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公開番号2024158812
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023074360
出願日2023-04-28
発明の名称溝蓋
出願人安全器材株式会社
代理人個人,個人
主分類E03F 5/04 20060101AFI20241031BHJP(上水;下水)
要約【課題】材料としての再利用が可能であり且つ軽量化された溝蓋を提供すること。
【解決手段】この溝蓋10は、蓋本体11と緩衝材12とを有する。蓋本体11は、リサイクル可能な樹脂からなる。緩衝材12は、ゴムチップを有し、バインダー樹脂と共に蓋本体11に結着される。蓋本体11は、嵌込部13を有し、複数の水抜孔24及び複数の排水路36を備える。蓋本体11の短面17、27に凹部29が設けられている。蓋本体1は、フランジ14、15を有する。フランジ14、15にリブが設けられており、十分な機械的強度が担保されている。フランジ15の長さ42は、フランジ14の長さ43よりも大きい。
【選択図】図2

特許請求の範囲【請求項1】
側溝に嵌め込まれる溝蓋であって、
上面を有し、当該上面に上方に開口する収容部が設けられたリサイクル可能な熱可塑性樹脂からなる蓋本体と、
上記収容部に充填され、上記上面に露出する緩衝材とを備え、
上記蓋本体は、
上記側溝の上縁に当接するフランジ部と、
当該フランジ部に設けられ、当該フランジ部の剛性を高めるリブとを有し、
上記緩衝材は、複数のゴムチップを有し、バインダ樹脂により上記収容部内に結着されている、溝蓋。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
上記収容部の底面に開口し、上記蓋本体を貫通する水抜孔が設けられている、請求項1に記載の溝蓋。
【請求項3】
上記フランジ部の周縁から上記側溝に水を案内する排水路が形成されている、請求項1又は2に記載の溝蓋。
【請求項4】
上記蓋本体は、上記フランジ部に連続し、上記側溝に嵌まり込む嵌込部を有し、
上記排水路は、上記フランジ部の周縁に設けられた切欠部及び上記嵌込部に設けられた案内溝を有する、請求項3に記載の溝蓋。
【請求項5】
上記切欠部及び案内溝は、上記フランジの張出方向に沿って対向する位置に設けられている、請求項4に記載の溝蓋。
【請求項6】
上記蓋本体は矩形を呈し、
当該蓋本体の上記フランジが設けられていない側縁に、当該側縁に沿って延び且つ上記側溝に連通する凹部が設けられている、請求項1又は2に記載の溝蓋。
【請求項7】
上記蓋本体の平面視における形状は、脚が底辺に対して左右対称に形成された台形であり、
上記フランジ部は、上記蓋本体の上底及び下底に沿って設けられている、請求項1又は2に記載の溝蓋。
【請求項8】
上記上底及び下底に設けられたフランジ部のうちいずれか一方の外面に印が設けられている、請求項7に記載の溝蓋。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、主として競技施設に施工された排水用側溝に取り付けられる溝蓋に関するものである。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
たとえば陸上競技場その他の競技施設は、排水用の側溝が施工され、この側溝に溝蓋が被せられる。溝蓋は、当然に十分な機械的強度と共に滑り止め対策が要請される。従来の溝蓋の構造は、鋼材からなるコアがコンクリートやゴム等の高分子材料で覆われたものであった(たとえば特許文献1及び特許文献2参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実公昭60-20717号公報
特開2002-339443号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の溝蓋は、コアが鉄鋼材料からなるため重量が大きく、側溝への敷設作業やメンテナンス作業が容易ではなかった。加えて、従来の溝蓋は、鉄鋼材料と高分子材料との複合材として構成されるため、廃棄の際に再利用をすることができなかった。
【0005】
本発明は、かかる背景のもとになされたものであって、その目的は、材料としての再利用が可能であり且つ軽量化された溝蓋を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1) 上記課題を解決するため、本件発明の溝蓋は、側溝に嵌め込まれる溝蓋であって、上面を有し、当該上面に上方に開口する収容部が設けられたリサイクル可能な熱可塑性樹脂からなる蓋本体と、上記収容部に充填され、上記上面に露出する緩衝材とを備える。上記蓋本体は、上記側溝の上縁に当接するフランジ部と、当該フランジ部に設けられ、当該フランジ部の剛性を高めるリブとを有し、上記緩衝材は、複数のゴムチップを有し、バインダ樹脂により上記収容部内に結着されている。
【0007】
この構成によれば、蓋本体が樹脂からなり、緩衝材は、バインダ樹脂により蓋本体に結着されたゴムチップを含むから、溝蓋が従来のものに比べて大幅に軽量化される。しかも、溝蓋が従来のような鉄鋼材料を含まないため、廃棄される際に樹脂材料としてリサイクルが可能である。加えて、緩衝材が蓋本体から露出しているので、この溝蓋がたとえば陸上競技場等に使用された場合に、優れた緩衝機能を発揮し、競技者に対して高い安全性が担保される。
【0008】
(2) 上記収容部の底面に開口し、上記蓋本体を貫通する水抜孔が設けられているのが好ましい。
【0009】
この構成では、上記収容部に侵入した水は、上記水抜孔を通り側溝へ排出される。したがって、水分による上記緩衝材や蓋本体の劣化が防止される。
【0010】
(3) 上記フランジ部の周縁から上記側溝に水を案内する排水路が形成されているのが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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