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公開番号2025028714
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-03
出願番号2023133700
出願日2023-08-18
発明の名称ローリングカッター
出願人株式会社インテ
代理人個人
主分類E03F 9/00 20060101AFI20250221BHJP(上水;下水)
要約【課題】従来の洗浄用移動体は、ゴム製の袋体内に流体物を注入させて、洗浄用移動体の外表面を管路の内壁に接触させているので、管路内に木の根等の硬い突出物が突出している場合には、管路内に突出している木の根を上手く取り除くことができないという問題があった。
【解決手段】本発明のローリングカッターは、左向き切り刃9と右向き切り刃10が交差した卵型切り刃体16を構成しているので、卵型切り刃体16を回転させず引っ張ることだけで、管路内に突出した木の根でも「斜め格子状の左向き切り刃9と右向き切り刃10」で挟み込み取り除くことができるとともに、左側調整板33と右側調整板34の間の長さを変えることにより卵型切り刃体16の断面径が変更維持できるので、大きな負荷が生じない作業で容易に卵型切り刃体16の断面径を変更維持させることができる。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
管路内を移動させることにより、管路内に突出した突出物を取り除くローリングカッターであって、
棒状形状で形成された軸部材と、
該軸部材が挿通される左側貫通孔が形成され、該左側貫通孔に該軸部材が挿通された状態で該軸部材の左側に装着される左側調整板と、
前記軸部材が挿通される右側貫通孔が形成され、該右側貫通孔に該軸部材が挿通された状態で該軸部材の右側に装着される右側調整板と、
前記軸部材の左側端部に装着され、ロープが取り付けられる左側ロープ接続具と、
前記軸部材の右側端部に装着され、ロープが取り付けられる右側ロープ接続具と、
金属を材質とし、前記左側調整板と前記右側調整板の間に亘って、前記軸部材の周回りに、前記軸部材の長手方向に対し斜め左向きに回転させながら前記軸部材の周方向に間隔を空けて複数個設けられた左向き切り刃と、
金属を材質とし、前記左側調整板と前記右側調整板の間に亘って、前記軸部材の周回りに、前記軸部材の長手方向に対し斜め右向きに回転させながら前記軸部材の周方向に間隔を空けて複数個設けられた右向き切り刃と、
前記左側調整板と前記右側調整板の間の長さを変更維持させる調整板間長さ変更維持手段と、を有し、
前記左向き切り刃と前記右向き切り刃は、交差した斜め格子状に配されることにより、全体としての外形は略卵形状の卵型切り刃体を形成し、
前記調整板間長さ変更維持手段が、前記左側調整板と前記右側調整板の間の長さを変えることにより、前記卵型切り刃体の断面径が変更維持できることを特徴としたローリングカッター。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記軸部材は、一端部側に左ネジ山が螺刻され、他端部側に右ネジ山が螺刻され、
前記調整板間長さ変更維持手段は、前記軸部材の左ネジ山に螺合された左ネジ山ナットおよび前記軸部材の右ネジ山に螺合された右ネジ山ナットであり、
前記左側調整板は、前記軸部材の左ネジ山に螺合された前記左ネジ山ナットが前記軸部材の端部側に配され、もしくは前記軸部材の右ネジ山に螺合された前記右ネジ山ナットが前記軸部材の端部側に配されることにより該軸部材に装着され、
前記右側調整板は、前記軸部材の右ネジ山に螺合された前記右ネジ山ナットが前記軸部材の端部側に配され、もしくは前記軸部材の左ネジ山に螺合された前記左ネジ山ナットが前記軸部材の端部側に配されることにより該軸部材に装着され、
前記調整板間長さ変更維持手段は、前記軸部材の右ネジ山に螺合されている前記右ネジ山ナットの位置、および/または前記軸部材の左ネジ山に螺合されている前記左ネジ山ナットの位置を変えることにより、前記左側調整板と前記右側調整板の間の長さが変更維持されることを特徴とする請求項1記載のローリングカッター。
【請求項3】
前記軸部材は、一端部側に左ネジ山が螺刻され、他端部側に右ネジ山が螺刻され、
前記調整板間長さ変更維持手段は、前記左側調整板もしくは前記右側調整板に一体的に設けられた前記軸部材の左ネジ山に螺合される左ネジ山調整板ナットおよび前記右側調整板もしくは前記左側調整板に一体的に設けられた前記軸部材の右ネジ山に螺合される右ネジ山調整板ナットであり、前記軸部材の右ネジ山に螺合されている前記右ネジ山調整板ナットの位置、および/または前記軸部材の左ネジ山に螺合されている前記左ネジ山調整板ナットの位置を変えることにより、前記左側調整板と前記右側調整板の間の長さが変更維持されることを特徴とする請求項1記載のローリングカッター。
【請求項4】
前記軸部材は、一端部側に一端部側ピン挿入孔が所定位置に複数個に形成され、他端部側に他端部側ピン挿入孔が所定位置に複数個に形成され、
