものであることを特徴とする請求項1に記載の溝蓋受枠用のパネル取付装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、通水溝路上に被着される排水ピット用溝蓋やグレーチング溝蓋等の溝蓋を支持する溝蓋受枠に、該通水溝路の内壁面を構成する側板パネルの上縁を取り付けるための溝蓋受枠用のパネル取付装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
通水溝路の施工方法としては、近年、通水溝路の内壁面を構成する板状の側板パネルを対向配置して、該側板パネルの外側にコンクリートを打設することにより、該側板パネルを内壁面とする通水溝路を施工する方法が知られている(例えば、特許文献1)。かかる施工方法は、周囲の地面に合わせて定められた所定の高さ位置に、溝蓋を支持する溝蓋受枠を位置決めし、該溝蓋受枠に前記側板パネルの上縁が取り付けられる。そして、基盤上に配置された支持部材によって、前記側板パネルの下縁が支持される。この特許文献1の溝蓋受枠は、溝蓋の側縁が乗載される水平縁部と、該水平縁部の外縁から起立する垂直縁部とを備えており、該水平縁部に、前記側板パネルの上縁を取り付けるための手段(以下、取付手段という)が設けられている。この取付手段は、水平縁部の内縁から下方へ垂設された第一挟持片と、該第一挟持片に対向配設された側面視略く字形の第二挟持片とを備え、該第一挟持片と第二挟持片との間に側板パネルの上縁が嵌入されることによって、溝蓋受枠に該側板パネルの上縁が取り付けられる。かかる構成は、第二挟持片が略く字形であることから、該第二挟持片と第一挟持片との間隔が下方に向かって拡がっている。これにより、第二挟持片と第一挟持片との間に側板パネルを嵌入し易く、作業性に優れる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-118552号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述した特許文献1の従来構成は、所定高さ位置に位置決めした溝蓋受枠と基盤上に配置した支持部材とによって側板パネルの上下両縁を支持する構成であることから、基盤が地面から比較的深い場合に適している一方、該基盤が浅い場合には、支持部材の存在によって通水溝路が浅くなることから不向きである。そのため、地面から浅い基盤上に通水溝路を施工する場合には、支持部材を使用せずに施工される。
このように支持部材を使用せずに施工する場合には、側板パネルを傾けた状態で前記第一挟持片と第二挟持片との間に嵌入させた後に、基盤上に起立させていた。ところで、一般的に、基盤の深さは施工現場で一定でないことから、前記取付手段に取り付けし易いように高さ寸法が若干短めの側板パネルを使用したり、施工現場で、該基盤の深さに応じて側板パネルを加工して高さ寸法を調整したりすることがあった。ここで、施工現場での加工では、側板パネルの高さ寸法が比較的短い寸法に加工される場合があり得た。このように高さ寸法の短い側板パネルを使用した場合に、第一挟持片と第二挟持片との間に嵌入された状態で基盤上に間隙を生ずると、該側板パネルが自重によって下方へずれて、該第一挟持片と第二挟持片とから外れてしまう虞があった。そして、側板パネルが外れた場合には、施工作業が繁雑化する等の問題が生じていた。
【0005】
本発明は、側板パネルの高さ寸法に関わらず、該側板パネルを溝蓋受枠に取り付けた状態で安定して保持し得る溝蓋受枠用のパネル取付装置を提案するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、所定の高さ位置に配置されて、通水溝路に被着される溝蓋の側縁を支持する溝蓋受枠に、該通水溝路の内壁面を構成する側板パネルの上縁を取り付けるための溝蓋受枠用のパネル取付装置において、前記溝蓋受枠の内側部から下方へ垂設された内側支持片部と、前記内側支持片部の外方に前記側板パネルを嵌入する間隙をおいて前記溝蓋受枠から下方へ突設された主片部と、該主片部の下部から内方に向かって斜め上方へ延出された突片部とを有する外側支持片部とを備え、前記内側支持片部と前記外側支持片部との前記間隙に嵌入された前記側板パネルの上縁を、該内側支持片部と該外側支持片部の突片部とで挟持することにより、前記溝蓋受枠に該側板パネルを取り付けるものであることを特徴とする溝蓋受枠用のパネル取付装置である。
【0007】
かかる構成にあっては、外側支持片部の突片部が斜め上方へ延出されたものであるから、該突片部が側板パネルを斜め上向きに支えることになるため、該突片部と内側支持片部とで挟持した側板パネルが下方へずれ難くできる。これにより、内側支持片部と外側支持片部とで挟持された側板パネルが、基盤との間に空隙を生じていた場合にあっても、自重によって下方へずれてしまうことを抑制でき、該挟持された状態で安定して保持され得る。したがって、本発明の構成によれば、比較的短い高さ寸法の側板パネルを用いる場合にあっても、施工作業を安定して行うことができ、所望の通水溝路を比較的容易に施工することができる。
【0008】
尚、本発明の構成にあって、側板パネルは、外側支持片部に対向する面(以下、外側面という)が凹凸を有する粗面である構成が好適である。ここで、側板パネルの外側面が、前記粗面であることによって、コンクリート等との接着性が良くなるという利点があることに加えて、外側支持片部の突片部が該粗面の凹凸に引っ掛かり易いことから、前述した側板パネルが下方へずれることを抑制するという作用効果が一層向上する。
【0009】
前述した本発明にかかる溝蓋受枠用のパネル取付装置にあって、外側支持片部の主片部が、溝蓋受枠から内方に向かって斜め下方へ突出されたものである構成が提案される。
【0010】
かかる構成にあっては、外側支持片部と内側支持片部との間隙に嵌入された側板パネルを、該外側支持片部の主片部が突片部を介して該側板パネルを付勢することができ、該突片部が該側板パネルに弾接される。これにより、内側支持片部と外側支持片部の突片部とで側板パネルを一層安定して挟持でき、該側板パネルを下方へ一層ずれ難くなる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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