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公開番号2025035643
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-14
出願番号2023142825
出願日2023-09-04
発明の名称溝蓋固定装置
出願人カネソウ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類E03F 5/04 20060101AFI20250307BHJP(上水;下水)
要約【課題】溝路に配設された蓋受枠に溝蓋を安定して固定する溝蓋固定装置を提供する。
【解決手段】溝蓋1の蓋上面の下方に設けられた収容室部11の収容空域15に、固定用ボルト31の頭部33と弾性線条からなる脱落防止部材25とを、一側方に開口する頭部挿入口16を介して進入させることにより、固定用ボルト31を収容空域15に取り付けた状態で保持できる。脱落防止部材25は、固定用ボルト31の雄螺子部を挿通する巻回部26と、該巻回部26から左右外方へ延出された略半円弧状の延出部27,27とを備えることから、左右の延出部27,27を内方へ弾性変形させることで頭部挿入口16を介して挿入されて、延出部27,27を収容空域15内で復元させることで脱落不能とできる。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
溝路に配設された蓋受枠に乗載されて該溝路を覆う溝蓋を、該蓋受枠に固定するための溝蓋固定装置において、
前記溝蓋の蓋上面の下方に設けられたものであって、該溝蓋を前記蓋受枠に固定する固定用ボルトの頭部を収容する収容空域と、該固定用ボルトの雄螺子部を下方へ突出させる挿通孔と、該固定用ボルトの頭部を該収容空域に一側方から挿入可能な頭部挿入口と、該固定用ボルトの雄螺子部を該挿通孔に一側方から挿入可能な雄螺子部挿入口とを有する収容室部と、
前記収容室部の収容空域に頭部が収容された前記固定用ボルトを、該収容室部から脱落させずに持する脱落防止手段と
を備え、
前記収容室部の収容空域は、前記頭部挿入口よりも左右方へ夫々拡幅されて形成されていると共に、
前記脱落防止手段は、
弾性線条により形成され、該弾性線条の略中央部が前記固定用ボルトの雄螺子部を挿通可能かつ頭部を挿通不能に巻回された略環状の巻回部と該巻回部から左右外方へ夫々延出された延出部とを有する脱落防止部材を備え、
前記固定用ボルトの雄螺子部を前記巻回部に挿通させた前記脱落防止部材が、左右の延出部を内方へ弾性変形させることにより前記頭部挿入口を介して進入された前記収容空域で、左右の延出部を復元させて該頭部挿入口から脱落不能に保持されるものであることを特徴とする溝蓋固定装置。
続きを表示(約 230 文字)【請求項2】
脱落防止部材は、
左右の延出部が、巻回部よりも径大な略半円弧状に形成されて、該巻回部の左右外方に夫々位置されていると共に、
左右の延出部の、少なくとも左右の最外縁部間の幅が、収容室部の頭部挿入口の左右方向幅よりも長いことを特徴とする請求項1に記載の溝蓋固定装置。
【請求項3】
脱落防止部材の巻回部が、弾性線条を一周回巻回されてなるものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の溝蓋固定装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、溝蓋を、溝路に配設された蓋受枠に固定するための溝蓋固定装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
側溝や横断溝等の溝路の上部開口を覆う溝蓋は、該溝路に配設された蓋受枠に乗載されて、該溝路に被着されている。そして、溝蓋と蓋受枠とは、該溝蓋が蓋受枠に被着された状態で両者が固定される。このように溝蓋と蓋受枠とを固定する構成として、例えば特許文献1には、溝路に配設された蓋受枠にボルトを立設する一方、該ボルトに対応する溝蓋の下面の所定位置に、ボルト挿通孔を備えた底板を配設し、該底板のボルト挿通孔に下方から挿通させた前記ボルトにナットを螺合させて緊締することにより、溝蓋を蓋受枠に固定する構成が開示されている。かかる構成の溝蓋には、前記底板上に、上方開口された収容凹部が形成され、該収容凹部内に、前記ボルトに螺合させたナットを収容し且つ該ナットを回転操作させるボックスレンチの先端部を挿入できるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-45376号公報(段落番号0002、図10参照)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、前述した従来構成にあっては、溝蓋に形成された収容凹部が、ナットを回転操作するボックスレンチの先端部を挿入できるように、上方へ比較的大きく開口した形状に形成されていた。