前記調整板間長さ変更維持手段は、前記軸部材の一端部側ピン挿入孔に挿入される一端部側ピンおよび前記軸部材の他端部側ピン挿入孔に挿入される他端部側ピンであり、
前記左側調整板は、前記軸部材の一端部側ピン挿入孔に挿入された前記一端部側ピンが前記軸部材の端部側に配され、もしくは前記軸部材の他端部側ピン挿入孔に挿入された前記他端部側ピンが前記軸部材の端部側に配されることにより該軸部材に装着され、
前記右側調整板は、前記軸部材の他端部側ピン挿入孔に挿入された前記他端部側ピンが前記軸部材の端部側に配され、もしくは前記軸部材の一端部側ピン挿入孔に挿入された前記一端部側ピンが前記軸部材の端部側に配されることにより該軸部材に装着され、
前記調整板間長さ変更維持手段は、前記軸部材の前記一端部側ピン挿入孔から前記一端部側ピンを抜き取り、他の前記一端部側ピン挿入孔に挿入、および/または前記軸部材の前記他端部側ピン挿入孔から前記他端部側ピンを抜き取り、他の前記他端部側ピン挿入孔に挿入することにより、前記左側調整板と前記右側調整板の間の長さが変更維持されることを特徴とする請求項1記載のローリングカッター。
【請求項5】
前記左向き切り刃および前記右向き切り刃の長手方向横断面は、略逆台形形状で形成されていることを特徴とする請求項1記載のローリングカッター。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、管路内を移動させることにより、管路内に突出した突出物を取り除くローリングカッターに関する。
続きを表示(約 3,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、管路内を移動させることにより、管路に付着した堆積物を取り除く洗浄用移動体が知られている。この種の洗浄用移動体154として、ゴム製の袋体162内に水を含浸させたスポンジが詰められ、この袋体162の表面に網目状の洗浄用リブ166が一体的に形成されている。また、袋体162内には、圧力調整手段141の吸排ポンプ141aにより、管体138を介し、流体物が注入されまた流体物の抜き出しを行なうことができ、これにより、洗浄用移動体154の外表面を管路112の内壁の全周に略一定の圧力で接触させることができる(図10参照)。また、洗浄用移動体154には、洗浄用移動体154を移動方向前方及び後方から引き動作させるために、紐状体139が洗浄用移動体154の移動方向前後に接続されている。そして、洗浄用移動体154が紐状体139を介して引き動作されることにより、洗浄用移動体154の外表面を管路112の内壁の全周に略一定の圧力で接触させた状態で、洗浄用移動体154が管路112内を摺動されながら若しくは擦りながら移動させることができる(図11参照)。このように、洗浄用移動体154が管路内112を移動することにより、管路112内にある塵142が押し出され、管壁に付着している堆積物143も削り取られるというものであった(特許文献1参照)。ここで、図10は従来の洗浄用移動体を用いた管路洗浄システムの袋体の流動体の圧力を制御する圧力調整手段の概略説明図であり、図11は同洗浄用移動体を用いた管路洗浄システムの概略説明図である。
【0003】
特開2015-13280号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の洗浄用移動体154では、水が含浸されたスポンジが詰められたゴム製の袋体162内に吸排ポンプ141aにより流体物が注入され、そして、洗浄用移動体154の外表面を管路112の内壁に接触させた状態で、洗浄用移動体154を管路112内に摺動若しくは擦りながら移動させることにより、管路112内の塵142を押し出し、管壁に付着している堆積物143を取り除くものである。そのため、洗浄用移動体154の外表面を管路112の内壁の全周に略一定の圧力で接触させるためには、ゴム製の袋体162内に流体物を注入させるための吸排ポンプ141aおよび管体138などの設備が必要であることから、設備費用が高額となるとともに、ゴム製の袋体162内に流体物を注入させる多くの工数が必要であるという問題があった。また、ゴム製の袋体162内に流体物を注入させて、洗浄用移動体154の外表面を管路112の内壁に接触させているので、管路内に木の根等の硬い突出物が突出している場合には、流体物が注入されているゴム製の袋体162表面の洗浄用リブ166が弾性により内部方向に移動し、管路内に突出している木の根等の硬い突出物を上手く取り除くことができないという問題があった。
