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公開番号2025075318
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-15
出願番号2023186385
出願日2023-10-31
発明の名称接続継手および工法
出願人有限会社彩孔技研
代理人個人
主分類E03F 3/00 20060101AFI20250508BHJP(上水;下水)
要約【課題】小さい開削面積、短い工期、高い生産性で、土中に埋設された本管に取付管を接続するための接続継手を提供する。
【解決手段】土中に埋設された本管MTに設けられた取付孔HLに取付管BTを接続するための接続継手100は、先端11が取付孔の直径HLdより小さい外径11odを、基端12が取付孔の直径より大きい外径12odを有し、基端側へ向けて外径が拡大する形状を有するテーパー支管部10と、テーパー支管部の基端で取付管の円周先端BTfと当接するための当接部13と、先端21が、当接部より先端側でテーパー支管部の外面に固定される可撓性部20と、を備え、可撓性部の基端22は、取付管の外径BTodと略等しい内径22idを有し、取付管の先端部分BTfpに取り付けられるように構成される。
【選択図】図3

特許請求の範囲【請求項1】
土中に埋設された本管に設けられた取付孔に取付管を接続するための接続継手であって、
先端が取付孔の直径より小さい外径を、基端が取付孔の直径より大きい外径を有し、基端側へ向けて外径が拡大する形状を有するテーパー支管部と、
テーパー支管部の基端で取付管の円周先端と当接するための当接部と、
先端が、当接部より先端側でテーパー支管部の外面に固定される可撓性部と、
を備え、
可撓性部の基端は、取付管の外径と略等しい内径を有し、取付管の先端部分に取り付けられるように構成された、
接続継手。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
テーパー支管部の基端は、当接部より基端側において取付管の外径より大きい内径を有し、取付管の先端部分の外周面を規制する規制部を有することを特徴とする請求項1に記載の接続継手。
【請求項3】
可撓性部は、取付管を先端側に付勢する状態で取付管に固定されることを特徴とする請求項1に記載の接続継手。
【請求項4】
本管の軸線方向において取付孔の開口長さが最も長くなる部分に当接するテーパー支管部において、取付孔の直径と略等しい外径を有する位置から先端までの長さは、本管の管厚に略等しいことを特徴とする請求項1に記載の接続継手。
【請求項5】
当接部の内径とテーパー支管部の内面側の内径は、取付管の内径と略等しいことを特徴とする請求項1に記載の接続継手。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれかに記載の接続継手を用いて取付管を本管に接続するための工法であって、
本管に向けて山留管を推進する第1工程と、
山留管内を掘削し、排土する第2工程と、
本管に接続継手を取り付けるための取付孔を削孔する第3工程と、
山留管の中を通して、取付管の先端部分に可撓性部を固定した接続継手のテーパー支管部を取付孔に差し込む第4工程と、
を備える工法。
【請求項7】
第3工程において本管を削孔したことにより生じたコアの形態に基づいて、テーパー支管部の先端を取付孔に適合するように形成する工程を、第4工程の前に備えることを特徴とする請求項6に記載の工法。
【請求項8】
山留管の内径は、接続継手の最大外径の1.05倍以下であることを特徴とする請求項6に記載の工法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、土中に埋設された本管に取付管を接続するための接続継手およびその接続継手を用いて取付管を本管に接続するための工法に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、耐震性を有し、土中に埋設された本管に支管/取付管を接続するための技術が知られている。たとえば、特許文献1は、支管と本管との接続部分に応力が集中し、接合面の剥離が生ずるのを防止することを目的として、本管と支管の接続構造を開示する。この接続構造は、本管被覆部と筒状部とを備えた弾性体製の継手本体、剛体製の押さえカバー、押さえカバー固定用部材、及び支管固定用部材を備えている。筒状部内に支管が挿入されており、支管が支管固定用部材によって継手本体に対して固定されている。本管の一部が本管被覆部によって被覆されており、押さえカバーが押さえカバー固定用部材によって本管に対して固定されており、本管被覆部が押さえカバーによって本管の方へと圧着されている。
【0003】
また、特許文献2は、耐震性を保持しつつ枝管の落とし込みに対する耐荷重を大きくすることを目的とした下水道枝管継手等を開示する。この下水道枝管継手は、下水道本管の外面に装着されるサドル部で固定され、地震等による地盤変位に伴って下水道本管に対して枝管が相対的に変位した場合には、可撓性材料からなる継手部が屈曲することによって、分岐部における管路の歪みが吸収され得る。また、下水道本管を深く埋設した場合等において枝管からリングに過大な力が作用しても、リングは硬質材料で形成されているので変形しない。