こうした収容凹部が開口されたままでは、ハイヒールの踵や杖の先端が嵌まり易いため、該収容凹部にキャップを取り付けて塞ぐ必要があった。しかし、このキャップは、一般的に、取り付け易く且つ取り外し易いように収容凹部に嵌め込まれるだけであったことから、自動車や自転車等の通過によって浮き上がったり外れたりする虞があった。そして、キャップが外れると、収容凹部が露出するため、ハイヒールの踵などが嵌まり易くなると共に、溝蓋の美観を損ねてしまう。さらには、前述のようにキャップが取り外し易いことから、該キャップを取り外してナットを緩める等の悪戯をされる虞もあった。
【0005】
本発明は、前述した問題点を解決し得るものであって、溝蓋を蓋受枠に安定して固定し得る溝蓋固定装置を提案するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、溝路に配設された蓋受枠に乗載されて該溝路を覆う溝蓋を、該蓋受枠に固定するための溝蓋固定装置において、前記溝蓋の蓋上面の下方に設けられたものであって、該溝蓋を前記蓋受枠に固定する固定用ボルトの頭部を収容する収容空域と、該固定用ボルトの雄螺子部を下方へ突出させる挿通孔と、該固定用ボルトの頭部を該収容空域に一側方から挿入可能な頭部挿入口と、該固定用ボルトの雄螺子部を該挿通孔に一側方から挿入可能な雄螺子部挿入口とを有する収容室部と、前記収容室部の収容空域に頭部が収容された前記固定用ボルトを、該収容室部から脱落させずに持する脱落防止手段とを備え、前記収容室部の収容空域は、前記頭部挿入口よりも左右方へ夫々拡幅されて形成されていると共に、前記脱落防止手段は、弾性線条により形成され、該弾性線条の略中央部が前記固定用ボルトの雄螺子部を挿通可能かつ頭部を挿通不能に巻回された略環状の巻回部と該巻回部から左右外方へ夫々延出された延出部とを有する脱落防止部材を備え、前記固定用ボルトの雄螺子部を前記巻回部に挿通させた前記脱落防止部材が、左右の延出部を内方へ弾性変形させることにより前記頭部挿入口を介して進入された前記収容空域で、左右の延出部を復元させて該頭部挿入口から脱落不能に保持されるものであることを特徴とする溝蓋固定装置である。
【0007】
かかる構成にあっては、固定用ボルトを、頭部が収容空域に収容され且つ雄螺子部が挿通孔に挿通された状態(以下、取付状態という)で、巻回部に該雄螺子部が挿通された脱落防止部材によって保持できることから、施工現場で溝蓋を蓋受枠に固定する作業の際に、固定用ボルトが落下して紛失してしまうことが無く、紛失により該作業が繁雑化することを防止できる。さらに、固定用ボルトの脱落を防止できることから、施工現場へ溝蓋を運搬する前に固定用ボルトを前記取付状態とすることで、施工現場での作業負担を軽減できる。
【0008】
ここで、脱落防止部材は、左右の延出部を内方へ弾性変形させることによって左右方向幅を狭くできるため、頭部挿入口を介して収容空域に進入でき、該進入後に左右の延出部が外方へ復元されることによって該頭部挿入口から脱出不能な状態とできる。これにより、巻回部に雄螺子部を挿通させた固定用ボルトを、前記取付状態(頭部が収容空域に収容され該雄螺子部が挿通孔に挿通された状態)で、脱落不能に安定して保持できる。さらに、脱落防止部材は、一側方から頭部挿入口へ押し入れることによって、左右の延出部を弾性変形させて収容空域に比較的容易に進入できるため、固定用ボルトを前記取付状態とする作業を容易に行うことができる。
【0009】
さらに、本発明の構成は、溝蓋の蓋上面の下方に設けられた収容室部の収容空域に、一側方に開口する頭部挿入口から固定用ボルトの頭部を挿入可能としたものであるから、前述した従来構成のようにボルトを上方から挿入するための上方開口を要しない。これにより、本発明によれば、ハイヒールの踵や杖の先端等が嵌まり易いという従来構成の問題点や、上方開口を塞ぐキャップが外れてしまうという該従来構成の問題点を生じない。
【0010】
前述した本発明の溝蓋固定装置にあって、脱落防止部材は、左右の延出部が、巻回部よりも径大な略半円弧状に形成されて、該巻回部の左右外方に夫々位置されていると共に、左右の延出部の、少なくとも左右の最外縁部間の幅が、収容室部の頭部挿入口の左右方向幅よりも長いものである構成が提案される。ここで、左右の延出部は、左右対称な略半円弧状に形成された構成が好適である。
(【0011】以降は省略されています)

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