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公開番号2024140659
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023051915
出願日2023-03-28
発明の名称排水装置
出願人丸一株式会社
代理人
主分類E03C 1/28 20060101AFI20241003BHJP(上水;下水)
要約【課題】封水によって臭気を含む空気や害虫類の屋内側への逆流を防ぐ排水装置において、清掃などを目的として、封水に触れることなく、封水を除去することができる排水装置を提供する。
【解決手段】排水が流入する流入口1aと、前記流入口1aからの排水を溜めて流路上に満水状態を形成する封水部1bと、前記封水部1bから溢れた排水を排出する排出口1cと、を備える流路としての排水装置において、負圧を発生させることによって、前記封水部1bの排水を吸引して排出する封水除去手段を設ける。
また、前記封水除去手段に、湯水が流入する第2流入口と、前記第2流入口に湯水が流入することで負圧が発生し、前記封水部の排水を吸引する吸引口を有する排水取出部を備えて構成する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
排水が流入する流入口と、前記流入口からの排水を溜めて流路上に満水状態を形成する封水部と、
前記封水部から溢れた排水を排出する排出口と、を備える流路としての排水装置において、
負圧を発生させ、前記封水部の排水を吸引して排出する封水除去手段を設けたことを特徴とする排水装置。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
前記封水除去手段が、
湯水が流入する第2流入口と、
前記第2流入口に湯水が流入することで負圧が発生し、前記封水部の排水を吸引する吸引口とを有する排水取出部を備えることを特徴とする請求項1に記載の排水装置。
【請求項3】
前記排水取出部は、
前記第2流入口に湯水が流入することで前記吸引口に負圧が生じるエジェクタ機構を有することを特徴とする請求項2に記載の排水装置。
【請求項4】
前記封水除去手段は、流路上に満水状態を形成する第2封水部を備え、
前記排水取出部の前記吸引口から前記封水部に接続される配管が、前記封水部の上縁よりも低い位置のみを通過して前記封水部に接続されることで、前記封水部の封水と前記第2封水部の封水が共有されることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の排水装置。
【請求項5】
前記封水除去手段は、流路上に満水状態を形成する第2封水部を備え、
前記排水取出部の前記吸引口から前記封水部に接続される配管が、前記封水部及び前記第2封水部の上縁よりも高い位置を通過して前記封水部に接続されることで、前記封水部の封水と前記第2封水部の封水がそれぞれ独立して構成されてなることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の排水装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、排水機器の排水を処理する排水装置に関するものであって、更に詳しくは、流路上に排水を溜めて満水部分を形成することで、臭気等を含んだ空気の屋内側への逆流を防止するトラップ機能を備えた排水装置に関し、流路上に溜められた封水を吸引し、一時的に封水を無くすことで清掃などを容易且つ効果的に行うことを可能とした排水装置に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
洗面台や流し台、浴室などの排水機器には使用した排水を下水側に処理するため、配管部材を組み合わせた排水装置が備えられる。これら排水装置には、下水側から臭気が屋内側に逆流することを防止するため、排水トラップと呼ばれる臭気を含んだ空気が下水側から屋内側に通過を不可能にする部材を備えている。
【0003】
特許文献1に記載の排水トラップは、ワントラップと呼ばれる排水トラップであって、以下に記載するトラップ本体及びオワン部材から構成される。
トラップ本体は、有底円筒形状の部材であって、上方の開口は排水が流入する流入口を形成し、その底面から防臭筒部を立ち上げてなる。また、防臭筒部の下方には下水側の配管に接続される排出口を備えてなる。
オワン部材は、トラップ本体の内部に配置される有底円筒形状の部材であって、使用時には開口部分を下方に向けて伏せるようにし、防臭筒部を覆うようにして配置する。
特許文献1のオワン部材には、流入口の周囲に係止する係止部が備えられ、この係止部に係止することでオワン部材とトラップ本体の間には排水が通過可能な隙間が生じるように配置される。
【0004】
上記のような排水トラップが施工された流し台のシンクに、流し台の使用により湯水が生じると、湯水は排水として流入口からトラップ本体、トラップ本体の内側面とオワン部材の外側面の間、オワン部材の下方、防臭筒部の外側面とオワン部材の内側面の間、の順に通過し、最終的に防臭筒部の上縁を超えて排出口から配管を介し下水側に排出される。
【0005】
また、この排水の際にトラップ本体内には防臭筒部の上端にまで排水が溜まる。このため、上記したトラップ本体内の排水の流路の内、トラップ本体内側面とオワン部材の外側面の間、オワン部材の下方、防臭筒部の外側面とオワン部材の内側面の間の流路には常に排水が満水の状態となる。臭気を含んだ空気や害虫類は、この流路の満水状態の部分を通過することができないため、下水側から屋内側に臭気を含んだ空気や害虫類が逆流することを防止することができる。
このように、下水側から屋内側に臭気を含んだ空気や害虫類が逆流することを防止する機能を「トラップ機能」と呼ぶ。また、トラップ本体内に溜まった、流路を満水状態とする排水を「封水」、トラップ本体内の封水を溜める部分を「封水部」と呼ぶ。特許文献1の排水トラップの場合、トラップ本体の内部であって、封水が溜まる防臭筒部の上縁までが封水部である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
実開昭49-14058号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
排水トラップ内を通過する排水は、通常は洗浄等に利用した後の汚れた湯水であり、油分や塵芥、毛髪等が混入しており、トラップ本体内部にはこれら油分や塵芥等の汚れが付着しやすい。このため、適当なタイミングでトラップ本体内部を洗浄することが望まれるが、スポンジ等に洗剤を塗布して清掃する場合、封水部には封水が溜まっており、この封水によって洗剤が希釈されて効果を失い、また汚れが付着した箇所が封水により視認できない、汚れた封水に手が触れることに不快感を生じる等、洗浄・清掃に際して封水は障害物となっていた。
また、封水は油分や塵芥が混入しているため雑菌が繁殖しやすく、これに由来するヌメリ等を生じやすい。これを回避するため、定期的に封水を清浄な湯水と交換し、雑菌が繁殖しにくい環境とすることが考えられるが、そのためには、一度封水部から封水を除去し、その後に清浄な湯水を補給する必要がある。
【0008】
このように、清掃や封水の交換等のため、一時的に封水部から封水を除去したいという要望がある。しかし排水機器に固定されおり、傾ける等の動作が不可能なトラップ本体の封水部から封水を除去させることは困難である。
【0009】
上記課題の解決のため、特許文献1に記載の排水トラップでは、防臭筒部をトラップ本体から着脱可能とし、トラップ本体からオワン部材を外した上で、防臭筒部を外すことで封水を排出口から排出可能な構造としている。
しかし、防臭筒部を外す作業を行うためには、汚れた封水に作業者が手を触れねばならず、作業者は不快感を生じる。
【0010】
本発明は上記事情に鑑み発明されたものであって、封水式の排水トラップを備えた排水装置において、洗浄や封水の交換等の為に封水部から封水を無くすことを可能とすると共に、その作業を容易且つ作業者が汚れた封水に手を触れることなく行える排水装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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