【0005】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、大きな負荷が生じない作業で容易に管路の内壁に接触させることができるとともに、管路内に木の根等の硬い突出物が突出している場合でも容易に取り除くことができるローリングカッターを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決し上記目的を達成するために、本発明のうち第1の態様に係るものは、管路内を移動させることにより、管路内に突出した突出物を取り除くローリングカッターであって、棒状形状で形成された軸部材と、軸部材が挿通される左側貫通孔が形成され、左側貫通孔に軸部材が挿通された状態で軸部材の左側に装着される左側調整板と、軸部材が挿通される右側貫通孔が形成され、右側貫通孔に軸部材が挿通された状態で軸部材の右側に装着される右側調整板と、軸部材の左側端部に装着され、ロープが取り付けられる左側ロープ接続具と、軸部材の右側端部に装着され、ロープが取り付けられる右側ロープ接続具と、金属を材質とし、左側調整板と右側調整板の間に亘って、軸部材の周回りに、軸部材の長手方向に対し斜め左向きに回転させながら軸部材の周方向に間隔を空けて複数個設けられた左向き切り刃と、金属を材質とし、左側調整板と右側調整板の間に亘って、軸部材の周回りに、軸部材の長手方向に対し斜め右向きに回転させながら軸部材の周方向に間隔を空けて複数個設けられた右向き切り刃と、左側調整板と右側調整板の間の長さを変更維持させる調整板間長さ変更維持手段と、を有し、左向き切り刃と右向き切り刃は、交差した斜め格子状に配されることにより、全体としての外形は略卵形状の卵型切り刃体を形成し、調整板間長さ変更維持手段が、左側調整板と右側調整板の間の長さを変えることにより、卵型切り刃体の断面径が変更維持できることを特徴としたものである。
【0007】
本発明によれば、左側調整板と右側調整板の間に亘って、軸部材の周回りに、軸部材の長手方向に対し斜め左向き(斜め右向き)に回転させながら軸部材の周方向に間隔を空けて複数個設けられた左向き切り刃(右向き切り刃)を有し、その左向き切り刃と右向き切り刃は交差した斜め格子状に配されることにより、全体としての外形は略卵形状の卵型切り刃体が形成されるので、管路内に木の根等の硬い突出物が突出している場合でも、卵型切り刃体を回転させず引っ張ることだけで、その交差させて斜め格子状に配されている左向き切り刃と右向き切り刃により、管路内に突出したしぶとい突出物でも「斜め格子状の左向き切り刃と右向き切り刃」で挟み込み容易に切断し取り除くことができるとともに、左側調整板と右側調整板の間の長さを変えることにより卵型切り刃体の断面径が変更維持できるので、卵型切り刃体の断面径を変更維持させるための他の設備を要することなく、大きな負荷が生じない作業で容易に卵型切り刃体の断面径を変更維持させることができる。
【0008】
本発明のうち第2の態様に係るものは、第1の態様に係るローリングカッターであって、軸部材は、一端部側に左ネジ山が螺刻され、他端部側に右ネジ山が螺刻され、調整板間長さ変更維持手段は、軸部材の左ネジ山に螺合された左ネジ山ナットおよび軸部材の右ネジ山に螺合された右ネジ山ナットであり、左側調整板は、軸部材の左ネジ山に螺合された左ネジ山ナットが軸部材の端部側に配され、もしくは軸部材の右ネジ山に螺合された右ネジ山ナットが軸部材の端部側に配されることにより軸部材に装着され、右側調整板は、軸部材の右ネジ山に螺合された右ネジ山ナットが軸部材の端部側に配され、もしくは軸部材の左ネジ山に螺合された左ネジ山ナットが軸部材の端部側に配されることにより軸部材に装着され、調整板間長さ変更維持手段は、軸部材の右ネジ山に螺合されている右ネジ山ナットの位置、および/または軸部材の左ネジ山に螺合されている左ネジ山ナットの位置を変えることにより、左側調整板と右側調整板の間の長さが変更維持されることを特徴とするものである。
【0009】
本発明によれば、左側調整板(右側調整板)が、軸部材の左ネジ山(右ネジ山)に螺合された左ネジ山ナット(右ネジ山ナット)が軸部材の端部側に配され、もしくは軸部材の右ネジ山(左ネジ山)に螺合された右ネジ山ナット(左ネジ山ナット)が軸部材の端部側に配されることにより軸部材に装着されているので、作業者は、軸部材を持ちながらローリングカッター全体を円周同方向に回転させながら、軸部材の右ネジ山に螺合されている右ネジ山ナットの位置、および/または軸部材の左ネジ山に螺合されている左ネジ山ナットの位置が変えることにより、左側調整板と右側調整板の間の長さを変更維持させることができる。これにより、卵型切り刃体の断面径を変更維持させるための他の設備を要することなく、容易に卵型切り刃体の断面径を変更維持させることができる。
【0010】
本発明のうち第3の態様に係るものは、第1の態様に係るローリングカッターであって、軸部材は、一端部側に左ネジ山が螺刻され、他端部側に右ネジ山が螺刻され、調整板間長さ変更維持手段は、左側調整板もしくは右側調整板に一体的に設けられた軸部材の左ネジ山に螺合される左ネジ山調整板ナットおよび右側調整板もしくは左側調整板に一体的に設けられた軸部材の右ネジ山に螺合される右ネジ山調整板ナットであり、軸部材の右ネジ山に螺合されている右ネジ山調整板ナットの位置、および/または軸部材の左ネジ山に螺合されている左ネジ山調整板ナットの位置を変えることにより、左側調整板と右側調整板の間の長さが変更維持されることを特徴とするものである。
(【0011】以降は省略されています)

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