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公開番号2025074839
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-14
出願番号2023185910
出願日2023-10-30
発明の名称雨水貯留部材
出願人センクシア株式会社
代理人個人
主分類E03F 1/00 20060101AFI20250507BHJP(上水;下水)
要約【課題】 上下方向の荷重に対してより高い耐力を得ることが可能な雨水貯留部材を提供する。
【解決手段】 柱部7は、水平方向の断面形状が略円形であり、内面側に所定の間隔で凸部9が設けられる。凸部9は、柱部7の略全長にわたって形成される。すなわち、凸部9は、柱部7の内面において、上下方向に向けて形成されたリブである。凸部9は、略円形の柱部7の内面において、中心側に突出する凸形状となり、凸部9と凸部9の周方向の間は、凸部9に対して凹形状となる。すなわち、柱部7の水平断面において、柱部7の内面において、凹凸形状が周方向に繰り返し形成され、この凹凸形状が柱部7の上下方向に連続する。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
雨水貯留構造に使用される雨水貯留部材であって、
基板と、前記基板に起立する柱部とを有し、
前記柱部の水平断面において、前記柱部の外面又は内面の少なくとも一方において、凹凸形状が周方向に繰り返し形成され、前記凹凸形状が、前記柱部の上下方向に連続することを特徴とする雨水貯留部材。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
前記柱部は先端に行くにつれてサイズが小さくなるテーパ形状を有し、複数の雨水貯留部材の前記柱部同士を重ねて積層することが可能であることを特徴とする請求項1記載の雨水貯留部材。
【請求項3】
前記柱部の水平断面形状が、多角形又は円形に対して、周方向に所定の間隔で内方又は外方に突出する凹部又は凸部が形成されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の雨水貯留部材。
【請求項4】
前記柱部の水平断面における外面形状と内面形状とが相似形状ではなく、前記柱部同士を完全に重ねた際に、前記柱部の水平断面において、外方の前記柱部の内面と、内方の前記柱部の外面との周方向の少なくとも一部に隙間が形成されることを特徴とする請求項2記載の雨水貯留部材。
【請求項5】
前記柱部同士を完全に重ねた際に、前記柱部の水平断面において、外方の前記柱部の内面と、内方の前記柱部の外面とが、周方向の少なくとも一部において複数個所の略点接触となることを特徴とする請求項2記載の雨水貯留部材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、地下に雨水を貯留するための雨水貯留槽に用いられる雨水貯留部材に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、突発的な豪雨などに対して、水害を防ぐため、一時的に地下に雨水等を貯留する雨水等の貯留槽が用いられる。雨水貯留槽によれば、貯留した雨水を序々に地層中へ浸透させたり、一旦、貯留した多量の雨水を十分な時間をかけて河川等へ放流したり、貯留した雨水を汲み上げて防火水等として使用することができる。このような雨水貯留槽は、複数の雨水貯留構造によって構成される。雨水貯留構造は上方の土被りと、上方を通行する人や車両の荷重を支持する必要がある。このため、雨水貯留構造は、上方からの荷重を支持することが可能な複数の雨水貯留部材が積み上げられて形成される。
【0003】
このような、雨水貯留部材としては、一般的に、平板状の基板部と、基板部に起立する複数の柱部から構成される。この際、製造コストや取り扱い性を考慮して、基板部と柱部とは、樹脂等で一体成型され、複数の雨水貯留部材同士の柱部同士を突き合わせて積み上げることで、所定の高さ(深さ)の雨水貯留構造を形成することができる(例えば特許文献1、2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-052349号公報
特開2010-209604号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
通常、柱部の断面形状は円形又は矩形であり、先端に行くにつれて径が細くなるテーパ形状を有する。このため、複数の雨水貯留部材の柱部同士を重ねて運搬や保管を行うことができる。
【0006】
一般的な、柱部としては、例えば外径Dが概ね100mm程度であり、肉厚tは3mm程度で構成される。しかし、発明者らは、径厚比(外形D/厚さt)が大きいと、圧縮方向の荷重に対して、部材の一部分が局部的に膨らんだり凹んだりする局部座屈(面外座屈)が先行して発生し、弾性座屈(オイラー座屈)が発生する前に強度低下を引き起こすことを知見した。
【0007】
これに対し、柱部の肉厚tを厚くする方法があるが、柱部の全体の肉厚を厚くしたのでは、雨水貯留槽の空間率(すなわち、雨水等の貯留可能能力)が低下する。また、柱部の一部のみを厚くしようとすると、成型加工上、急激な肉厚変化部は、製品にヒケや反り発生のリスクがあり、厚肉部から薄肉部にする時は厚さを徐々に薄くする必要がある。このため、柱部の一部のみの肉厚を厚くすることは困難であった。
【0008】
また、径厚比を小さくするために、外径Dを小さくする方策があるが、このようにすると、同時に断面二次モーメントが小さくなるため、弾性座屈(オイラー座屈)が容易に発生することになる。
【0009】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、雨水貯留槽の空間率が低下することなく、上下方向の荷重に対してより高い耐力を得ることが可能な雨水貯留部材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前述した目的を達成するため、本発明は、雨水貯留構造に使用される雨水貯留部材であって、基板と、前記基板に起立する柱部とを有し、前記柱部の水平断面において、前記柱部の外面又は内面の少なくとも一方において、凹凸形状が周方向に繰り返し形成され、前記凹凸形状が、前記柱部の上下方向に連続することを特徴とする雨水貯留部材である。
(【0011】以降は省略されています)

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