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公開番号
2024170354
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-09
出願番号
2023087333
出願日
2023-05-27
発明の名称
グレーチングの固定保持具
出願人
株式会社オカグレート
代理人
個人
主分類
E03F
5/06 20060101AFI20241202BHJP(上水;下水)
要約
【課題】グレーチングに切欠き等を加えずして、持続的にガタツキ騒音等を抑え、メンテナンスでの取外しの際にも楽に対応できるグレーチングの固定保持具。
【解決手段】平板部に透孔を形成し、グレーチングの隣り合う一対の主部材に取付け固定されるベース部材と、平板部の下面側に表面側が対向する第一板部を配し、第一板部の先端側から正面視で屈曲部を形成して上方へ向かって先端をツメ先とする第二板部が延在するツメ部材と、平板部の上面側にボルト頭を配して、ボルト軸部を前記透孔及び前記通孔に遊挿するボルトと、第一板部の裏面側に配されて前記ボルト軸部に螺合するナットとを具備し、側溝に対し、該グレーチングに係る側当て材の下端部位へ前記屈曲部の凹み部分を下からあてて、透孔及び前記通孔に遊挿したボルトと前記ナットとの締付けにより、前記第二板部のツメ先が前記下端部位を支点に側方へ張り出すようにして回動し、該側溝の側壁を押圧する。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
平板部に透孔を形成し、その平板面を水平にして、グレーチングの隣り合う一対の主部材に取付け固定されるベース部材と、
前記平板部の下面側に表面側が対向する第一板部を配し、且つ基端寄りに通孔を設けて、該第一板部の先端側から正面視で屈曲部を形成して上方へ向かって先端をツメ先とする第二板部が延在する板片状のツメ部材と、
前記平板部の上面側にボルト頭を配して、ボルト軸部を前記透孔及び前記通孔に遊挿するボルトと、
前記第一板部の裏面側に配されて、前記透孔及び前記通孔に遊挿した前記ボルト軸部に螺合するナットと、を具備し、
グレーチングで蓋をした側溝に対し、該グレーチングに係る側当て材の下端部位へ前記屈曲部の凹み部分を下からあてて、前記透孔及び前記通孔に遊挿した該ボルトと前記ナットとの締付けにより、前記第一板部の基端が前記ベース部材側へと上動するのに伴って、前記第二板部のツメ先が前記下端部位を支点に側方へ張り出すようにして回動し、該側溝の側壁を押圧することを特徴とするグレーチングの固定保持具。
続きを表示(約 540 文字)
【請求項2】
前記屈曲部を前記第二板部とで形成した前記第一板部の基端側で、該屈曲部における第二板部の屈曲方向とは反対方向に屈曲して延在する返し板片部を、さらに具備し、前記ボルトの締付けによる前記ナットの共回りを、該返し板片部が阻止するようにした請求項1に記載のグレーチングの固定保持具。
【請求項3】
前記第一板部から前記第二板部へと延びる前記ツメ部材の全板長における該第一板部の板長を、該第二板部の板長よりも長くし、且つ該第二板部の平板状主部分から延びる先端部分が、前記屈曲部で曲げられた方向とは逆方向に曲げられてツメ先を形成する請求項2に記載のグレーチングの固定保持具。
【請求項4】
前記ベース部材が、水平に配した前記平板部に、その両側から正面視で上方へコ字状に延びる立板部と、該立板部の上端部分で両外方に屈曲しさらに該平板部へと下向き方向に延びる戻り部分を有するフック部とを備えて、該フック部をグレーチングの隣り合う一対の主部材の上端面に掛止して、該平板部の前記透孔及び前記通孔に遊挿した前記ボルトと前記ナットとの締付けにより、該ベース部材が該主部材に着脱自在に取付け固定される請求項1乃至3のいずれか1項に記載のグレーチングの固定保持具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は側溝の溝口に蓋をするグレーチングの固定保持具に関する。
続きを表示(約 4,000 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば、図15に示す路面等において敷設される側溝8の上方溝口80は、グレーチングm等で塞いで、その上を歩行や車両走行ができるようになっている。同図は側溝8の側壁段差面812に載置する落し込みタイプのグレーチングmであるが、単なる載置型のグレーチングmでは、車両走行時のガタツキ騒音、さらにグレーチングmそのものが跳ね上がる不具合が発生していた。グレーチングmを側溝8にボルト固定する対策があるが、グレーチングmと側溝8との双方に固定するための細工を要し、煩雑であった。また、図2に示すU字側溝8の場合は側溝8への細工自体が困難であった。
