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公開番号2025050524
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-04
出願番号2023159370
出願日2023-09-25
発明の名称空調システム
出願人株式会社大林組
代理人個人,個人
主分類F24F 3/00 20060101AFI20250328BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】パーソナル空調を用いた換気において、居室に必要とされる外気導入量の確保を可能とした空調システムを提供する。
【解決手段】空調システム1は、外気OA1を含む温調空気CA1を供給する外調機20と、床10Fに配置される複数の吹出口30であって、複数の作業域11のうち作業者2が滞在している滞在領域11Aに対して作業者2によって個別に調整可能な風量で温調空気CA1を吹き出す吹出口30、及び、居室10内において作業者2が滞在していない非滞在領域13に対して温調空気CA1を吹き出す吹出口30を含む複数の吹出口30と、を備え、複数の吹出口30から単位時間あたりに吹き出される温調空気CA1に含まれる外気OA1の量の総和が、居室10において要求される外気OA1の導入量を満たすように、非滞在領域13に温調空気CA1を吹き出す吹出口30から吹き出される温調空気CA1の風量を調整する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
作業者が作業を行う居室内の複数の作業域を個別に空調する空調システムであって、
屋外から取り込んだ外気を含む空気の温度を調整した温調空気を供給する外調機と、
前記居室の床に配置される複数の吹出口であって、前記複数の作業域のうち前記作業者が滞在している滞在領域に対して前記作業者によって個別に調整可能な風量で前記温調空気を吹き出す吹出口と、前記居室内において前記作業者が滞在していない非滞在領域に対して前記温調空気を吹き出す吹出口と、を含む前記複数の吹出口と、
前記居室内の二酸化炭素濃度を検出する検出部と、
前記二酸化炭素濃度に応じて、前記外調機から供給される前記温調空気に含まれる前記外気の量を調整する外気量調整部と、
前記複数の吹出口から単位時間あたりに吹き出される前記温調空気に含まれる前記外気の量の総和が、前記居室において要求される単位時間あたりの前記外気の導入量を満たすように、前記非滞在領域に前記温調空気を吹き出す吹出口から吹き出される前記温調空気の風量を調整する吹出量調整部と、を備える
空調システム。
続きを表示(約 300 文字)【請求項2】
前記非滞在領域は、前記複数の作業域のうち前記作業者が滞在していない無人領域を含み、
前記吹出量調整部は、前記無人領域に対して前記温調空気を吹き出す吹出口から吹き出される前記温調空気の風量を調整する
請求項1に記載の空調システム。
【請求項3】
前記非滞在領域は、前記居室内において前記複数の作業域として利用されない領域であって、前記作業者による作業が行われない非作業域を含み、
前記吹出量調整部は、前記非作業域に対して前記温調空気を吹き出す吹出口から吹き出される前記温調空気の風量を調整する
請求項1または2に記載の空調システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、空調システムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
オフィスなどの空調として、作業者が作業を行う作業域に対して個別に空調を行うパーソナル空調が知られている。例えば、特許文献1には、パーソナル空調の一例として、室内において机が配置された在席居住領域を個別に空調する空調装置が記載されている。
【0003】
この空調装置では、室内の床面に設けられた床吹出口から温調空気が吹き出すように構成されている。床吹出口は、床下空間及び空調ダクトを介して室外の空調機に接続されている。空調機は、外気を取り込むとともに、取り込んだ外気と室内のレターン空気とを混合した空気を温湿度調節することで温調空気として床吹出口に送風する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-144978号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
パーソナル空調において、各吹出口から作業域に対して送風される温調空気の風量は、作業者の温冷感に応じて個別に設定される。一方、居室内には、作業者の生命維持のために外気の供給(換気)が必要であるため、換気とパーソナル空調とを同時に実施することが好ましい。そのため、パーソナル空調を用いて居室内の換気を行う場合には、作業者の温冷感に応じた温調空気を作業域に供給しつつ、居室全体として必要とされる外気導入量を考慮する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する空調システムは、作業者が作業を行う居室内の複数の作業域を個別に空調する空調システムであって、屋外から取り込んだ外気を含む空気の温度を調整した温調空気を供給する外調機と、前記居室の床に配置される複数の吹出口であって、前記複数の作業域のうち前記作業者が滞在している滞在領域に対して前記作業者によって個別に調整可能な風量で前記温調空気を吹き出す吹出口と、前記居室内において前記作業者が滞在していない非滞在領域に対して前記温調空気を吹き出す吹出口と、を含む前記複数の吹出口と、前記居室内の二酸化炭素濃度を検出する検出部と、前記二酸化炭素濃度に応じて、前記外調機から供給される前記温調空気に含まれる前記外気の量を調整する外気量調整部と、前記複数の吹出口から単位時間あたりに吹き出される前記温調空気に含まれる前記外気の量の総和が、前記居室において要求される単位時間あたりの前記外気の導入量を満たすように、前記非滞在領域に前記温調空気を吹き出す吹出口から吹き出される前記温調空気の風量を調整する吹出量調整部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、パーソナル空調を用いた換気において、居室に必要とされる外気導入量を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、空調システムの構成を表す模式図である。
図2は、空調システムの装置構成を表すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[空調システム]
空調システムの一実施形態について、図1、図2を参照して説明する。
図1に示すように、空調システム1は、居室10において空調を行う。居室10は、例えば、多数の作業者2が滞在可能とされたオフィスのような大空間である。居室10は、一部もしくは全部に複数の階層が連通した吹き抜け部を有してもよい。
【0010】
居室10には、作業者2が作業を行うための複数の作業域11が設けられている。作業域11は、居室10内において、作業者2毎に割り当てられた空間である。例えば、作業域11には、机や椅子などの作業者2が作業を行うための設備が配置されている。なお、本実施形態において、「作業」とは、身体または知能を使って行う仕事を指す。また、作業者2は、一例として、オフィスとして構成された居室10において、机や椅子が配置された作業域11で作業(業務)を行うオフィスワーカーである。
(【0011】以降は省略されています)

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