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公開番号2025008959
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2023111619
出願日2023-07-06
発明の名称雨庭及びその施工方法
出願人株式会社大林組
代理人
主分類E03F 1/00 20060101AFI20250109BHJP(上水;下水)
要約【課題】簡便に施工することができ、維持管理がし易く、かつ、周辺の自然環境と調和する雨庭及びその施工方法を提供する。
【解決手段】本発明は、土壌に設けられた、底面12と側面13とから構成される凹部11と、凹部11の周辺から凹部11の内部11aへ雨水を導入する雨水導入部16と、を有し、凹部11の底面12が、底面12の土壌18に直接、有機物を敷設してなる透水構造14を有するものである。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
土壌に設けられた、底面と側面とから構成される凹部と、
前記凹部の周辺から前記凹部の内部へ雨水を導入する雨水導入部と、を有し、
前記凹部の前記底面が、該底面の土壌に直接、有機物を敷設してなる透水構造を有する雨庭。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
前記有機物が、植物、落木、落枝、落葉、伐採木、伐採枝、刈草、チップ、及びそれらの腐植物から選択される少なくとも1種である請求項1記載の雨庭。
【請求項3】
前記側面が、法面である請求項1記載の雨庭。
【請求項4】
前記法面に、表土流出抑制マット、粗朶、芝生、植栽、土留め柵、石垣、及び土嚢の少なくとも一つが敷設されてなる土留め処理がなされている請求項3記載の雨庭。
【請求項5】
前記表土流出抑制マットが、生分解性である請求項4記載の雨庭。
【請求項6】
前記底面の土壌内部の透水速度V1が、前記法面の土壌内部の透水速度V2より大きい請求項3記載の雨庭。
【請求項7】
前記透水構造が、前記雨水導入部の下端以下に設けられている請求項1記載の雨庭。
【請求項8】
土壌を掘削して、底面と側面とから構成される凹部を形成する掘削工程と、
前記凹部の周辺から前記凹部の内部へ雨水を導入する雨水導入部を設ける雨水導入部設置工程と、
前記底面に、直接、有機物を敷設して透水構造を設ける透水構造形成工程と、
を備える雨庭の施工方法。
【請求項9】
前記有機物が、植物、落木、落枝、落葉、伐採木、伐採枝、刈草、チップ、及びそれらの腐植物から選択される1種以上である請求項8記載の雨庭の施工方法。
【請求項10】
前記掘削工程において、側面を法面とする請求項8記載の雨庭の施工方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、雨庭及びその施工方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、グリーンインフラストラクチャーとして雨庭(レインガーデンとも称される。)が注目されている。雨庭とは、地上に降った雨水を雨水管などに直接放流することなく、一時的に貯留し、ゆっくりと地中に浸透させる構造を有する植栽空間をいう。
例えば、道路又は舗道脇に、周りの建造物と調和するように、掘削した場所に砂利を敷き詰めて、雨水を砂利へ誘導して地中に浸透させる雨庭が知られている。
また、特許文献1には、掘削により形成された凹所内に、面状遮水体を介して、植物の育成用土壌を埋め戻してなる、レインガーデンであって、面状遮水体を、植物根の貫通を許容する構造を持って、凹所内においてそれぞれ所定面積を覆う複数の遮水シートから構成するとともに、隣接する遮水シート間、又は、隣接する遮水シートの接合部に、通水隙間を形成させるようにしてなるレインガーデンが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-2136号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の従来見られる砂利敷の雨庭では、砂利の運搬費等の施工コストがかかる。また、砂利上に、街路樹の落葉、ゴミ等が飛来して砂利の隙間に入り込むと、目詰まりが生じて透水性が低下する、雑草の生育を誘引する、外観上好ましくない等の理由から、定期的に清掃、及び数年に一度砂利の入替をする必要があり、維持管理に手間がかかるという問題がある。
また、特許文献1に記載のレインガーデンでは、凹所全体に面状遮水体を敷設する工程、及び掘削した土砂を埋め戻す作業が必要となり、大がかりな作業となる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、簡便に施工することができ、維持管理がし易く、かつ、周辺の自然環境と調和する雨庭及びその施工方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明らは、雨庭を既存の森林、公園等の緑地の中に設けることで、緑地との調和が得られ、かつ、緑地が本来有する雨水浸透能力を利用でき、雨庭として十分な機能を有することを見出した。また、本発明者らは、緑地内の資源を利用することで、雨庭を簡便に施工することができ、維持管理がし易いという利点も見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明は、土壌に設けられた、底面と側面とから構成される凹部と、凹部の周辺から凹部の内部へ雨水を導入する雨水導入部と、を有し、凹部の底面が、底面の土壌に直接、有機物を敷設してなる透水構造を有する雨庭である。
【0006】
有機物は、植物、落木、落枝、落葉、伐採木、伐採枝、刈草、チップ、及びそれらの腐植物から選択される少なくとも1種であることが好ましい。
【0007】
側面は、法面であることが好ましい。
【0008】
法面には、表土流出抑制マット、粗朶、芝生、植栽、土留め柵、石垣、及び土嚢の少なくとも一つが敷設されてなる土留め処理がなされていることが好ましい。
【0009】
表土流出抑制マットは、生分解性であることが好ましい。
【0010】
底面の土壌内部の透水速度V1は、法面の土壌内部の透水速度V2より大きいことが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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