こうしたことから、いくつかのグレーチング固定具が提案されている(例えば特許文献1、2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-59944号公報
特開2015-212500号公報
特開2000-204647号公報
特開平9-217414号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかるに、特許文献1は、その段落0024の「…このため、枠体54には、接触体60の一部が側面形成部98から出入りするための切欠部100が形成されている。」とあり、重量車両等の走行に耐える機械的強度を要する枠体54が強度不足に陥る虞があった。
特許文献2は、その図3と段落0028に「取付け部22の一側には一部に爪25を内側に突出形成している。この爪25は取付部22をグレーチング2の端板に押し込んだとき、端板3に係着して固定金具21の抜け止めを行うためのものである。」とするが、車両走行等の振動で固定金具が抜け落ちる虞がある。
特許文献3は、その段落0015の「グレーチングの端板と受枠との間の隙間の程度に応じて外側への突出量が異なる脚片のうちの一部が受枠内面に抜け止め状態で押しつけられ、これによりグレーチングが横移動したりガタ付くことなく固定できる」が、該抜け止め状態になっていることが、メンテナンス等でグレーチングを外さねばならない時に支障をきたす。
特許文献4は、その請求項1のごとく「…固定辺部にメインバーに下縁から嵌着する断面U字状の挟着部を形成し、側辺部に蓋受枠の立上内面に圧接する弾接片を形成してなるグレーチングの騒音防止用保持具。」とあるが、弾接片の弾発力を維持させるのが難しい。弾発力の経年劣化への復元対策が難しい。
【0005】
本発明は、上記問題を解決するもので、グレーチングに切欠き等を加えずして、持続的にガタツキ騒音等を抑えることができ、しかもメンテナンスでの取外しの際にも楽に対応できるグレーチングの固定保持具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成すべく、本発明の第一態様は、平板部に透孔を形成し、その平板面を水平にして、グレーチングの隣り合う一対の主部材に取付け固定されるベース部材と、前記平板部の下面側に表面側が対向する第一板部を配し、且つ基端寄りに通孔を設けて、該第一板部の先端側から正面視で屈曲部を形成して上方へ向かって先端をツメ先とする第二板部が延在する板片状のツメ部材と、前記平板部の上面側にボルト頭を配して、ボルト軸部を前記透孔及び前記通孔に遊挿するボルトと、前記第一板部の裏面側に配されて、前記透孔及び前記通孔に遊挿した前記ボルト軸部に螺合するナットと、を具備し、グレーチングで蓋をした側溝に対し、該グレーチングに係る側当て材の下端部位へ前記屈曲部の凹み部分を下からあてて、前記透孔及び前記通孔に遊挿した該ボルトと前記ナットとの締付けにより、前記第一板部の基端が前記ベース部材側へと上動するのに伴って、前記第二板部のツメ先が前記下端部位を支点に側方へ張り出すようにして回動し、該側溝の側壁を押圧することを特徴とするグレーチングの固定保持具にある。
本発明の第二態様は、第一態様で、前記屈曲部を前記第二板部とで形成した前記第一板部の基端側で、該屈曲部における第二板部の屈曲方向とは反対方向に屈曲して延在する返し板片部を、さらに具備し、前記ボルトの締付けによる前記ナットの共回りを、該返し板片部が阻止するようにしたことを特徴とする。本発明の第三態様は、第二態様で、前記第一板部から前記第二板部へと延びる前記ツメ部材の全板長における該第一板部の板長を、該第二板部の板長よりも長くし、且つ該第二板部の平板状主部分から延びる先端部分が、前記屈曲部で曲げられた方向とは逆方向に曲げられてツメ先を形成することを特徴とする。