【0004】
また、特許文献3は、簡単に配管施工でき耐震性の高い管継手構造等を開示する。この管継手構造は、本管の外面に当接するサドル部を有する管継手本体と、管継手に取り付けられ枝管を接続する可撓性接続管を備える。可撓性接続管の基端部は、拡径されて管継手の筒状接続部の外側に嵌合する受口部とされ、可撓性接続管の先端部の内周にはリップ部が周設され、リップ部の基部において可撓性接続管の周縁が延長されて立上がり部が形成され、リップ部の外側外周に周設されたリング嵌着溝にはリップ部を押圧するリングが嵌着されている。本発明の管継手構造によれば枝管の抜けを防止するため固定バンド等で締め付け固定する手間が省け、地震等による揺動があった場合には、可撓性接続管の先端周縁に延長された立上がり部が枝管周壁と接触して可撓性接続管と枝管のズレを規制して枝管の抜けを防止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平07-174283号公報
特開平10-030779号公報
特開2002-039483号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した先行技術は、一部に可撓性や弾性を有する部分を備えた本管と支管/取付管を接続するための継手に関するものであるが、いずれも、継手と本管を接続するための所謂サドル部分を有している。これらの先行技術に係る発明では、サドル部分と本管の外面を固定することにより継手を本管に強固に接続することが前提となっている。そうすると、支管/取付管の取り付け工事の際どうしても開削面積が大きくなり、掘削土量が多くなってしまう。昨今、工期の短縮、労働力の減少の要請に応えるため、当該取り付け工事の生産性の向上が求められている。
【0007】
そこで、本発明は、かかる事情を鑑みて考案されたものであり、開削面積を最小化する推進工法において使用することのできる接続継手およびその接続継手を用いて取付管を本管に接続するための簡易な工法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、土中に埋設された本管に設けられた取付孔に取付管を接続するための接続継手であって、先端が取付孔の直径より小さい外径を、基端が取付孔の直径より大きい外径を有し、基端側へ向けて外径が拡大する形状を有するテーパー支管部と、テーパー支管部の基端で取付管の円周先端と当接するための当接部と、先端が、当接部より先端側でテーパー支管部の外面に固定される可撓性部と、を備え、可撓性部の基端は、取付管の外径と略等しい内径を有し、取付管の先端部分に取り付けられるように構成された接続継手が提供される。
これによれば、取付孔に先端から差し込み、取付孔の縁で係合するテーパー支管部を有することで、接続継手が本管内部に落ちることがなく、接続後にずれたりぐらついたりすることがなく高い密合性を有し、強固に取り付けられる接続継手を提供することができる。また、テーパー支管部が取付孔に差し込まれ、テーパー支管部が取付孔の削孔面に密着することで、従来技術においてサドル部により継手を本管に取り付けていた場合に比べ、取付孔の削孔面を保護できる。また、取付管の先端が当接部に当たることで、取付管を上から強く差し込んでも可撓性部を強く圧縮することがないため、可撓性部を圧壊/捩り潰し/損傷などの好ましくない影響を与えることを防止できる。これにより、開削面積を最小化する推進工法において使用することのできる接続継手を提供することができる。
【0009】
さらに、テーパー支管部の基端は、当接部より基端側において取付管の外径より大きい内径を有し、取付管の先端部分の外周面を規制する規制部を有することを特徴としてもよい。
これによれば、テーパー支管部の基端で取付管の先端部分の外周面を規制する規制部を有することで、取付管を上から落とし込むときに可撓性部が多少伸びても取付管と当接部が横ずれすることを防止できる。また、施工後の地震による大きな揺れにより可撓性部が大きく屈曲しても、取付管と当接部が横ずれすることを防止できる。
【0010】
さらに、可撓性部は、取付管を先端側に付勢する状態で取付管に固定されることを特徴としてもよい。
これによれば、可撓性部が取付管を先端側に付勢する状態で取付管に固定されることで、取付管を上から落とし込むときに可撓性部が伸び難くなり、可撓性部が伸びて取付管と当接部が横ずれすることを防止できる。また、施工後当接部と取付管の先端の当接が維持されるため、管内を流れる内流物が可撓性部に触れることが無く劣化を防止するとともに、当接部と取付管の繋ぎ目で水漏れすることを最小化し、接続継手の外部へ漏水することを防止できる。
(【0011】以降は省略されています)

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