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公開番号2024167982
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-05
出願番号2023084341
出願日2023-05-23
発明の名称受水槽の耐震構造
出願人エース消毒株式会社
代理人個人
主分類E03B 11/12 20060101AFI20241128BHJP(上水;下水)
要約【課題】安価な受水槽の耐震構造。
【解決手段】バルーンを、風船体の上下に連結紐を固定し、さらに、空気注入口を前記風船体のいずれかの位置に備えた構成としておく。前記バルーンの連結紐を相互に連結して、複数のバルーンを繋ぎ合わせた連結体とし、前記連結体を前記受水槽の水面上に内周に沿って配置して緩衝構造となしておく。別の構成として、バルーンを、風船体の上下いずれか一方に連結紐を固定し、さらに、空気注入口を前記風船体のいずれかの位置に備えた構成とする。前記バルーンの連結紐を前記FRPの繋構造を利用して受水槽の天板と側板の形成するコーナ部に複数吊り下げて緩衝構造となす。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
FRPパネルを繋ぎ合わせて構成された受水槽が地震によって破壊されることを防止する受水槽の耐震構造であって、
風船体の上下に連結紐を固定し、さらに、空気注入口を前記風船体のいずれかの位置に備えたバルーンと、
前記バルーンの連結紐を相互に連結して、複数のバルーンを繋ぎ合わせた連結体と、
前記連結体が前記受水槽の水面上に内周に沿って配置された緩衝構造と
を備えたことを特徴とする受水槽の耐震構造。
続きを表示(約 210 文字)【請求項2】
FRPパネルを繋ぎ合わせて構成された受水槽が地震によって破壊されることを防止する受水槽の耐震構造であって、
風船体の上下いずれか一方に連結紐を固定し、さらに、空気注入口を前記風船体のいずれかの位置に備えたバルーンと、
前記バルーンの連結紐を前記FRPの繋構造を利用して受水槽の天板と側板の形成するコーナ部に複数吊り下げた緩衝構造と、
を備えたことを特徴とする受水槽の耐震構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は受水槽に関し、特に、受水槽の耐震構造に関するものである。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
ビル・マンション・学校・病院等では、水道局からの水道管を直接各利用者の配管に接続したのでは、利用者の多い時間帯では水圧が弱くなったり、極端な場合は水が出なくなったりすることから、水道管を通って送られてきた水を一旦受水槽に貯めておき、その後に各利用者に供給することが行われている。
【0003】
これによって、使用量の変動に耐えることができ、各利用者に安定した水の供給ができることになる。
【0004】
図3は受水槽の内部を示す図である。FRPのパネル21は4辺にフランジ22が設けられており、当該フランジ22を利用して相互のパネルを、ボルト23で繋ぎ合わせる構造になっている。受水槽の容積が大きい場合は内部に複数本の支柱24を立てて補強する構成となっている。
【0005】
このようにFRPのパネル21で構成されていても、水が溜ってる状態で強い外力が加わると、内部の水が大きく波打つので、当該波は受水槽20が壊われることがある。ここで強い外力としては地震が考えられ、現実に東日本大震災で震度6弱以上の揺れがあった地域では多数の受水槽の天井部分が吹き飛ぶ事故が発生している。
【0006】
実開昭51-89309号公報には、地震時に飲料水が欠乏することを想定して大型の貯水槽を設けることを提唱している。地震発生時には前記貯水槽で水の揺れが生じ、当該貯水槽を破壊する恐れがあるところから、格子状の振動防止板を貯水槽内部の所定の高さ位置に水平に配置することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
実開昭51-89309号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記特許文献1をFRPで構成された受水槽に適用しようとすると、FRPの天井を張る前に、受水槽の外部で組み立てた振動防止板を所定の位置に水平に張り渡す必要があり、既設の受水槽には適用できないことになる。
【0009】
既設の受水槽に当該振動防止板を設置しようとする場合には、槽内を空にして槽内部に人が入って組み立て作業をすることになるが、鉄板を使用する場合は溶接等を槽内ですることになり危険性を伴い、またプラスチックの材料を使用する場合であっても接着剤等の揮発性の薬剤を使用することから、人体に悪影響を及ぼすことになる。
【0010】
本発明は上記従来の事情に鑑みて提案されたものであって既設の受水槽にも簡単に取付けることができ、人体に悪影響を及ぼさない受水槽の耐震構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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