本発明の第四態様は、第一態様~第三態様で、前記ベース部材が、水平に配した前記平板部に、その両側から正面視で上方へコ字状に延びる立板部と、該立板部の上端部分で両外方に屈曲しさらに該平板部へと下向き方向に延びる戻り部分を有するフック部とを備えて、該フック部をグレーチングの隣り合う一対の主部材の上端面に掛止して、該平板部の前記透孔及び前記通孔に遊挿した前記ボルトと前記ナットとの締付けにより、該ベース部材が該主部材に着脱自在に取付け固定されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明のグレーチングの固定保持具は、グレーチングに切欠き等を加えずに、側当て材の下端部位を支点にツメ部材を回動させることによって、梃子の原理を利用して、効果的にグレーチングを長期に亘って確実に側溝に固定保持させて、これまでグレーチングに発生していたガタツキや跳ね上がり等の不具合を解消でき、さらにメンテナンス等で取外しが必要な時には簡単に取り外すこともできるなど多大な効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態1で、グレーチングにベース部材を取付け固定した平面図である。
側溝に図1のベース部材付きグレーチングを載置する側面図である。
図1の透孔とツメ部材の通孔とに遊挿したボルトがナットに螺合し始めた横断面図である。
図3のボルトを締付けて第二板部が側溝側壁を押圧する横断面図である。
図4の締結したボルトをさらに締付けた横断面図である。
図4の部分拡大図である。
図5の部分拡大図である。
図4のVIII-VIII線矢視図である。
ツメ部材とボルトとナットと座金の斜視図である。
(イ)が本ツメ部材で、(ロ),(ハ)が他態様図である。
実施形態2で、グレーチングに後付けで固定保持具を取付け固定した平面図である。
図11のXII-XII線矢視図である。
ベース部材の斜視図である。
実施形態3で、落し込みタイプのグレーチングに固定保持具を取付け固定した図4に対応する横断面図である。
従来技術の説明断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係るグレーチングの固定保持具について詳述する。図1~図14はグレーチングの固定保持具(以下、単に「固定保持具」ともいう。)の一形態で、図1は実施形態1で、グレーチングにベース部材を取付け固定した平面図、図2は側溝に図1のベース部材付きグレーチングを載置する側面図、図3は透孔とツメ部材の通孔とに遊挿したボルトがナットに螺合し始めた断面図、図4は図3のボルトを締付けて第二板部が側溝側壁を押圧する断面図、図5は図4の締結したボルトをさらに締付けた断面図、図6は図4の部分拡大図、図7は図5の部分拡大図、図8は図4のVIII-VIII線矢視図、図9はツメ部材等の構成部品の斜視図、図10は(イ)が本ツメ部材で、(ロ),(ハ)が他態様図、図11は実施形態2で、グレーチングに後付けで固定保持具を取付け固定した平面図、図12は図11のXII-XII線矢視図、図13はベース部材の斜視図、図14は実施形態3で、落し込みタイプのグレーチングに固定保持具を取付け固定した断面図を示す。尚、各図は判り易くするため、簡略化し且つ発明要部を強調図示する。本発明と直接関係しない部分を省略する。
【0010】
(1)実施形態1
グレーチングの固定保持具Gは、ベース部材2とツメ部材4とボルト6とナット5と座金7とを具備する(図1~図10)。U字側溝8への載置タイプのグレーチング1に適用する。
ベース部材2は、平板部21に透孔20を形成し、その平板面を水平にして、グレーチング1の隣り合う一対の主部材11に取付け固定される金属製板状体である(図1,図8)。鋼板等から矩形板片に切断した平板部21の略中央にボルト6の軸径よりもやや大きめの透孔20を穿設したベース部材2とする。帯幅方向を起立させた隣り合う一対の主部材11が対向する帯幅面111で、主部材下縁11bよりも上方位置にベース部材2に係る平板部21の下面21bが水平配設されて、ベース部材2が溶接により主部材11に取付け固定される(図8)。
ここで、「平板部21の下面21b」の下面は、ベース部材2が主部材11に取付け固定された図8でいえば、文字通り紙面に在る平板部21の下面21b側の面を指す。符号wdは溶接部分で、図8以外は図示を省略する。グレーチング1の主部材下縁11bよりも上方位置にベース部材2の平板部21を水平配設している。
ベース部材2が図1,図3のようにグレーチング1を構成する一方の側当て材12寄りに配設される。
(【0011】以降は省略されています)
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